知育で人気「考える力」を向上させる囲碁の世界 礼儀や作法も学べるので「心育」にもなる。

早期知育教育

早期知育教育をテーマにした本

幼児向け雑誌の横にある「早期知育教育」をテーマにした本をお母さんが買って帰る姿を見かけます。

英才教育のひとつとして「幼児教室」や「リトミック」にお子さんを0歳から通わせるくらい「習い事開始」の低年齢化が進んでいます。

「遊びの要素もあるけれど、知育教育にもなる」

と、言われている中で、教育系の会社やサイトで、習い事調査を行うと、ランキングから必ず外れる習い事があります。

それは「将棋と囲碁」です。

日本生産性本部が発刊する「レジャー白書2017年版」によると、2016年では、囲碁人口は200万人、将棋人口は530万人という結果が出ています。

黒と白の石の場所取り

囲碁はそのくらいのイメージしかなく、その他のルールが知られていません

ランキングからは外れていますが、人工知能との対決でも注目されているせいか「知育教育に囲碁がいい」といわれています。(ASCIIビジネス「囲碁の方がメジャーなのに、将棋より人気がない理由」より)

「囲碁」と「早期知育教室」の違いを、費用面やお子さんへの教育面から比較してみます。

早期知育教育には、どういうものがあるのでしょう

早期知育教育とは

早期知育教育で名前が出てくるのは、

・ 幼児教室
・ リトミック教室
・ モンテッソリー教育

「モンテッソリー教育」は、イタリアのモンテッソリー氏が考えた幼児教育理論で、理論についての指導と監修を受けた、保育園・幼稚園の教員でしか行っておりません。

「幼児教室」や「リトミック教室」は受け入れが0歳児から可能ということで、真っ白な頭に、刺激を与えることで、脳の発達を促す性質があります。

受講年齢:0~6歳(未就学児)
月謝:6,500円~1万円
入会金:相場は1万円(無料になる期間もあります)
教材費:必要であれば別途

「幼児教室」や「リトミック教室」は、0〜6歳の小学校入学前のお子さんに、独自のメソッドを使った「英才教育」にあたります。

挨拶から始まり、カードや絵画ダンス、音楽に合わせた体操など、教室によって取り入れるものは違いますが、「脳へのいい影響」があるとされていています。

これらの教室に通えるのは、小学校入学前までで、入学と同時に卒業します。

1歳から5年通うといくら?

月謝8,000円の教室で教材費なし、入会金が1万円で、1年間の月謝を計算してみました。

1歳で入会、週1回で通います。

・ 入会金1万円

・ 1年間に支払い学習費:8.000円×12か月=9万6,000円

小学校入学まで通うとなると、約50万円の出費です。

囲碁

囲碁は、始める年齢に制限はありませんが、家庭で誰か囲碁ができる人がいれば、いつの間にか、生活の中に「囲碁がある」という生活です。

小学校前から囲碁を打っていて「碁力が高い」と分かれば、教室に入れる方が多いです。

もちろん「知育教育の一環」として通わせるお母さんもおられます。

最近は、個人で囲碁教室をされている方が見つけにくいので、ネットで検索して近くの教室を探します。

筆者の子どものクラスメイトは、5歳から始めて今も週1回で通い、初段の免状をもっています。

その子が通っていた囲碁教室では、

・ 入会金:5000円

・ 月謝:週1回:5,000円 / 週2回:8,000円 / 週3回:1万円

入会金を求めない教室も多く、子供のみではなく大人も受け入れて教えている教室が多いのが特徴です。

私が知る中で一番安い教室は、

・ 入会金0円

・ 月謝:週1回のみで4,000円

1年間に通うとしても

4,000円×12か月=4万8,000円

教材はありません。

年齢の人と対局したいとなると「碁会所」を利用しますが、1局ワンコインで対戦相手との強さは調整してくれます。

囲碁が「知育教育にいい」と注目された理由

囲碁が「知育教育にいい」と注目

囲碁で強いのは中国と韓国で、圧倒的な強さを誇っています。

韓国では「知育教育」として囲碁が他の習い事よりも人気があり「囲碁塾」まで登場しています。

中国も囲碁人気は高く、「プロ棋士」は人気職業で高収入と言われています。

もしプロになれなくても、他の方面に転向できるよう、養成学校が書道などの教育をつけています。

囲碁の勝敗の要素

・ 黒と白の碁石の盤上の石数(陣地の広さ)

