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LINE上場 LINEのIPO投資方法と注意すべきサプライズとは

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LINE上場 LINEのIPO投資方法と注意すべきサプライズとは

2016年7月15日(金)、ついにLINEが上場します。

証券コードは3938、時価総額は6,000億円近くなる予定で、日本だけでなくアメリカにも同時上場することが決定しました。

知名度から言えば、即買いでしょ。

日本郵政株やはてな株が上場したときのように、上場初値価格が公募価格よりも高くなる期待値は相当高く、IPO投資家はぜひとも狙いたい銘柄です。

しかし、知名度だけでは計れないIPO投資。今回のLINE株上場には思いがけぬサプライズがある、かも。


≪画像元:http://linecorp.com/ja/≫

LINE株でIPO投資をする方法と注意点

新規で証券取引所に上場することをIPO(新規公開株)と言います。

IPO株の買い方に関する基礎情報は以前の記事が参考になります⇒IPO株(新規上場株式)の買い方~基礎編~

今回はLINE株式会社が新たに証券取引所に上場するわけですが、手順に沿って前もってLINE株を買い上場初値で売ることを、一般的にIPO投資と言います。

ただし、初値で売るだけが投資方法ではない点も併せて覚えておいて下さい

LINEのIPO概要とLINE株を買う方法

では、ここからが本題です。今回新規公開されるLINEのIPO概要を見てみましょう。

会社名:LINE株式会社(http://linecorp.com/ja/)
証券コード:3938
申込期間:6月28日(火)~7月8日(金)
当選者発表:7月11日(月)
購入申込期間:7月12日(火)~13日(水)
上場:7月15日(金)

LINEのIPO株を買うためには、先ず申込期間中に取扱証券会社を通して購入申込をすることが先決です。

言うまでもありませんが、LINE新規公開株を取扱う証券会社の証券口座を保有していることが最低条件ですから、LINE株を買いたい人は以下の証券会社のいずれかの口座を今すぐ開設しましょう。


主幹事証券会社

・ 野村證券
・ 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
・ ゴールドマン・サックス証券
・ JPモルガン証券

引受証券会社

・ みずほ証券
・ 大和証券
・ SMBC日興証券
・ SBI証券
・ 東海東京証券
・ マネックス証券

主幹事に割り当てられる株数が多くなりますので、主幹事証券会社から申込むほうが当選確率が高くなります

ただし、個人投資家がネット証券を通じて今後もIPO投資を含めた株投資を行なっていく予定なら、総合的に鑑みてSBI証券とマネックス証券の口座保有が有利です。

SBI証券に口座開設する⇒公式サイト
iphoneからの開設手順はこちら

マネックス証券に口座開設する⇒公式サイト

詳細は以前の記事で確認してください⇒IPO当選確率を上げる方法&IPO向け証券口座3つ

ちなみに執筆時点では以下の項目が未定となっています。

仮条件
公募価格

仮条件の価格内で購入申込を行なうことになり、たいてい仮条件の上限価格が公募価格に決定されます。

しかし、仮条件と公募価格が未定ですので、上場初値が幾らくらいになるか予想し難いのが残念です。

知名度から言えば即買いのLINE株だが…

さて、気になるのがLINE株は買いで良いのか、という点ですよね。知名度の高いIPO株というのは、初値価格が公募価格よりも高くなる傾向にあります。

もちろん知名度だけでは「買いか否か」を判断できませんが、今回のIPO案件は今年最大規模であり、LINEというブランドがコミュニケーションツールとして日本に浸透しているだけに、普通に考えると初値で売れば儲かるはず

しかし。今回のLINE株IPOがサプライズになる、かも。


赤字経営

2015年度決算(12月)の経常利益は120億円以上の赤字、EPS(1株あたりの純利益)も赤字でした。直近の第1四半期決算でも純利益が赤字となっています。

つまり、現状ではLINEは赤字なんですよ。IPOで獲得した資金を短期借入金や社債の返済に、同時に設備投資や運転資金に充てて今後の経営を好転させたいとの狙いがあるわけです。

赤字経営という点が大きなネックです。知名度は抜群なのですが、本質を伴わない期待先行のIPO案件となれば、初値が思うように伸びない可能性がありますね。

英語での浸透性に疑問の残る

今回日本だけでなくアメリカでも同時に上場することになりましたが、狙いは何でしょうか? もしかしたら、アメリカでの知名度を上げる狙いがあるのかもしれません。

というのも、日本のメッセージングアプリはLINEが主流となっていますが、アメリカのそれはWhatsAppやFacebookメッセンジャーが主流です。LINEはほとんど使われていないのが現状なのです。

ですからアメリカでの同時上場は、アメリカでLINEを浸透させたいというLINEの挑戦と言えるでしょう。しかし、その挑戦が成功するかは大きな疑問です。

LINEが日本では浸透したもののアメリカでは浸透しないであろう理由は、英語という言語が壁になるかと。

たとえばですが、日本語で「心から感謝しています。今、胸がいっぱいです!」をメッセージとして相手に送る場合、多くの人はローマ字打ちで「こころからかんしゃしています。いま、むねがいっぱいです!」と打ち込み、それを漢字変換しますよね。

「こころからかんしゃしています。いま、むねがいっぱいです!」

「心から感謝しています。今、胸がいっぱいです!」

慣れているとあまり意識しないかもしれませんが、意外に面倒。だからその気持ちをスタンプ1つで表せるとなれば、日本語的に非常に楽なんです。


≪心から感謝しています。今、胸がいっぱいです!≫

LINEスタンプが日本で浸透した要因の一つに、日本語の漢字変換の煩わしさがあると思われます。

ちなみにタイでもLINEスタンプが流行っているとのことです。きっと言語という要因がLINEスタンプを歓迎しているのかと推測できます。

しかし、英語にはそれがないのです。英語は基本的にアルファベットを打つだけ。変換作業がないので、スタンプがなくても気持ちを伝えられるという特性がありますから。

だから、英語圏のアメリカでLINEスタンプが浸透するかどうかというと、筆者的にはNOだと思っています。

アメリカにも上場し攻勢を計るLINEとLINEスタンプ。少なくともアメリカでの将来性と成長性には、大きな疑問を抱かずにはいられません

LINE株でIPO投資をする方法と注意点 まとめ

7月15日に上場するLINE(3938)ですが、知名度から言うと買い。

しかし、赤字経営で、かつアメリカでの攻勢に疑問符がつくことから、上場初値はそれほど高くならないのではないかと予想しています。

現時点で公募価格が未定ですので初値予想はできませんが、筆者は買わない予定です。

投資は自己責任で。それでは、また。(執筆者:堀 聖人)

《堀 聖人》
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「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を活かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。日経ヴェリタスなどでもコメント。 <保有資格>:第二種証券外務員資格 <メディア掲載>:日経ヴェリタス 2015年11月15日号、 株完全ガイド(晋遊舎) 寄稿者にメッセージを送る

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