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西武沿線住民の筆者が「西武ホールディングス」の株主総会に出席してきた

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西武沿線住民の筆者が「西武ホールディングス」の株主総会に出席してきた

平成30年6月21日(木)午前10時より埼玉県所沢市「くすのきホール」で行われた、西武ホールディング(9024)の株主総会に出席しました。

筆者はこちらの会社の沿線住民ですが、今回初めての株主総会です。


≪西武株主総会看板≫

会場周辺では労組の方による活動が行われ、ややピリピリした雰囲気を感じつつ会場ホールへ。

ホール入口付近では、ドリンクサービスが行われ、事業のパネル展示などもされていました。お土産はありません


≪西武会場外展示≫

昨年の総会時の質問(西武ライオンズの育成環境が悪い)を受けてか、会場外のパネルに本拠地メットライフドームおよび練習施設などの改修計画イメージが展示されていました

ホールの座席は千人規模で、そのうち7~8割ほどが埋まっており、年配の方々に混ざって、関係会社かお仕事関係の方とおぼしきスーツの方もちらほら見受けられました。

前方中央に大きなスクリーンがあり、後方の席でも発言される役員方が映し出され、その表情もよくわかります。

事業報告および今年度の課題については、女性のナレーションにて映像を用いての説明が行われました。

事業報告

「西武」といえば全国的に有名なのがプロ野球チームの「西武ライオンズ」かもしれません。

埼玉西武ライオンズ

≪画像元:埼玉西武ライオンズ

また、東京北西部から埼玉南西部に鉄道網をもつ「西武鉄道」があるので、鉄道会社のイメージも強いと思います。

しかし、西武ホールディングス傘下の企業が行う事業は、「西武鉄道」などが運営する「都市交通・運営事業」の他にも、グループ各社が行う「ホテル・レジャー事業」、「不動産事業」、「建設事業」、「ハワイ事業」などがあり、売上で比較すると今年度は「ホテル・レジャー事業」が最大となっております。

「ホテル・レジャー事業」は、全国各地で「プリンスホテル」などを運営しており、「不動産事業」では、平成28年にオープンした東京ガーデンテラス紀尾井町などを管理しています。

グループ売上を合わせた営業収益、営業利益とも前年度より増加しており、償却前営業利益については6期連続増加とのことです。

対処すべき課題

それぞれのセグメントで挙げられていたのは下記の通りです。

・ 都市交通・沿線事業…西武新宿線ホームドアの設置や連続立体交差化の推進、耐震補強工事の推進および、有料座席指定列車や新型特急車両の導入。

・ ホテル・レジャー事業…宿泊特化型ホテルブランド「プリンススマートイン」や会員制ホテル事業「プリンスバケーションクラブ」の展開。

・ 不動産事業…「(仮称)西武鉄道池袋ビル計画」や所沢駅周辺の開発の推進、および高輪・品川・芝公園エリアといった都心エリアの開発の検討を行う。

この中で、「プリンスバケーションクラブ」とは、プリンスホテルが新たに手掛ける会員制ホテルのことで、第1弾の施設が2019年軽井沢にオープンするとのことです。

また、後述の質疑応答時にも質問がありましたが、東急リゾートと提携し、東急ハーベストクラブの施設も会員料金にて利用できるようになるそうです。

プリンスホテルが新たに手掛ける会員制ホテル

≪画像元:プリンスバケーションクラブ

質疑応答

質疑応答タイムはたっぷり1時間以上取られ、10人以上の株主からの質問がありました。

株主の質問に対し、議長が壇上に控える各事業会社の代表の方に振る、というスタイルでした。

回答時に、回答する企業側の方の映像がスクリーンに映し出される際、同時にお名前・役職が字幕表示されたので、どの事業会社の方が発言されているのかが分かりやすくて良かったです。

やはり、鉄道事業に関する質問が多く、沿線住民である株主の関心の高さがうかがえました

印象に残ったのが「各駅停車駅が不便になった」というもので、各駅停車駅から下り方面の目的駅に向かうのに、最短で行こうとすると後発の急行・準急などの列車へ何度も乗り換えする必要があった、とのことです。

郊外在住の筆者にとって、郊外から都心に向かう分には、年々時間が短縮されて利便性が高まっていると感じていたのですが、その代わり逆方向への利便性が落ちているとは?! と少々驚きでした。

また、「ダイヤが乱れた際、折り返し駅で運転手さんが編成の反対側の運転席に移動するため走っている」という指摘もあり、コスト管理も重要ですが、何よりも人命を預かる鉄道運行では安全を重視していただきたいものだと感じました。

しかし電車が遅れるとまた乗客からクレームがでるのでしょうね…、筆者も、乗客の一人としても余裕を持った行動ができるよう心掛けたいです(汗)。

その他、労務管理やスキーリゾート、株価についての質問などがありました。

一方毎年恒例らしき、西武ライオンズについての質問はありませんでした(これについては総会終了後早速ネットニュースで流れていましたね)。

途中から怒号も飛び交い、なかなかスリリングな総会でした。

上場廃止、オーナー失脚、再上場、ファンドとの攻防、と沿線住民にとってはなにかと穏やかならぬ企業ですが、普段の生活に深くかかわる分、頑張っていただきたいと思います。

西武ホールディングス(9024)

西武ホールディングス

≪画像元:西武ホールディングス

・ 株価 1,904円
・ 最低購入金額 19万400円(100株)
・ PER 13.72 PBR 1.54  
・ 権利確定月 3月末・9月末
・ 配当 23.00円/年
・ 配当利回り 1.21%

株主優待

保有株数・期間に応じて、電車・バス全線片道切符または全線パスがいただけるほか、下記内容のものがいただけます。

(1) 選べる! 株主様ご優待券(1枚、1会計税込2千円ごとに千円割引)
グループホテル、レストラン、ゴルフ場、プール、スキー場、遊園地、水族館、温泉で利用可

(2) ゴルフ割引券2枚 + レストラン割引券10枚 + スキーリフト割引券5枚 + ウエディング割引券1枚

(3) 埼玉西武ライオンズ内野指定席引換券5枚

(4) 西武プリンスドームネット裏スペシャルシート応募券1枚

300株以上  (1)3枚,(2)
1,000株以上 (1)10枚,(2),(3)
1万株以上  (1)10枚,(2),(3),(4) 

 
上記は、6/22(金)終値時点のYahoo!ファイナンスの株価より算出しております。

なお、株式購入の際は、最低購入金額の他に証券会社の手数料が別途かかります。

株価その他の情報は変更される場合がありますので、ご自身でご確認の上、自己責任で投資いただきますようお願いいたします。(執筆者:吉井 裕子)

《吉井 裕子》
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吉井 裕子

東京近郊在住の兼業主婦で小学生の息子がおります。スターバックスの優待欲しさに2009年頃から株式投資を始めて以来、株主優待の魅力にはまり、現在までに取得したことのある銘柄は120種類以上です。カリスマ優待投資家様には及びませんが、株主優待の楽しさをお伝えできれば良いなと思います。 寄稿者にメッセージを送る

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