・ 相手に持ち手の石を取らせないように打つ

・ 効率よく相手の石を奪って、持ち石を減らして打たせない

これらを元に勝敗が決まります。

対局を重ねるたびに、頭の中で作戦を数多く考える力が養われていきます

「頭の中で相手の打ち方を数多く考える」力は、右脳を使います。

「考える力を養うには囲碁がいい」

「右脳開発にはお手軽だ」

ということで、最近の習い事として、囲碁人気が出てきたのでしょう。

囲碁は一度身につければ、一生涯忘れることはない

「幼児教室」、「リトミック」は早くから始めてみると、最低5,000円の月謝や教材費が必要です。

小学校へ入学すれば通うことができなくなります。

囲碁の月謝は、最低で4,000円がほとんどですが、プロ棋士を目指すと、高額になります。

プロを目指さない限りは、「知育教育」として囲碁教室に通わせる方が、教育費に大きな影響は与えず、最近よく言われる「考える力」を養うことができます。

教室で習う期間は、お子さんの気持ちの変化や他の習い事などの事情で、長く続けられないかもしれません。

しかし、1度覚えた「囲碁」のことは一生涯忘れません。

囲碁教室で習うこと

・ 礼儀作法

・ コミュニケーション力(海外では囲碁人気は高いです)

・ 考える力

・ 集中力

・ 年がかけ離れていても相手をしてくれたことへの「感謝の心」

こどものみでのクラス構成もありますが、大人と対戦させて礼儀を教える教室もあります

幅広く、しつけ面としてもよいことが注目され始めている理由です。

過去に、語彙力の研究で有名な東北大学の川島隆太教授が、日本棋院に委託調査を依頼し「囲碁は考える力を向上させる」という研究結果を2007年7月に発表し、日本棋院本部のホームページで公開されています。

東北大学川島教授による考察

≪画像元:財団法人日本棋院 「囲碁は考える力を向上させる」(pdf)≫

囲碁はルールを覚えれば、しっかりとした「考える力を養う」知育教育になるという結果が出ています

囲碁は家で一生涯できる「知育教育」

家で一生涯できる「知育教育」

本気でプロ棋士を目指すのであれば、日本棋院での院生になる必要があり、14歳で6段以上の棋力が求められます

14歳で6段以上を取ることは、かなりいい先生についていて、頻繁に大会に出るしか方法がなく、お気楽な習い事の世界ではなくなります。

厳しさから、途中でやめてしまう子もいます。

知育教室との違いは、

一生涯続けられるものではあるけれど「プロの世界」がある

というところでしょう。

医学的検証から右脳を刺激してあげることは、ストレス解消にもいいと言われていて、高齢者の方の認知症防止や、脳卒中のリハビリ・予防にもよいと言われています。

囲碁は、家で一生涯できる「知育教育」として、楽しむとよいのではないでしょうか。(執筆者:笹倉 奈緒美)

この記事を書いた人

笹倉 奈緒美 笹倉 奈緒美»筆者の記事一覧 (39)

妊娠・出産を機会に子供の教育費について考え、実際には中学受験にもチャレンジしました。合格後は主婦をしながらフリーランスライターをしております。大学卒業までにかかる教育費に対してどういう資産運用がよいか、そして子供へのお金のかけ方などの情報収拾と研究・実践をしており、教育費関連や子供とお金にまつわる情報を提供してまいります。
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