こんにちは! 国際フィナンシャルコンサルタントの荒川 雄一です。さて、このところ日本の株式市場は、乱高下を繰り返しています。特に最近、売買量が増加しているETFの影響も大きくなっています。

また、投資主体別動向をみると、国内の投資家よりも、海外投資家の影響力が大きくなっているともいわれています。

日本の法人、個人の国内市場への参加は、最近どうなっているのでしょうか?

そこで今回は、 “自国への投資”である「ホームカントリーバイアス」について考えてみたいと思います。

ホームカントリーバイアスとは

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投資の世界でよく聞かれる「ホームカントリーバイアス」とは、自国市場への偏重した投資に対して、よく用いられる言葉です。

例えば、資産運用額の5割以上を、自国市場の株式や債券などで運用を行うケースなどが考えられます。

「ホームカントリーバイアス」に陥りやすい要因としては、

a. 自国市場のことはわかっているので、投資しやすい
b. 自国の成長、経済発展などを期待し投資する
c. 国外市場はよくわからないため、国内への投資が中心となる

といったことが考えられます。

実際に、10数年前、私のところに相談に来られる方の大半は、日本企業の株式や社債、そして国債などに投資をしていました。

しかし、運用結果の“ばらつき”が大きく、また日本経済の低迷に合わせて、多くの株式が“塩漬け状態”になってしまった投資家もいました。

ちょうどそのころ、証券会社が「国際分散投資」を言い始め、また、私たちが助言を行っている海外への直接投資である「海外分散投資」という言葉が生まれた時期でもありました。

そしてこのころから、日本においても、「ホームカントリーバイアス」という言葉が、言われるよいになってきました。

日本の「ホームカントリーバイアス」を考える上で、最たる運用機関が、“世界最大のファンド”と称されるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)です。

次回は、GPIFの年金運用の変遷を通して、「ホームカントリーバイアス」を考えてみたいと思います。(執筆者:荒川 雄一)