車も「定額制」の時代へ 大手3社(NOREL、カルモ、スマートビークル)のサービスを比較

今や動画や本はサプスクリプション制定額払い)の時代。

実は車にもサブスクリプションの波が押し寄せています。

日本では中古車販売の大手ガリバーが提供するNORELと、ナイルという会社が提供するカルモというサービスがリリースされました。

NORELやカルモってこれまでの個人向けリースとどう違うの? と気になりますよね。

そこで、NORELとカルモ、そしてテレビCMでも有名なコスモのスマートビークルを比べてみました。

これから車を買おうかなと思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

車の個人向けリース比較

定額制マイカーの仕組み。車検、税金、メンテナンスは?

定額制マイカーとは、毎月定額料金を支払うことで、マイカーを持てる仕組みです。

日本ではまだまだ浸透中ですが、海外ではポルシェやキャデラック、ボルボなどが次々に定額制を導入しています。

毎月の定額料金には、本体代だけでなく、車検費用や自動車税、重量税などの税金も含まれています

今回発表されたNORELやカルモは1年での乗り換えや返却も可能な、より自由なサービスです

それに対してコスモのスマートビークルに代表される個人向けリースは最短リース期間が3年などに設定されており、短期間での乗り換えには対応していませんでした。

早速システムの違いを確認してみましょう。

個人向けリース表

≪クリックで拡大≫

(年会費はNOREL事業部の責任者、許 直人さんによると、3月中に廃止予定)

まず、大きな違いはシステムです。

コスモのスマートビークルは、残価設定型の個人向けリースで最短利用年数は3年です。

それに対してカルモは残価設定型のリースですが、一般的なリースよりも、最短利用期間が1年と短い上に、短期間の利用者がお得になる料金設定なので、短期間で車を乗り換えたい方には最適。

車のリース料金、短期間型リース

≪画像元:カルモ

それに対してガリバーのNORELはリースというよりもみなさんが想像する「定額制」に近い仕組みです。

車種ごとに賃貸期間が決められていて、最短で90日と、短いスパンで車を乗り換えることができます。

車のリース料金、定額制

≪画像元:NOREL

ただし、決められた期間以上は乗ることができません。

複数の車両を調べて見ましたが、多くが10か月から2年弱が利用期限に設定されていました。

5か月以上のると月額料金が割引になる制度もありますが、多くが短期乗り換えを想定しているのか90日でも1年でも料金が変わりません。

ただし、NORELは中古車で、カルモは新車なので、新車に乗りたければカルモや他の個人向けリース商品を選ばなければなりません。

それから費用面で大きな差が現れるのが、任意自動車保険の保険料と車検時の整備費用です

どちらも、NORELは料金に含まれていますが、カルモは含まれていません

コスモのスマートビークルは、税金は全部カバーされていて、車検時の整備費用や消耗品費用はメンテナンスパックへの加入の有無によって異なります。

車検整備費用、メンテナンス費用

ゴールドパックなら車検整備費用、メンテナンス費用、タイヤの交換などの消耗品費用が全て負担ゼロになりますし、シルバーパックは税金、車検時の整備費用はゼロですが、消耗品代は自己負担です

スマートビークルが、一般的な個人向けカーリース

カルモは、便利になった個人向けリース

NORELは事実上の定額制車乗り換え放題サービス

と言えますね。

定額制マイカーの料金はどんな感じ?

カルモとスマートビークルは新車、NORELは中古車なので、比較にはなりませんが、月額料金の目安を知っていただくために同じ車種で料金を調べてみました

カルモの月額料金と総支払額

カルモ

≪画像元:カルモ

車種:新車のトヨタプリウス 2WD S 1800CC

1年 11万7,504円 総額141万0,048円
2年 7万4,304円 総額178万3,296円
3年 5万8,536円 総額210万7,296円
4年 5万0,328円 総額241万5,744円
5年 4万5,036円 総額270万2,160円
6年 4万2,336円 総額304万8,192円
7年 3万9,636円 総額332万9,424円
8年 3万7,908円 総額363万9,168円
9年 3万4,668円 総額374万4,144円

スマートビークルの月額料金と総支払額

コスモスマートビークル

「コスモスマートビークル」で同じグレードのプリウスのリース料金がこちらです。

スマートビークルは最短で3年です。

ただし、スマートビークルには、カルモには含まれていない車検時の整備費用、オイル費用、メンテナンス費用が含まれています。

3年 6万5,124円 総額234万4,464円
5年 4万8,492円 総額290万9,520円
7年 4万2,012円 総額352万9,008円

NORELの月額料金と総額

NOREL

≪画像元:NOREL

NORELはカルモやスマートビークルのようなリースではないですし、中古車なので単純比較できませんが、料金はこんな感じです。

これまでは、年会費が無料でしたが3月8日から年会費が無料になりました。

車種:トヨタプリウス S 2016年式 走行距離8,000km

90日間 月額5万9,800円 総額17万9,400円
1年間 月額5万9,800円 年間71万7,600円

もし同条件の車を1年間で乗り換え続けた場合(年会費込み)

2年 月額 5万9,800円 総支払額143万5,200円
3年 月額 5万9,800円 総支払額215万2,800円
4年 月額 5万9,800円 総支払額287万400円

※NORELには任意保険がついていますが、対人対物、人身傷害3000万円だけで車両保険がついていません。

車両保険をつけるためには別途月額1万5,000円の補償をつける必要があります

それをつけると、車両保険がつくだけではなく返却時の修理費用が10万円までは無料になります

定額制マイカー3つを比べた結果

まずは、リース制2社の料金を比べてみてください。

リース制2社の料金比較表

※コスモはメンテナンスシルバーパック加入の料金です。

カルモは、コスモのスマートビークルよりも料金は安いのですが、料金に車検時の整備費用やメンテナンス費用が含まれていないことがネックです。

またスマートビークルはガソリン代の割引やオイル無料などの特典がありますし、全国のコスモチェーンのサポートを受けられるのが魅力的

それに対してカルモはディーラー巡りをしたり店頭で契約手続きをしなくても、自宅で新車を注文できるのがメリットです。

両者の差額は、メンテナンス費用の有無ですが、3年契約の場合は、車検を受けずに返却することになりますし、大きなメンテナンスはほぼ必要ありませんので、カルモの方が割安になる可能性が高いです。

5年契約も、カルモとコスモの差額が20万7360円なので、車検1回分の「メンテナンス代のみの差額」と考えると、カルモがお得。

車検2回分のメンテナンス費用や、定期メンテナンスなどの費用を自己負担する7年契約になると、コスモとカルモが拮抗します。

それに対してNORELは、リース契約というよりも月額制乗り放題に近いので、1年ペースでいろいろな車に乗りたいな、という方にオススメです。

ただし、中古車なのでカルモやコスモのように、オプション特盛にすることはできません。

まとめ

5年以内ならカルモ
※7年、8年ならカルモとコスモが拮抗するけど、メンテナンスしなきゃという心理的負担から解放されたいなら、コスモスマートビークル

メンテナンス費用を考えずに新車に乗りたいならコスモスマートビークル

中古車でいいから色んな車に乗りたいならNOREL

という感じでライフスタイルや車に対する価値観によって自分にあった定額制を選ぶと良いでしょう。(執筆者:平林 亮子)

この記事を書いた人

平林 亮子 平林 亮子»筆者の記事一覧 (29)

小さな商社から損害保険会社に転職後、結婚、妊娠を経て専業主婦になりました。今はライターとして保険、税金、美容関係の記事を執筆しています。趣味は貯金!特技も貯金!節約から株式投資まで、資産形成のために奮闘中です。
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