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【今週の日経平均を考える】2万3000円割れの可能性

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【今週の日経平均を考える】2万3000円割れの可能性

調整入りの雰囲気を出し、本格下落に入るかの瀬戸際での週末入りとなりましたね。

選挙前の9月から始まった上昇に対して、本格的な25日線割れを初めてとした動きで、久しぶりの調整の雰囲気を出しました。

このまま素直に下落入りとなるかは微妙ですが、深い調整となっていることは事実と言えそうです。

そして良好な雇用統計を受けて利上げ観測となり、ダウは2008年以来の大幅な下落幅での続落となりました。

その米国の動きを受けてCMEを見ると、週明けは大幅安での寄り付きが想定され2万3000円割れの可能性も出てきました。

9月からのトレンドを維持するには、2万3000円をサポートラインとして維持することがとても重要と考えるので、週明けからの動きはとても大事な状況と考えます。

ただ、現状25日線が上向きを維持していることで、まっすぐ下げるかは微妙です。

反発をしながら揉み、タイミングを計って上か下へ再度 動くように思えます。


今回の調整は、結果的に終値で2万4000円台に乗せた1月23日を天井として下げ始めた形となっています。

その上で前回の揉みあい(昨年の11月、12月)の上限である2万3000円を維持するかで上げ下げの罫線がセオリーを維持するか? 楽しみな展開です。

そして下げ始めたポイントも、12月の決算発表の始まる時期でもあり、3月末のヘッジファンドの換金に対する45日前ルールとなる2月半ばに向けての下げはじめと、日柄からの下げはじめ、例年の動きというか例年のセオリー通りの動きとなったと感じます。

実際の下げはじめポイントに調整入りするような事柄はなく、単純に時期としての利益確定が出ただけでの相場の動きと考えられます。

したがって、状況が良い時に利確から下げが始まり、その後に下げた理由が後付けのように出てくるという流れが今回も実行されているように考えられます。

今のところ、下落という流れとなる要素は薄いですが、日柄的に後、1週間(SQまで)もしくは45日前ルールの2月半ばまでは2週間弱とあることで2万3000円を維持することは厳しいかなと想定します。

そうなると今回の押しがどこまで下げるのか? となりますが、11月16日の安値近辺で2万2000円前後が想定され9月からの上昇の38.2%が、2万2261円で50.0%が、2万1684円と2万2000円を挟んで上下に節目があると考えます。

米国の大幅続落は、好景気からくる利上げ観測に対しての押しなので、相場が崩れる要因でなく一時的な調整入りの理由と考えられます。

したがって、現状だと50%以上の押しはリアルな企業の実状からは考えづらいというのが率直な考えです。

日本マーケットにおいては米国の利上げは円安の材料となり、一概に下げる要因だけという物ではないので、この後の展開の想定が難しくなり、実際の為替も110円台に一気に戻しています。

その割に日経が戻らない雰囲気はあるので微妙ですが…

とにかくこの調整が下落の始まりか?春先に向けての絶好な買い場作りとなっているのか? 今後の投資成績を大きく左右する時期に入りました。

私は、2018年は揉みあいの年になると思っています。

もみ合いとなるのであれば、深い下げという可能性は低いと考えています。

この一週間ちょっとで、概ね1000円ほど下げました。下げている最中の1000円は大きいですが、振り返った時の1000円は、今の相場だと5%に満たない動きですので、揉みあいの一環の動きと言えます。

結果は未来にならないと何とも言えない事ですが、どちらにせよ決めつけすぎず対応することが必要と考えます。

現状分析

5日線


一週間をとおして下向きを維持しています。

位置は、一旦 上に出るもののほぼ下を推移しています。今週後半に入り5日線に触れていますが、乖離している時期が長く続いたレアなケースでした。

25日線

いまだ上向きを維持し、週前半に大きめな陰線で割り込みその後 位置としては下を推移し下に乖離しています。

この動きがグランビルの売りの1なのか? 買いの2なのか? 週明けの動きで答えは出てくると考えます。

75日線

変わらず上向きで上を維持していますが、9月に上放れしてからは最大に乖離を詰めてきている状況です。

今後75日線がサポートラインとして機能するかに注目です。

トレンドライン

下に関してまずは横軸で、11月12月の揉みあい高値の2万3000円処のラインが機能するか注目です。

切り上がりのラインは11月16日と12月6日の安値を結ぶラインが今後サポートラインと考えます。

さらに下で横軸となる12月29日、12月6日、11月16日の安値のラインで12月29日の安値は切り下げ2段階目を抜けるかの見極めラインと考えます。

上に戻るには勢いをもって25日線を上抜けるかがポイントです。

テクニカル指標

一目均衡表


まだ雲を維持しているので下落シグナルは出ていませんが、雲がかなり近くなっています。さらに雲が切りあがっていることで雲に触る日も近いと考えます。

雲にぶつかり反発するか? 注目です。

ボリンジャーでバンド

バンドが収斂をしています。この収斂がもっと加速するか大外のラインが波打つか注目です。

そして、-1σがサポートラインとして機能しましたが週明け割り込むことが公算大です。

そうなるボリンジャー的には下落ないしBOXという認識の状況入りとなります。

スローストキャスト

2本のラインが切り下がりながら売られすぎゾーンに2カ月以上ぶりに入りました。

現状上向きの2本がすぐに向きを下とすると完全に下落シグナルとなると考えますが、どうなるでしょうか?

総合判断


上昇はほぼ終焉で今後はBOXか下落への見極めとなります。


今のところはBOXという判断としますが、週明けの下げ幅によっては下落という考えも大きくする必要に迫られると思います

毎度のことですが、上昇が終わった後のBOXなのか? 下落入りなのか? たいがいBOXの可能性が高いです。

さてさて今回はどうなるのでしょうか? 答えはやはり未来にならないと見えません。

備えはするものの固執した考えにならないよう、柔軟な対応が出来る準備をしていくべきと考えます。

世界情勢としては、現状は良好です。このあたりを考慮して建玉を考えたいと思います。私としては、ここからの下げは買い場探しかなと思っています。

では、週明けも冷静に慎重に対応しましょう。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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