長期政権となった安倍政権ですが、在宅勤務者数を2020年までに全労働者数に対する割合で10%以上にすると発表したのは2013年6月のことです。

発表当時の在宅勤務者数は全労働者数の約4.5%。

この数を倍以上に増やすと宣言した結果なのかどうかはわかりませんが、少なくとも最近では「新しい働き方」という言葉を頻繁に見聞きするようになりました。

しかし、新しい働き方には少なくとも3タイプ存在し、その選択によって働き方は大きく変わってきますので、“新しい働き方” の具体的な方法を把握することが重要です。

今回の記事では、3タイプの新しい働き方「在宅勤務・在宅ワーク・フリーランス」の定義と、それぞれのメリット・デメリットをお伝えします。

今後の働き方を決める上で参考にしてください。

3タイプの新しい働き方

在宅勤務
在宅ワーカー
フリーランス

この3タイプの働き方を誤解している方も。

まずは、3タイプの働き方の定義を見てみます。

3つの違いを理解する

(1) 在宅勤務

在宅勤務とは、会社に属する会社員が自宅で仕事をすることです。

理由はさまざまですが、生産性や効率性の向上を狙いとして導入される 「新しい働き方」 の1タイプになります。

たとえば、アサヒグループホールディングスは在宅勤務制度を導入しており、2014年の間、13人の社員が在宅勤務制度を利用したとのことです。(情報元:アサヒグループHD)

(2) 在宅ワーク

在宅ワークとは、個人事業主が家の中で仕事をすることです。

たいていはパソコンとインターネットを活用した仕事ですので、ネット環境があれば外でも仕事はできるものの、介護、子どもの世話、病弱などの理由で家に閉じこもって仕事をするのが在宅ワークの特徴です。

会社に属さないという特色から、(1) の在宅勤務との大きな違いがあります。

(3) フリーランス

フリーランスは在宅ワークに似通っている部分があるのですが、会社に属さず個人事業主として、在宅またはネット環境のあるカフェなどで好きな時間に働く、文字通り自由度の高い新しい働き方です。

ノマドワークやSOHOといった別の言葉で置き換えられることもあります。

在宅ワークは理由があって家の中だけで仕事をするのに対し、フリーランスは働く場所にとらわれません

しかし、会社に属さず個人事業主として働くという観点から見ると、在宅ワークとフリーランスは 「同業種」と言えるでしょう。

メリットとデメリット

どんな働き方にもメリットとデメリットはつきもの。

そこで、3つの新しい働き方のそれぞれのメリットとデメリットを見てみたいと思います。

在宅勤務

はじめに誤解のないようにお伝えしておきますが、在宅勤務といっても毎日自宅で働くわけではありません

ベースは会社出勤で、月に数日、または前出のアサヒグループHDのように「時間単位での在宅勤務」(情報元:アサヒグループHD)になります。

在宅勤務で育児をして余った時間にちょっと仕事をする、というバラ色の働き方を想像していたならば、そのイメージを拭ってくださいね。

もちろん、会社や業種によっては在宅勤務形態が違います。ほぼ毎日自宅で仕事ができるIT関連会社もありますが、ここでいう在宅勤務は例外抜きで。

在宅勤務の大きなメリットは、時間を有効活用し生産性・効率性が向上することです。たとえば、通勤に1時間、往復で2時間、満員電車に乗って通勤しているとしましょう。

その時間がストレスと苦痛の何物でもないと感じる人が少なくありません。

しかし、出社・帰宅ラッシュの時間は在宅勤務、すいた時間に出社ができたとしたら効率が上がり、生産性も向上します。ラッシュアワーを避けて会社を往復できれば働く本人の満足度もあがるので、会社・社員双方にメリットがあるのです。

会社への往復で疲弊しないなら、アフターファイブも十二分に楽しめるというメリットも。

逆に、在宅勤務の間は様々な誘惑が。パソコン、テレビ、ゲーム、冷蔵庫、そしてゴロンと転がりたくなるベッド…。これら誘惑に打ち勝てる自制心があってこその在宅勤務です。

在宅勤務ですべき仕事がほとんどできていないならば、職を失う可能性も。自律性を保てずに、在宅勤務という働き方がデメリットとして作用するかもしれません。

それでも会社員としての福利厚生や保障が得られることを考えると、全く保障のないフリーランスより安定感のある働き方と言えるでしょう。

在宅ワーク・フリーランス

在宅ワークとフリーランスはどちらとも会社に属さない個人事業主ということで、ここでは両方のメリット・デメリットをまとめて挙げていきます。(以下、まとめてフリーランスと称します)

フリーランスの最大のメリットは、自由なところでしょう。

働く時間、仕事内容、自分の意思で選択できます。まさに働き方が 「フリー」です。

介護中の親、お世話する子供に必要が生じるなど急用ができれば、一旦仕事をストップして用足し。そして仕事を再開する。この動作を誰の許可もとらずに行なうことができるのは、ストレス 「フリー」。

自由気ままに仕事ができるのは楽ですし、生き方を自分で形成しているなと肌で感じることができます。(筆者も当面フリーランスです)

ただし、前述したように、会社員にあるような保障は何もありません。働き方でフリーな分、保障もフリーというわけですね。

どんな仕事をするかにもよりますが、仕事量は安定しませんので報酬額も不安定に。

仮に1か月間仕事がなかったとしても、もちろん失業手当なんてものはありません。会社員では得られない自由を得る代わりに、それなりの代償を負わなければならないのです。

新しい働き方まとめ



簡単にまとめると、在宅勤務は会社員が行なうものですが、在宅ワークとフリーランスは会社に属さない個人事業主の働き方です。

在宅勤務、在宅ワークとフリーランス、それぞれにメリットとデメリットがありますが、大きな違いはやはり会社員であるか否かという点ではないでしょうか。それと自由度の高さですね。

いずれにしろ、新しい働き方を活用してお金を稼ぐことができる時代です。これから仕事を探すというならば、まずは働き方を考えることをおすすめします。

それでは、また。(執筆者:堀 聖人)