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【今週の日経平均を考える】膠着感に終止符が打たれる可能性は高い

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【今週の日経平均を考える】膠着感に終止符が打たれる可能性は高い

BOXに入ったかもと言い始めて、間もなく一カ月半。実際にBOXの上下限に突入してから間もなく2カ月となります。

通常の周期で考えると3か月(またいでいれば2か月ちょっとでも3か月目と取る)に入ってきます。そろそろ 上下どちらかに離れてもおかしくない時期となります。

周期で見ると年明けで、またぎ3か月となります。

実際、どちらに抜けるかは「神のみぞ知る」ことですが、チャート的には上昇トレンドで、ここまで来て移動平均線も波うちしたものの、上向きと取れる動きですので、上に抜ける可能性の方が高いとみるのが妥当です。

ファンダメンタルでは、米国の法人減税や利上げ継続で、景気好況の要素も多分にあることで、上と予測している方が多くいるように見受けられます。

日経平均株価

しかし、へそ曲がりの筆者は、みんなが上というと、下に備えたくなる性分ですので上という考えも持ちつつ下への備えをしています。


年末年始の動きでは、2016年から2017年は上昇で、2015年から2016年が下落となっており、今年から来年はどうなることでしょうか?

ただ秋から春でいうと上記の通りですが、ここ数年の動きでは、1月頭から後半にかけては調整している年が多いいです。

2014年、2015年、2016年はほぼひと月押していて、2017年の今年も正月から1月半ばまでは押しています。

年末が上げている分、年始に下げるという傾向は多く見受けられます。したがって週明けからの5日間は上げている年が多いい分 年始が下げという展開が想定されます。

さてさてどうなるでしょうか?

私の見解は、上記に上げた通り2万3000円を明確に上抜けるには材料が必要で、今、見えている材料では明確な上抜けは難しいと考えます。

再度、9月の時のように、いきなり選挙みたいなウルトラC的な材料が出てくれば話は別ですが、いまのところそれも見えてはこないです。(まあ見えていたらウルトラCにはならないのですが)

したがって、揉みあい後、実際は押されて調整してからの反発という展開を想定しています。

ヘッジファンドとしても、「これから上げても利幅は取れない」となるので、押したところという心理があるのではと考えます。

現状分析

5日線


下向きから上向きと変えて一週間を通して上を推移しました。

そして5日線の位置は今年の最高値となっています。

このことは波を打っていることで揺れている相場にはなっていますが、確実に切り上げを繰り返し上に行こうとしている意思表示に取れるのかな? と感じました。

この5日線が2万3000円を超えるときには、上抜けとなるシグナルの一つかなと感じました。

25日線

変わらず一度の波うち後 上向き継続で上を推移し5日線同様年初来高値に付けています。昨年に続き今年も年末が高値となりそうな気配です。

ただ11月9日の天井を付けて以来 週間の乖離率平均をかなり詰めています。

この煮詰りから、上に離れるという事を決めつけるのは怖いので、割り込んだ時の対策は充分に検討してくことをお勧めします。

75日

変わらず上向きで上を推移しています。

75日線に関しては上抜けてから3か月を経過して、4か月目に入っており、向きを上向けたのも同じタイミングですので、流れ的には6か月を目指すのかなと思わせる状況です。

トレンドライン

ほぼ変わらずです。

一つ追加すると、切り上がりのラインとして12月6日と15日を結んだラインが存在しています。このラインが週明け機能するなら、上抜けが想定されます。

BOXが継続もしくは調整となるときは、このラインを割り込んでくると考え、このラインと11月9日の始値の横軸(概ね2万3000円)とで出来る三角保合いを上下どちらかに離れることが想定されます。

後は前回記載の、下降フラックも合わせて意識していきたいと思います。

テクニカル指標

一目均衡表


変わらず上昇示唆で、遅行線もきれいに日々線を下から上にいいタイミングで抜けました。

気になる日柄は、11月9日から31日 週明け火曜日に基本数値の33日がやってきます。ここ前後で動きが出るか注目です。

ボリンジャーバンド

バンドが完全に横ばいとなりました。±3σが波打ちBOXを示しています。その中でバンドが収斂してきているように見受けられ、この収斂が継続するのであれば、その後にトレンドが出る動きとなります。

さらにBOXから上下のトレンドが出るときは、±3σに触るか? ±2σを終値で抜けると抜けた方向にトレンドが出る可能性が出てきます。

抜けた次の日に注目しつつ、トレンドの始まるタイミングを見逃さないようにしたいものです。

スローストキャスト

比較的小刻みにゴールデンクロス デットクロスをしております。

その中で全体的に下に降りて行かないという事は、強さをイメージつけています。

したがって上抜けの可能性が高い動きと取れますが、ここにきて最終のデットクロスが切り下げたことで???が出てきました。

総合判断

私の個人の主観を横に置くと、上抜けを示唆する雰囲気は多分に出ています。

したがって下抜けも警戒しつつ、上抜けにも十分な備えは必要になっております。

緊張感を切らずに見極めていこうと思います。週明けは押して寄り付くことが想定されます。

寄り付き段階で5日線 +1σを割り込んでくると想定し、引けがどの位置になるか注目です。

火曜日辺りから外国人が戻ってくることが考えられます。

買いから入るか? 売りから入るか? 膠着感に終止符が打たれる可能性は高いと考えます。

年末で忙しい方が増えると思いますが、相場に忙しいも暇もありません。どんな時も平常心で、かわらないチャックと、かわらない判断を継続しましょう。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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