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欲しいモノは「欲しい」

特別に収入が少ないわけではないのに、なぜか貯金ができない家庭は少なくないようです。
がんばって切りつめなくても生活はできるので、いろんな出費に対しておおらか。その結果、お金が残らないことが原因です。
そんな方は、欲しいモノがあるとすぐに買ってしまう傾向があります。
買うモノの一つひとつの値段は高くないとしても、毎月そのような出費があればお金は残りませんよね。
買う前の1分
そんな、欲しいモノをすぐに買ってしまうタイプの方が「貯金をする」と決意したのなら、これまでのお金の使い方を変えていかないといけません。
では、モノを買いたくなったときにどうやってブレーキをかけるのか?
たった1分考えるだけで、欲しくなったモノを買わずにすませる方法をご紹介します。
1. 「なぜ」ほしいのか考える
そのモノが欲しい理由がスラッと言えますか?
「かわいいから」とか「便利そうだから」など、ふわっとした理由だったら買わなくても困らないことが明確ですね。買うのをガマンしましょう。
自問自答
ないと困る?
今すぐに必要?
「今使っているものが壊れたから」となると、買わなければいけない理由としてはもっともに思えます。
しかしその場合でも、実はなくても大丈夫ではないのか、それともやっぱり必要なのかどうかを検討してみましょう。
この思考はダイエットにも使われます。
食べたくなったときに、
前回の食事から5時間たったから?
それとも食べたい欲望だけ?
と、いちいち自問することでほとんど食べずにすむそうですよ!

2. 他のモノで代用できないか考える
よほどのミニマリストでない限り、家にはたくさんのモノがあると思います。
なにかを買いたくなったとき、すでに似たようなモノが家にないかどうか、あるいは家にある他のモノで代用できないか考えるクセをつましょう。
3. 買わなかったらどうなるか想像する
もしそれを買わなかったらどうなるかを想像してみましょう。
1か月たっても1年たっても、「あの時買っていればよかった」と後悔…
そんな気持ちになるでしょうか?
買った後の生活が著しく便利になったり、ゴキゲンに暮らせるようになったりするのが想像できるなら、あなたにとって買うべきモノかもしれません。
でも、「買わなかった場合でもあまり生活は変わらないかな」と思えたら、買うのをやめる勇気をもちましょう。
4. 買うことによってなにを我慢できるか考える
使えるお金は限られているので、予算を守るためにはほかの何かを買わないようにして帳尻を合わせないといけませんね。
ほしいモノを買うかわりに、何をガマンできるでしょうか?
日用品の使用をセーブしたりランクを落とす
貯金をくずす
欲しいものを買った後にどうなるかも考えましょう。

5. モノの価格が自分にとって適正かどうか考える
値段だけを見て、高い・安いと判断するのはいけません。直感的に「安い」と思っただけで買いたくなってしまうからです。
値段以外で確認すること
・ 機能性
・ 管理費や手間
洋服の場合
来年も着られる?
1シーズン何回ぐらい使う?
家で洗える?
流行りはある?
品質は良い?
初期費用だけが安く、維持費が高いものもあるので、今の値段だけで決めるは危険です。
買う前に考える習慣
説明が長くなりましたが、買う前にこれらのことを考えるのには1分あればじゅうぶんです。
と思うかもしれませんが、慣れるとこの思考法はそんなに窮屈ではありません。
私の経験では、「買わなくてもよかったのに」という後悔がなくなるのに対して、「買えばよかった」という後悔はほとんどありません。
我が家では、買う前にこのことを考えなさいと子どもにも伝えたところ、買わずにすませることが多くなりました。
ただし、性別か性格か年齢の差が理由なのかはわかりませんが、娘には効果が顕著で息子にはあんまり…という感じです。
お金が残る喜び

あたりまえですが、モノを買うことが減ると支出が減ってお金が残ります。
お金が貯まったことを実感すると、ますますモノを買う前に慎重に考えます。モノが増えなくなるから管理もラクになるという効果もありますよ。
欲しいモノをすぐに買ってしまうと自覚している方は、買う前に1分だけ問いかけをしてみてください。(執筆者:野原 あき)