先日、「南アフリカランドはFXスワップ運用に適しているか調べてみた」という記事を掲載したところ、読者様から以下のような質問をいただきました。今回はその質問に回答させていただきます。

読者様からの質問

『記事末の、“銀行金利は地方銀行の特別金利でも0.4%(年利)がやっとですから、為替リスクや金利リスクがあるとは言え、3600円を1年間、南アフリカランドで運用したほうが魅力ある投資だと思います。” を受けて、南アフリカランドで運用したいと思います。

“3600円” を南アフリカランドで運用するには、どうすれば良いのでしょうか?』

ご質問に対する回答

“3,600円” は南アフリカランド10,000通貨を取引するとき必要になる証拠金のおおよその金額です。実際に運用するときはリスク対応を鑑みて、取引通貨量に必要な証拠金の数倍の金額をFX口座内に入金することをおすすめします。

どのように取引すれば良いのか、具体的に見ていきます。

必要証拠金とは


はじめに理解しておきたいのは、FX取引に欠かせない必要証拠金です。

必要証拠金とは、FX会社に預託する担保のようなもので、その預託金(必要証拠金)をもとに必要証拠金の最大25倍分の外国為替を運用できます

“最大25倍” というのは、FX口座に入金されている金額によってレバレッジ(正式には実効レバレッジという)が変動することを意味しています。レバレッジとリスクは比例の関係にありますので、リスクを抑えた取引をご希望であればFX口座内入金額を多くすると良いでしょう

分かりやすいように、現在、南アフリカランドを取引するのに必要となる証拠金テーブルを見てみます。以下、筆者も実際に取引をしているSBIFXトレードの証拠金テーブルの画像です。


≪SBIFXトレード必要証拠金一覧(15年12月7日現在)≫

1通貨、つまり1ランド運用するのに必要な証拠金は赤線で囲まれている部分の数字0.3430円です。10,000ランド運用する場合、0.3430×10,000=3,430円必要になります。この必要証拠金はレートに応じて毎日変動します。

南アフリカランドを1万通貨運用する場合、執筆時点では3,430円の証拠金があれば運用できますが、レートが上がると必要証拠金額も増えます。ですから、FX口座内に最低でも必要証拠金の3倍分(約1万円)入れておくと安心できると思います。

ただし、3倍というのはあくまでも個人的な経験則に過ぎません。あくまでも目安と考えてください。場合によってはそれ以上の入金が必要な場合もありますし、入金額が多いほど取引リスクが減少します。

ロスカットのことも考えて入金する


どのくらい口座内に入金しておくべきか規定はないのですが、必要証拠金が変動するという理由だけでなく、リスクコントロールの観点から考えても必要証拠金の最低3倍は入金しておくべきかと思われます。

リスクコントロールの面で留意していただきたいのは、証拠金維持率が50%を割ると強制ロスカットとなります。(SBIFXトレードの場合) 強制ロスカットとは、現在保有している通貨が強制的に売られてしまう自動取引のことです。

「これ以上あなたの資産が減ってしまうと危険ですから、FX取引停止です!」とFX業者に強制的に取引をやめさせられてしまうわけですね。

為替レートは時に激しい変動があります。南アフリカランドを1万通貨運用しているときに、レートが1円変動すると利益は±1万円です。

現在、南アフリカランドは約8.6円です。何らかの理由で7.6円まで急落すると、1万円の損失となります。

考え得る為替変動に耐えられるだけの金額をFX口座に入金しておくべきこと、お分かりいただけると思います。1万通貨運用に必要な証拠金3,430円だけを入金しておけば良いわけではないのです。

ただし、私も活用しているSBIFXトレードは1通貨単位から取引できます。FX初心者の方は初めから大量の外貨を買うのではなく少量から、極端に言えば1通貨単位で、どんなに多くても1,000通貨単位以下で取引を始めると良いでしょう。

スワップ運用に慣れてから取引量を増やしても遅くはありません。

スワップポイントは通貨やFX業者によって違うので注意


どんなに多くても1,000通貨単位から取引を始めるのがベストだと思っていますが、では南アフリカランドを1,000通貨運用した場合、獲得できるポイントはどれほどでしょうか?

覚えておきたいのは、運用する通貨やFX業者によってスワップポイントに差があります。言い換えると、同じ通貨でも利用するFX業者が違えば獲得スワップポイントに相違があり、同じFX業者でも通貨が異なれば獲得スワップポイントに差が生じます。

この点を理解しておくとトータルでの利益率が変わってきますので、ぜひ覚えておいてください。

今回は南アフリカランド運用が前提ですので、南アフリカランドを運用するならどのFX口座を利用すべきかお伝えできればと思います。

南アフリカランド運用なら、現時点でのおすすめはSBIFXトレードかYJFX

結論から言いますと、南アフリカランド運用なら現時点でのおすすめはSBIFXトレードかYJFXです。というのも、南アフリカランドにおいて、両社は平均的に高スワップポイントを提供しているからです。

一度、色々なFX業者のスワップ履歴を比較してみてください。ここ最近、南アフリカランドに関し高スワップポイントを提供しているのがSBIFXトレードかYJFX!であること、お分かりいただけると思います。

参考までに、執筆時点のSBIFXトレードのスワップポイント一覧を見てみます。


≪SBIFXトレードスワップポイント一覧(15年12月7日現在)≫

赤線で囲まれている0.0013というのが、SBIFXトレードが提供している現時点の南アフリカランドのスワップポイントです。1通貨につき0.0013円/日ですから…

・10ランド運用:0.013円/日
・100ランド運用:0.13円/日
・1,000ランド運用:1.3円/日
・10,000ランド運用:13円/日

…以上のスワップポイントを獲得することができます。

上述したように、現時点での南アフリカランド取引の必要証拠金は0.3430/1通貨でした。仮に1,000通貨取引するなら必要証拠金は343円で、獲得スワップポイントは1.3円/日となります。

証拠金とスワップポイントが変動しないとして利回り(年利)を計算すると、(1.3円×365日)÷343円=138.33%です。

獲得スワップポイントは1.3円×365日=約474円/年となり、もし1万通貨取引ならば4,740円/年の計算です。もちろん、この計算に金利変動やスワップ変動、証拠金変動は含まれていませんので、今の時点のデータに基づく “皮算用” であることをお忘れなく。

どれほどの量を取引するかは自由ですが、それに伴うリスクや結果はすべて自己責任となります。

どのように取引を始めるか?


南アフリカランドでスワップ運用することを決意したなら、さっそく始めましょう。ただし、最低限の手順を踏む必要があります。

1.FX口座の開設
2.口座開設後入金
3.南アフリカランドを決めた分購入
4.スワップポイントがコツコツとたまっていくのを見てわくわくドキドキする

銀行預金を始めるのに銀行口座が必要なのと同様、FX取引にはFX口座開設が必須です。上で紹介したSBIFXトレードやYJFXでも良いですし、他のFX口座でももちろんかまいません。

SBIFXトレード⇒SBIFXトレード

ここで紹介したのはFXスワップ運用の基本的な手順や知識になります。取引をする上で、たとえば南アフリカの政治情勢や経済状況を調べることや、その他どんなリスクがあるかなどを調査する必要があること、最後に付け加えておきたいと思います。

読者様が賢明な判断を下せること、心から願っています。(執筆者:堀 聖人)