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【今週の日経平均を考える】間もなく方向感が出そう

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【今週の日経平均を考える】間もなく方向感が出そう

概ね(おおむね)2か月間継続する「三角揉み合い」の中を推移し、膠着感(こうちゃくかん)たっぷりとなっています。

「そろそろ…」と言い続けて一月(ひとつき)ほど経過するのではと思われるぐらい長い期間を狭いレンジ内で推移し、相場を動かすイベントの雇用統計を迎えて、保合い離れが起きるのではと考えていましたが、保合い離れに至るほどの雰囲気は出ていません。

雇用統計の内容は、予想に対して上回り、先月の数値の上振れの修正があったことから、NYダウは好感し、上昇。

為替も円安に振れる形となり、CMEも上昇で、週明けは、100円弱の反発で寄り付くことが想定されます。

しかし、寄り付きで保合い離れとはならないことが想定される中、このイベント通過でさらなるトレンドを作る可能性のあるイベントが見当たらない時期に突入します。

そうなると、単純に「需給のバランスでの上下」と「実体経済への反応)」となる事が考えられますが、実体経済は概ね良いことをマーケットは織り込んでいることが想定され、需給のバランスは昨年の秋口から調整が短期にしかなかったという事を踏まえてのシナリオが必要になると考えます

全体的に、アナリストの反応は上抜けを見ているように思えますが、私の中では、単純に上抜けとは思い切れないです

代表例では、「4月の調整から3か月が経過(相場の周期)」と「保合いに入ってからの3か月が経過」していることなどと「2015年の相場と今現在が取り巻く環境が類似」していることなどを背景に、下への警戒を持っているという状況です。

そして、ファンダメンタルでの材料が薄いとなると、テクニカルに注目が行きますが、テクニカル的に、且(か)つ、中短期的には、『トレンドは崩れているのでは』という感覚も持っており、多角的に単純にアナリストの意見に乗れる状況ではないという見立てです。

ただし、「上放れの可能性が無いという認識ではない」ということです。

現状分析


5日線

相変わらず 波打ちしております。

位置としては、下で始まり、一旦(いったん)上に出て、週末に下、という展開で、週明けは上に出て寄り付くことが想定され、短期的にはトレンド無しとなっているように見受けられます。

25日線

下向きとなっています。

セオリーでは「下向きの25日線を簡単に上抜けては行かない」という事が、そのまま実行されているかのような値動きで、グランビルに当てはめると、売りの2を作っているかのような値動きと考えます。

実際にこの動きを 売りの2と考えると、3週連続売りの2を作っていることになるので、単純に「売りの2を形成だからそのまま下げる」かというと、疑問が残ります。

但し(ただし)、いつ、そのようなことが起きてもおかしくないチャート形状にはなっております。

75日線

変わらず上向きになっており、上に乖離(かいり)という状況を詰めました。

75日線を中心に見たグランビル では、買いの3を形成していましたが、乖離幅が詰まっているという事は、ここから上放れの可能性が出てきていることになります。

逆に、75日線を下回れば 対75日線の売りの1となり、一気に下離れという事も考えられ、中長期的なトレンドに動きが間もなく出る直前を示すチャート形状になりつつあります。

トレンドライン は、全く変わらず、6月20日と29日を結んだ上値抵抗線と6月15日と7月7日を結んだラインで出来る三角保合いの中を推移しています。

テクニカル指標


一目均衡表 を見ると、週末に、雲の中に2度目の突入となりました。突入も突破も反発も、2度から3度目で答えを出すことが多いです。


今回も、2度目の侵入から、週明けに再度(さいど)雲から出て寄り付きそうな雰囲気です。

上でも下でも、かなりの煮詰り感で、今回飛び出し、そして、再度(さいど)雲の中に侵入するときは、上・下 の方向感が出ると考えられる状況です。

更に(さらに)、ここから半月すると、雲が薄くなるので、雲からの下抜けを狙うとしたら『8月後半の雲が薄くなってからなのかな?』なども考えてしまうところです。

現状は、トレンド無しという形状です。

ボリンジャーバンド

5本のラインが収斂(しゅうれん)をまたまた始めました。バンドが横ばいになってから4度目の収斂と見受けられます。こちらも、今回、答えが出るのかなと想定します。

収斂したバンドの +2σ か -2σ のどちらに終値ベースで飛び出すか?

飛び出した方向にバンドが開くと、そこからトレンドが出来てくることが想定されます。近日中に答えは出そうな雰囲気たっぷりです。

スローストキャスト

じりじりと切り下げてきていますが、ここにきて切り上げが起きそうな雰囲気です。

週明けが、上で寄り付いた後の陽線となれば、切り上げが始まることが想定されます。

そうなると、ストキャストとしては、上というシグナルを出しますが、どうなるでしょうか?

総合判断


ここ最近、本当に変わらず恐縮ですが、方向感なしの状況で、

「間もなく方向感を出しそう」というタイミング

と見受けます。


ここから集中力を切らさずに、見極めが必要です。

◎上に離れるときは2万1,000円
◎下にはなれるときは1万8,500円

近辺を目途(めど)と、とりあえず考えます。

では、しっかり見極めてまいりましょう。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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