そろそろ、がんが心配の年齢になったけど、どうしても胃の検査を受けるのが苦手な方もいらっしゃるのではないでしょうか? そんな方に吉報です。   

従来の胃の検査とは?


今まで胃の検査と言えば、バリウムを飲んでレントゲンを撮る胃透視検査と内視鏡で胃の中を検査する胃カメラ検査でした。

40歳以上のがん年齢となれば、年に1回は検査を受けるように勧められています。しかし、どちらの検査を受けるにしても、体に負担の大きい検査です。

胃透視検査では、バリウムと発泡剤を服用しなければなりません。発泡剤は胃を膨らせるためのものですが、ごく少量の水で服用しなければなりませんし、服用するとげっぷをしたくなるのですが、これを我慢しなければなりません。

げっぷをしてしまったら、胃が十分に膨らまないとまた服用しなければなりません。その後にバリウムをコップ1杯ほどを服用します。

バリウムは昔に比べれば、飲みやすくなっていますが、喉から食道にべたーとへばりつく感じがしまし、バリウムを飲んだ後、バリウムを体外に出さなければなりません。

体内でかたまってしまえば、手術をしなければならなくなることも…あるのです。

胃カメラの検査では、4~10㎜のチューブを鼻腔や口腔から入れ、飲み込まなければなりません。

私は結構うまく飲み込めるので胃カメラの検査はあまり苦痛を感じませんが、嘔吐反射が激しい人などは、チューブが喉に当たるとごっくんと飲み込むことができず、おえーっとなってしまい、どうしても飲み込むことができない方がいらっしゃいます。

その方は「胃カメラの検査をするくらいなら、胃がんになっても良い」と言われていました。

そんな方に!! 血液検査によって、胃がんがわかる検査が最近、できるようになりました。

「血液検査による胃がん検診」と呼ばれる血清ペプシノーゲン検査


ペプシノーゲン(PG)は、胃粘膜から分泌されるペプシンの前駆物質のことで、血清中に含まれています。胃のどの辺りで分泌されるかによりペプシノーゲンⅠとⅡに分類されます。

血液中のペプシノーゲンのⅡに対するⅠの割合を調べると胃粘膜の萎縮の広がりとその程度、胃液の分泌機能、胃粘膜の炎症の有無がわかり、胃がんのスクリーニング検査として有用であると注目されています。

この検査はピロリ菌に感染していると高値を示し、除菌されると正常値になるので、ピロリ菌の除菌治療の効果を判定するのにも役立ちます。

しかし、この検査では見逃されてしまう胃がんの種類があり、近年では陽性になった人は胃内視鏡検査を、陰性でも胃透視検査を受けるのが最善と考えられています。

では、費用はどれくらいかかるのでしょうか?


血清ペプシノーゲン検査は3000~5000円かかります。健康保険が適応とならないため、全額自己負担になります。

胃透視検査、胃内視鏡検査の費用と比較してみると、胃透視検査は3000~4000円、胃内視鏡検査のみでも3000~4000円で、胃内視鏡検査の場合は胃の粘膜の組織を調べる生検をするとプラス5000~8000円程度かかります。

40歳以上の方であれば、各市町村でがん検診を受けることができ、市町村により異なりますが、無料で胃透視検査や胃内視鏡検査を受けられる市町村もあり、負担金がある市町村も500~2000円程度で受けられるので、費用だけで見ると市町村のがん検診を利用するとお得に検査が受けられます。

胃がんは心配だけど、検査が苦手という方には一つ選択肢が増えることによって、積極的に検査を受けようという気持ちになれるのではないでしょうか?(執筆者:天海 文香)