2018年の夏は、本当に自然災害が多かったです。
皆さんの地域、皆さん自身は大丈夫でしたでしょうか?
大きな被害をもたらした台風21号が過ぎ去った今でも、保険会社による損害保険金の支払いや、未だ修理業者がたて混んでいて、被害個所を直せてない方も大勢いらっしゃるようです。
台風の保険については、前回掲載させていただきました。
※関連記事:台風で隣家を破損させてしまった場合、損害賠償は生じるの? 質問の多い「台風の保険」について解説します。

今回ご紹介の内容は
というご相談からお役に立てることをお伝えしたいと思います。
目次
台風発生後「まずやらなければならないことから保険金の支払いまで」の流れ
まずは、流れを整理しておきましょう。
(2) ご契約の代理店、または保険会社に事故発生の連絡をします。
(3) 保険金請求資料の作成・提出。
初めての場合、わからないことも多いと思います。
窓口になってくれている代理店や損害保険会社がやるべきことをお伝えしてくれますので、それに従って質問書面作成と被害個所の写真をお送りしていきましょう。
(4) 保険金の受取り

事故状況は、以下のことを押さえておきましょう
(ご契約者のお名前、契約の保険証券番号)
保険会社および代理店は、お名前から検索はできますので、ご契約者名・住所・登録のお電話番号がわかるようにしておきましょう。
・いつ・どこで
(事故発生の日時、事故発生の場所)
・どうして
(今般の台風であればそのように伝えます。)
・どうなった
(事故状況や損害の程度、修理先等が決まっていればお伝えします。)
口頭でうまく説明できないことも多いと思います。
被害個所の写真を提出することで保険会社には被害状況の判定も行ってくれますし、場合によっては鑑定人が調査してくれることもありますのでご安心くださいね。
今回の台風で、意外な出費はありませんでしたか?

事故が起こると、修理の費用に加えて、修理に付随する様々な費用が実は発生するのです。
以下、上記の事故報告の流れに沿って、発生する費用を説明していきます。
まず、被害の範囲を確定します。
屋根の瓦など危険なところは修理してくれる業者に頼みましょう。
その際にかかる、損害範囲確定に関する費用も大手の損保会社では支払いの対象になります。
現在被害にあっていない皆さんも、ご自分の保険がこの手の費用が出るのかを代理店や保険会社に確認してみましょう。
場合によっては、本格修理までの間ブルーシートで応急処置を実施するケースが多いです。
特に今回の台風21号では、修理屋さんも大忙しですので、この処置が必要になります。
ブルーシートも安くありません。
(※範囲にもよりますが、平均5万円程度かかります。)
これも保険で賄える会社がありますので(仮修理費用と呼びます)、ぜひご確認をお願いしたいと思います。
本格的な修理にかかってくる費用は、保険の範疇になりますので、保険金額を限度に支払ってもらえます。
そして案外忘れがちな、本修理後のスクラップ・廃業についてですが、こちらも業者さんは無料では行ってくれません。
(※こちらも範囲によりますが、平均的には運搬費と廃業費を合わせると6万円程度になるかと思われます。)
損害額の10%程度は、保険で賄えますので、きちんと対応がされた保険をつけているか、この機会に代理店や保険会社に確認してみましょう。
侮れない臨時費用特約
保険料を下げるために、この費用をつけずにご契約する方が増えています。
大手の損害保険会社では、上記のブルーシートの仮修理費用や、損害確定の調査費用も含めて保険金でお支払できるところもありますが、この臨時費用は、各社にもあり、損害額の10%程度がおりる保険となっています。
修理見積書に書かれている額の10%が支払われますので、少しでも自己負担が減ると、ずいぶん家計も楽なのではないでしょうか。

まとめ
台風の保険は火災保険で対応が可能であるものの、意外とそれ以外でかかる費用が高い実例をあげさせていただきました。
また台風接近があるこの秋。
自分の保険の見直しをぜひしていき、突発的な支出がないようにしていきたいものですね。(執筆者:鮫島 ひかる)