金利0.05%の日本国債代替商品として、「ニューソブリン」への注目度がUPしています。

・ニューソブリンとは
・ニューソブリン選別方法
・厳選ニューソブリン銘柄

この3点を以下、ご紹介します。

ニューソブリンとは大型・安定配当株


ニューソブリンとは、国債の代替商品として注目される株のことです。

日本のソブリン(sovereign 国債の意味)は、1月29日に発表されたマイナス金利政策の影響を受けて、最低保証金利の0.05%まで下がってしまいました。

銀行預金に毛が生えた程度ですから、「もう少し高金利で運用したい」というのが本音です。

そこで、徐々に注目が集まりだしたのが「ニューソブリン」銘柄というわけですね。

ニューソブリン銘柄とは

平たく言うと、時価総額が大きく利回りの高い銘柄がニューソブリンです。

継続して配当を分配するために、景気後退の波が押し寄せても業績がある程度安定していることが求められます。

ソブリン(国債)のように元本保証・金利保証はないものの、ソブリンよりも高利回りで業績安定がゆえに安全性も高いことから、ニューソブリンと呼ばれているのです

実は、リーマンショック後、アメリカでもニューソブリン銘柄の注目度は高く、コカコーラなどのニューソブリン株に買いが集まったのです。

ニューソブリン株とディフェンシブ株の違い

一つ覚えておきたいのは、ニューソブリン株とディフェンシブ株の捉え方が少し違う点。

ディフェンシブ株とは、不景気でもある程度安定した業績を残すことのできる、生活必需品銘柄になります。

たとえば、食料品、製薬会社、電力、ガス、鉄道、通信などが、一般にディフェンシブ株と言われていますね。

しかし、ニューソブリン株は銘柄自体にディフェンシブな要素があるだけでなく、時価総額が高く配当利回りも比較的高い、業績安定株のことを指しています

このニューソブリン株が国債代替商品として注目されているというわけです。

厳選ニューソブリン銘柄はコレ

今の日本でどの銘柄をニューソブリン株とするか、明確な基準はありません。証券会社やアナリストによって “おすすめ” ニューソブリン銘柄は違いますし。

そこで、幾つかの基準にそって、ニューソブリン株をスクリーニングしてみました。選別の基準は、以下の通りです。

1.東証1部上場企業
2.時価総額上位30銘柄
3.高配当利回り銘柄

この基準でピックアップした30銘柄を見てみましょう。


≪筆者作成。時価総額順。データは執筆時点≫

日本を代表する錚錚たる銘柄がずらりと並んでいますね。総額ランキング30位すべての銘柄で配当が設定されているのは、評価に値します。さらに重要なのは、業種と配当利回りです。

配当利回りが太黒字の銘柄は高配当利回り目安の3.0%以上の株ですが、30銘柄の内9銘柄が高配当利回り株となっています。

逆に配当利回りが赤字となっているのが1.0%以下の銘柄です。それだけ低利回りですと、今回の主要テーマであるニューソブリン銘柄としては不適格でしょう。

もう一度高利回り9銘柄に注目したいのですが、9銘柄のうち大部分が金融や自動車銘柄です。これら業種はアグレッシブ株、景気敏感株で、業績が景気に左右されやすい株ですから、イチオシとは言えません

背景色を黄色にしてある銘柄に注目してください。武田薬品工業(4502)です。

武田は国内製薬首位の大企業で、時価総額は約4兆9千億円。不景気の波にも強いディフェンシブ株で、現時点の配当利回りは3.29%となっています。

時価総額上位30銘柄の中でニューソブリン株として、イチオシです。

その他、配当利回りを高望みしないのであれば、JT(2914)、通信関連3株(NTTドコモ、日本電信電話、KDDI、配当利回りの低いソフトバンクは除外)、アステラス製薬(4503)も狙い目でしょう。

国債代替のニューソブリン株、狙ってみますか?(執筆者:堀 聖人)