「ロボ・アドバイザー」で投資をしてみました
ロボ・アドバイザーとは

「ロボ・アドバイザー」というものをご存じでしょうか?
いくつかの質問に答えるだけで、自動的にその人に合った配分で投資をしてくれるサービスのことです。
いわゆる、お任せ投資ということ!
大手の証券会社や信託銀行でも「ラップ口座」や「ファンドラップ」という形でお任せの投資を行うことが出来ましたが、投資を始めるにあたってまとまった金額が必要でした。
例
「ラップ口座」…………3000万円~
「ファンドラップ」………500万円~など
「ラップ口座」…………3000万円~
「ファンドラップ」………500万円~など
また、手数料も一般的に2%前後掛かります。
投資を始める方にとってはハードルの高いサービスであったのではないでしょうか?
そこで、少額の資金でもお任せ投資のできる「ロボ・アドバイザー」というサービスが始まりました。
「ロボ・アドバイザー」にもいくつかの種類があります。「THEO(テオ)」、「エイト証券の8NOW!」、「WEALTHNAVI」などがあります。
お手軽に投資できる「THEO」について
今回は、株式会社お金のデザインが提供している「THEO(テオ)」を使って筆者自身が投資を始めてみましたので、解説していきたいと思います。
この「THEO」というサービスですが、なんと! 10万円から投資を始めることが出来ます。
手数料も1%と低めの設定です(投資金額が3000万円超の方は0.5%)
まず、どのような方針で運用を行っていくのかを決めるために以下の質問に答えていきます。
(1) 年齢?
(2) 何歳まで働くか?
(3) 資産運用の経験があるのか?
(4) 配当・利息を得ることを重視するか?
(5) 市場の変化によって資産の評価額が大幅に下がったらどうするか?
(6) インフレがおきたら、手持ちの資産価値への影響は?
(7) 資産運用の予定期間は?
(8) 運用期間が過ぎたら運用資産の何%を引き出すか?
(2) 何歳まで働くか?
(3) 資産運用の経験があるのか?
(4) 配当・利息を得ることを重視するか?
(5) 市場の変化によって資産の評価額が大幅に下がったらどうするか?
(6) インフレがおきたら、手持ちの資産価値への影響は?
(7) 資産運用の予定期間は?
(8) 運用期間が過ぎたら運用資産の何%を引き出すか?
答えた後に診断結果が表示されます。
・資産運用方針の割合が示されます
グロース(株式を中心に運用)
インカム(債権を中心に運用)
インフレヘッジ(実物資産中心に運用)
グロース(株式を中心に運用)
インカム(債権を中心に運用)
インフレヘッジ(実物資産中心に運用)
・資産構成の割合が示されます
先進国株
新興国株
先進国国債
投資適格債券
ハイイールド債券
新興国債券
リート・不動産
コモディティ
通貨
その他
先進国株
新興国株
先進国国債
投資適格債券
ハイイールド債券
新興国債券
リート・不動産
コモディティ
通貨
その他
・シミュレーション結果が示されます
過去のシミュレーション
未来のリターン予想
過去のシミュレーション
未来のリターン予想
質問に答えただけであっという間にこれらの結果が出ることに驚きました。
未来のリターン予想は想定される利益・損失の具体的な金額も表示されているので、イメージがしやすいのではないかと思います。
その後、登録して資金を自分の口座に入れて運用が開始されます。
実際に運用を始めたので自分の資産構成(ポートフォリオ)にどのようなものがあるのかが分かりました。
グロース(株式)の部分
アメリカ・メキシコ・韓国・香港・イギリスなどの株式を投資先とするETF
インカム(債券)の部分
米国債・ハイイールド債・世界各国のハイイールド債などの債権を投資先とするETF
インフレヘッジ(実物資産)の部分
原油・金属先物・不動産・通貨などを投資先とするETF
アメリカ・メキシコ・韓国・香港・イギリスなどの株式を投資先とするETF
インカム(債券)の部分
米国債・ハイイールド債・世界各国のハイイールド債などの債権を投資先とするETF
インフレヘッジ(実物資産)の部分
原油・金属先物・不動産・通貨などを投資先とするETF
この「THEO(テオ)」というサービスはETFという株式市場に上場されている投資信託を投資対象としています。(日本国内のETFは対象外です)
まとめ

投資信託が対象ですので、個別株式に直接投資はできません。
筆者の感想ですが、自分で選択するのにはかなり時間をかけ検討しなければならないようなETFでの資産構成となっておりました。
さすがにロボットが独自のアルゴリズム(計算方法)で選んだ投資先だと感じました。
まだまだ始まったばかりのサービスですので、今後どのような運用結果になるのか楽しみです。
また、長期投資の王道でもある積立投資の設定はできませんが、自分で毎月決まった金額を入金していけば出来ないことはありません。
ただ、振込手数料を毎回払っての入金は避けたいと感じます。
最近はネット銀行等で、毎月数回振込手数料無料のサービスがあるので、こういったサービスを使いながら入金していく方が投資効率を上げる意味でもポイントです。
今年に入り株式市場・債券市場は大きな変動があり、日本のみを対象に投資を行っている方は大きく資産を減らしていることだと思います。
分散投資が大事! という事は分かってはいるが自分で選ぶことが難しいと感じている方は、「ロボ・アドバイザー」のようなサービスを使って投資を行っていくことも選択肢の一つだと感じています。
「ロボ・アドバイザー」にもいくつかのサービスが提供されています。
サービスによって投資金額や手数料が違っていますので検討してみてはいかがでしょうか?(執筆者:瀧澤 宏行)