墓石にはさまざまな種類があります。そして、種類によって値段も異なります。

ただ、墓石の値段を決めるのは、「石の種類」だけではありません

同じ石の種類であっても、ランキングや品質によって値段も異なってくるのです。

御影石、黒龍、大島石…さまざまな種類の墓石

現在の墓石は、その80パーセント程度が国外生産によってつくられています使われる石も職人も、海外のものが主流だということです。

さて、このように海外でよく作られている墓石ですが、それにはいろいろな種類があります。

恐らく、もっとも多くの人にとって聞きなじみのある「御影石」。

耐久度が高い石として知られていて、墓石だけでなく、道をつくるときによく使われます。カラーバリエーションも豊富です。また、非常にお買い得です。

「黒龍」は中国でよく採取される石です。

年月が経っても変化がしにくい石だと言われており、比較的安価であるにも関わらず品質がよいとして評判です。ただ、あまりにも安すぎるものは、品質に不安があるのでご注意を

日本産の「大島石」は、非常に高価です。極めて退色がしにくい石であること、とにかく美しい石肌を持っていることから、高く評価されています

値段は決して安くはありませんが、「終の住処だからこそこだわりたい」という人は、思い切ってこれを選ぶのもよいでしょう。

墓石のランクによる値段の違い

このように、墓石は「種類」によって値段が異なります。

ただ、実は「同じ種類でも値段が異なる」ということもあるのです。

値段は、業者やオプションなどによって大きく異なるため、一概には言えません。ただ、中国産の御影石などは非常に安く、20万円を切るケースもあります。

ただ、この御影石も、「外見が高価な石と似ているもの」などの場合は、値段が8万円近くアップすることもあります

黒龍も同じです。色や外見が美しくなると、金額は10パーセント程度上乗せされることもあります

元々の値段が高額である「大島石」などは、さらに価格差が大きいと言えます。

お買い得なものは45万円を切ることがありますが、高価なものだと、77万円を超えるケースすらあります。

これらの「価格差」を決める要因として大きいのは、「外見上の美しさ」です。

また、墓石というのは長くそこにあり続けるものですから、「長い時間が経っても劣化しないもの」、「長い時間が経つことによってさらに美しくなるもの」は高い評価を受けます。

最後に

このように、一口に「墓石」と言っても、墓石の種類とそのランクで値段は大きく異なります

決して安いものではありませんが、終の住処ともなる場所。じっくり選んで後悔しないようにしたいものですね。(執筆者:鍋谷 萌子)