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【今週の日経平均を考える】お盆休み明けの日経平均

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【今週の日経平均を考える】お盆休み明けの日経平均

底割れの流れから一気に窓空け大陰線にて下落で始まるものの、週初めの安値を最安値として底値模索となる一週間でした。

安値を付けて反発の雰囲気を作るものの上げきれず、逆にさらなる安値更新という展開になるかと思わせるも安値更新には至らずという底割れした後の動きとしては、中途半端な動きととれます。

ただ、月曜日につけた安値は、3月と7月の安値を結んだトレンドラインで止まり、いったん反発後、再度押してきた時もこのトレンドラインで止まったように見受けられます。

反発の上値目途もわかりやすく、7月10日の高値、7月13日の安値さらに7月31日の安値と並んでいるラインで今回の底割れのネックラインとなっているところと考えられます。

今回の底割れは、約3週間続いたもみ合いからの下離れとなったことと、例年の下げる時期(45日前ルールもかさなり)だったことなど考えると、更なる下げが想定されるのですが、なかなか下げないという展開となっています。

テクニカル的に見ると25日線の向きがしぶとく上向きを維持しており、そうなると売り方が売り追いをしきれないという展開と考えます。

このペースでの下げ(加速すれば話は変わる)だと現状25日線の下に位置するローソク足がまだ6本ということを考えるとあとまるまる一週間はかかるだろうと想定します。

この位置でもみ合いが継続すると、おおむね2万2800円と2万2400円のレンジでのもみ合いが確立してしまいそうな雰囲気です。

となるとさらなる下落という可能性が軽減されてくるのですがどうなるでしょうか?


現在のファンダメンタルでは、アメリカ一強という展開となっており、その他の国々は底割れしている展開と見受けられます。

原因としては貿易戦争で、まだまだ着地地点が見えない格好です。

もともとは中間選挙に向けたパフォーマンスだとみてきました。

このあと中間選挙が終わった後のさらなる進行を示すのか注目しつつ、この貿易戦争が進行すると世界経済は、このまま崩れ、最終的には米国も世界に足を引っ張られるという展開が想定できます。

直近の下落はトルコの経済不安からくるトルコリラの動きに影響されたとみられています。

ただ、この動きだけが原因だとしたら大きな下げになるとは考えられず、きっかけで裏にさらなる世界不況になる要因が出てくるなら、さらなる底割れへと進展すると考えます、

そして国内に目を向けると週明けから自民党の総裁選の雰囲気が出てきます。

現状の安倍政権継続となれば、今のところ期待で上げるという想像はしづらい(イレギュラー的に反発もあるかも)ですが、反対勢力の台頭の雰囲気が強くなると一時は相場があれると考えられます。

結論が出た後 反対勢力の勝利となることがあれば期待で上昇というシナリオも想定されます。

が、しかし現状 反対勢力が勝つ可能性は低いと見受けられるので、国内の政治絡みでの昨年のような上昇は考えにくいかなと思われます。

そして、週明けからサマーバケーションから帰ってくるファンドマネージャーたちが出てくると考えます。

買いから入るのか? 売りから入るのか? 注目となるのですが、本格的な出来高の戻りはもう少し時間がかかるとは考えられます。

その上で逆説的に見たときにここからの上げで利幅が取れるのか?

もっと下げてからのほうが、上げ幅が取れるのではなどと考えてしまうのは私だけでしょうか?

現状分析

5日線


一週間を通して下向きを継続し角度は強い角度から緩い角度になりつつある状況で、位置としては、下 上 下 上と目まぐるしく5日線に絡まる動きをしつつ週末はローソク足が陰線ではあるものの、上に乖離して引けています。

現状で方向感が見いだせる状況ではないですが、急降下した後の典型的な動きをしていると思われます。

25日線

上向きを維持しつつ、位置としては一週間を通して下に乖離した状況を継続しています。

先週同様 この後の向きの変化が起きるかに注目です。

75日線

25日線に反して早々に向きを下と変えました。

位置も下に位置した形となり75日線と200日線を合わせて上値抵抗線にしている位置取りとなっています。

トレンドライン

7月10日の高値、7月13日の安値、7月31日の安値(いわゆるネックライン)を上値抵抗線として横軸では8月13日の安値のラインでのもみ合いが想定されます。

大きな流れでは三角保ち合いとして、1月の高値と7月18日の高値を結んだラインと3月と7月の安値を結んだラインの中での推移となっています。

上下の節目としては、下が2万1500円近辺の直近安値で上が7月18日の高値の2万3000円と考えこの上下のどちらの節目を突破するか?が、最大の焦点となると考えます。

テクニカル指標

一目均衡表

テクニカル指標

雲に絡まる動きの一週間となり方向感を出すのに迷っているように見受けられます。

週末はかろうじて雲をサポートラインとし基準線 転換線を上値抵抗線としました。

さらに遅行線は現状日々線に絡む形で週末となりましたが、週明けには日々線の下に飛び出します。

したがって下への加速をしやすい位置取りとなりますがそうなるでしょうか?

そして雲のねじれが、週明けの後半に来ることで下げたとしたら、ねじれと似たタイミングで遅行線と日々線の天底一致がやってきます。

下げてくれたら反発の時期を想定するには絶好な状況ですが、さてさてといったところです。

ボリンジャーバンド

収斂したもののある程度で収斂を停止した雰囲気を出し横向きとなりつつあります。

収斂を終えてBOX示唆に戻るのか?収斂を加速してトレンドを作るのか?

まだ見極めきれない状況ですが、-2σを割り込んだ事実はあるので現状は下への加速が高いといえる動きと見受けられます。

スローストキャスト

ゴールデンクロス デットクロスともに位置を切り下げており弱い値動きを示しています。

週明け下げから始まると再度 デットクロスとなりデットクロスの切り下げが継続し弱い動きの継続となり更なる「底割れ示唆という展開を示します。

月曜日、火曜日の動きに注目です。

総合判断

総合判断

明確な方向を示すレベルにはないですが、基本は弱いと考え更なる底割れをメインに警戒しつつ、夏休み明けから反発という可能性にも備えつつ建玉の操作が必要になると考えます。

方向感を決めきれない状況からシナリオを立てるのが難しい局面です。

私としては例年の動き(8月9月10月)のどこかで底入れという考えをもって相場と向き合おうと考えます。

現状 反発のシグナルは、細かくは出つつも明確には出てこないことから、やはり下げに対しての警戒感を強く持ちたいと思います。

相変わらず難しい局面ですが、視野を広く持ちつつ細かい動きに目配りしていきたいと思います。

では、週明けも焦らずしっかり見極めていきましょう。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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