突如として出来高を伴っての株価上昇が始まる銘柄を目にすることがあると思うのですが、なぜ突然株価が急騰することがあるのでしょうか? 一つの理由は株主優待導入の発表です。

株主優待新設となれば、その内容にもよりますが、たいていは既存の株主にもこれから株主になろうと考えている人にとっても、喜ばしいニュースになります。

では、最近発表になった株主優待の新設・変更銘柄を3つ紹介します。その中には、ブラックとして有名になってしまったワタミ(7522)も入っていますので、お見逃しなく。

この記事の結論

今回ご紹介するのは、以下の3銘柄です。

・アドヴァン(7463):新設
・北日本銀行(8551):新設
・ワタミ(7522):変更(復配)

株主優待の新設・変更 3銘柄を紹介

アドヴァン(7463)


≪画像元 https://www.advan.co.jp/≫

株主優待:新設
会社概要:欧州から制石材やタイルを輸入・販売する卸売業者。TVCMもやってます。
株価:1,072円
単位株数:100株
権利確定月:3月
配当:18円
優待内容: 100株以上保有で500円分のクオカード贈呈

業績は足踏み状態のアドヴァン。今回の株主優待新設で弾みをつけたいところです。しかし、アドヴァンの配当利回りは1.67%と大して高くはありません。500円分のクオカードを利回りに入れても総利回りは2.14%。決して高利回り銘柄とは言えません。

株価が少しでも下がるならともかく、今すぐ手を出す必要はないかと思います。

北日本銀行(8551)


≪画像元 http://www.kitagin.co.jp/index.html≫

株主優待:新設
会社概要:岩手が地盤の地銀。宮城や青森でも展開中。
株価:3,345円
単位株数:100株
権利確定月:3月
配当:60円
優待内容:100株以上保有で(1)か(2)のいずれかを選択
(1)銀行定期預金が店頭表示金利+0.3%になる株主優待券3枚
(2)特産品3,000円分

銀行定期預金に条件は、優待券1枚につき10万円以上100万円以下、1年ものスーパー定期預金となっています。現在の1年もの金利は0.25%ですから、合わせて0.325%の金利(年利、税引前)となります。

以前紹介しましたが、各地方銀行では0.4%の定期預金金利を常時実施していますので、0.325%は特別高金利というわけではありません。それなら、特産品3,000円分をもらったほうがお得です。

ちなみに特産品を選択した場合の総利回りは、2.69%です。高いと言える総利回りの目安は4.0%ですから、投資金額の割には利回りが低い印象です。おすすめはできません。

ワタミ(7522)


≪画像元 http://www.watami.co.jp/≫

株主優待:変更(復配)
会社概要:居酒屋「和民」を営む。介護関連会社の株式譲渡により復配決定。
株価:872円
単元株数:100株
権利確定月:3月
配当:10円
優待内容:
≪変更前≫
100~499株保有で株主優待券6,000円分
(ランチタイム利用不可、1回2枚までの利用)

≪変更後≫
100~299株保有で株主優待券3,000円分
300~499株保有で株主優待券6,000円分
(ランチタイム利用可、利用枚数制限なし)

前期は配当がありませんでしたが、介護事業の売却で得たキャッシュを株主へ還元する意味合いで10円の復配となりました。これは素直に喜んで良いと思います。

問題は株主優待の変更です。100株、200株保有者は貰える優待が半分となってしまいました。ランチで使えるようになり利用枚数制限もなくなったわけですが、これを改善と見るかそれとも改悪か。

改悪! とつぶやく個人投資家が少なくないのは確かです。確かに、ちょっと残念な変更ですよね。

11月24日の株主優待変更発表に株価はどのように反応したでしょうか? ワタミの日足チャートを見てみます。


≪ワタミ(7522) 日足チャート≫

11月24日には出来高が急増し株価も急騰するかに見えました。しかし、12月4日現在、株価は落ち着きを取り戻し870円付近となっています。チャートを見る限りでは、復配と優待変更を発表したワタミを「可もなく不可もなく」と評価しているようですね。

私でしたら業績不振のワタミ株は100株しか買いたいと思いませんので、今回の株主優待変更は「改悪」と見ています。(執筆者:堀 聖人)