時々見聞きする「社債投資」。会社の債券? くらいは何となくわかるけど、具体的には良く分からない。

「株投資」とは全然違うの? と、実は素朴な疑問を感じているのではないでしょうか?

この記事を通して、社債投資とは何か、株投資と比較して効率よく稼げるのはどちらか、詳しく見ていきましょう。

社債投資とは? 株投資と比べて効率よく稼げるのはどっち?

はじめに、社債とは何か見てみます。

社債とは?

社債とは、企業が発行する債券のことで、お金の借用書と考えられます。以下の対話文をご覧ください。

会社:事業を拡大するのに少々お金を貸していただけませんか?

投資家:良いですよ。10万円貸しますよ。

会社:ありがとうございます! では借用書として「債券」を発行しますので、どうぞお受け取り下さい。

投資家:どれどれ。ふむふむ、1年後に返してくれるのですね。金利は1%ですか。ということは返済時に利息を付けて10万1,000円返済してくれるということですね?

会社:はい。ほんのちょっとですが、私どもの気持ちです。ただ…

投資家:ただ?

会社:今回の社債の種類は無担保社債になります。つまり、お金の借用にかかる担保は何もありませんので、万が一私どもの会社が倒産した場合、借りた10万円と1%の利息分の返済見込みはございませんので。悪しからず。

投資家:そうなの? まあ仕方ないですね。銀行定期預金も金利はあってないようなものですから、成長性と安定性を見込んで今回は貴社に10万円投資しますよ。頑張って働いて下さいよ。

以上の対話文で、社債とはどんな仕組みなのかその概要をお分かりいただけたと思います。

社債とは、会社が投資家から資金を調達する手段の一つで、ざっくばらんに言えば会社の借金です。社債による返済予定日は原則指定されており、1~2年の短期のものもあれば5年以上の長期のものもあります。

社債投資の最大のメリットは金利で、社債を買った投資家は金利による収入が収益源です。金利は高いほうが収益率が高くなることは言うまでもないでしょう。

担保という観点から見ると、社債には担保付社債と無担保社債の2種類あり、上述したように無担保社債がデフォルト(債務不履行)になると元本や利息の支払いの可能性は限りなく低くなるので、注意が必要です

現在、社債投資のほとんどが無担保社債となっていますので、どの会社にお金を貸すかが社債投資の要になります。

社債投資と株投資の違いを徹底比較

社債投資も株投資も一企業への投資という面では共通の投資法ではありますが、詳細を鑑みえると全く別の投資術と言えます。

社債投資と株投資では何が違うのか、どちらが効率よく稼げるのか、以下見てみたいと思います。

投資基準

社債投資では、対象会社が倒産しない限り満期で元本と利息を受取ることができますから、社債を選別するときの基準は「倒産しにくい財務状況が良好な会社」になります。

株投資の一つの醍醐味は、売却益です。株価が安いときに買い、会社の成長とともに株価が高くなったところで売れば売却益を手にすることができます。

ですから、売却益を手にするポイントは「会社の成長性」であり、これが銘柄選別の基準となるのです。

その他に配当や優待を獲得するためには社債投資と同様に、「財務状況が良好」な銘柄を選別基準とする必要があります

金利

社債投資は会社にお金を貸す投資法で、会社には投資家に対し利息を払う義務が生じます。つまり、金利のない社債はないということです

それに対し株投資は、株券を買ってもらうことでお金を融資してもらうので社債投資と似てはいるものの、配当金という形で利益の一部を還元する “義務” はありません。

もちろん株主を大切にしない会社はあまり人気がありませんが。社債は満期を迎えると、予定通りの利息が投資家に必ず支払われます。しかし株式は配当が突然廃止になるケースも。

確実に金利を受取る堅実投資を狙うなら、少し金利が低めでも社債投資のほうが有利かもしれません

しかし、10年以上減配しない株式銘柄もあり、配当利回りが3.0%を超えるものが多数存在していることを考えると、株投資のほうが効率よく稼げると言えそうです

優待

株式投資には、株主優待という形で株主還元される銘柄が多数あり、現時点で東証に上場する銘柄の約3分の1は株主優待が設定されています

株主優待として貰える商品を利回りで計算すると、社債投資の利回りよりも高いものが少なくないんです。

ご存知かもしれませんが、社債投資に優待という設定はありません。株主優待も当然廃止になる可能性は無きにしも非ずなのですが、財務状態が良好な銘柄を選択することで優待による収益率を高めることができます。

社債投資とは? 株投資と比べて効率よく稼げるのはどっち? まとめ

社債を一言でまとめると、投資家に対する会社の借金であり、社債を買うのが社債投資でした。社債投資と株投資を比較すると、

・手堅く金利を狙うなら社債投資だが、銘柄次第では株式投資のほうが効率よく稼げる
・株投資だけの特典である株主優待でさらに収益率を高めることができる

これが主なポイントです。社債投資は手堅い投資と言えますが、効率よく稼ぎたいなら株投資を選択することをおすすめします。

それでは、また。(執筆者:堀 聖人)