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チリつも日用品代

気づけば毎月1万、2万円もの出費になっている日用品代。
洗剤やティッシュなどの日用品はどれも生活に必要な物だし、節約しようがない。
これ以上節約するには「ケチケチ使う」か「安い時にまとめ買い」しかないと思っていませんか?
しかし、日用品をケチケチ使ったり、血眼になって安いドラッグストアに買いに走ったりするのはとても大変ですし、筆者自身そういった細かい神経を使う節約術は苦手です。
そんな面倒くさがりの筆者ですが、
という思考ゆえ、シンプルな生活を突き詰めていったところ、日用品代を自然に節約することに成功しました。
便利な社会になり、物の種類が溢れていますが、筆者が実践している日用品の使いまわし方法をご紹介します。
無駄な物は買わずにとことん使いまわす「ミニマリスト的節約術」です。
1. 掃除は重曹とクエン酸を使いまわす
我が家で掃除するときに使うのは重曹とクエン酸のみです。
この2つがあれば
・ トイレ
・ 浴室
も、家じゅう掃除できるうえ、環境にも優しく、小さな子どもがいる家庭でも安心して使えます。
重曹もクエン酸も水やお湯で溶かすため、それぞれ500グラム程度(200円弱)買えば半年は使いまわすことができます。
重曹(弱アルカリ性)の効果と使い方
洗浄… 油汚れ・焦げ・茶渋・湯アカ汚れなど
脱臭… 冷蔵庫・冷凍庫・排水溝・生ごみの匂いなどに効果的
重曹は弱アルカリ性なので、酸性の汚れに効果を発揮します。
酸性の汚れとは、
・ 油汚れ
・ 皮脂
・ 生ごみ
・ お鍋の焦げ
などの汚れですので、重曹は主にキッチンで役立ちます。
コンロ周辺の油汚れには重曹とお湯のペーストを塗ってふき取ればピカピカになり、鍋の焦げ付きには鍋に重曹を入れて煮だすと焦げが浮かびます。
また排水溝や生ごみに直接振りかけて一晩放置すれば、嫌な臭いを吸い取ってくれます。
クエン酸の効果と使い方

洗浄… 水アカ・石鹸カス・尿汚れ・金具のサビ落としなど
除菌・消臭… ポットや食洗器の洗浄・除菌・トイレの除菌・消臭など
クエン酸は酸性のため、アルカリ性の汚れに効果を発揮します。
アルカリ性の汚れとは
・ 水アカ
・ カルキ
・ 尿汚れ
などで、浴室や洗面所、トイレなどで役立ちます。
水に溶けやすいので、空のボトルに水とクエン酸を溶かしたクエン酸水を作っておくと、汚れが気になる個所にさっとスプレーしてふき取るだけ。
小まめにスプレーしておけば除菌・消臭効果もあるので大変便利です。
2. 掃除用具は古い歯ブラシや割りばし、古布を使いまわす
掃除するときの道具はすべて有り物を使いまわします。
日常の掃除は古いタオルや古布で小まめに水拭き&乾拭きをしておき、フローリングの巾木など細かい個所は古い歯ブラシや、割りばしに古布をくくりつけて作った自家製マツイ棒などでさっと拭き掃除。
歯ブラシは生活必需品ですし、割りばしはスーパーでちょこちょこもらっていると結構たまります。
掃除が終わればポイっと捨てられますし、掃除用具の置き場所に困ることもありません。
3. 洗濯はコスパ最強の粉末洗剤+クエン酸を使いまわす
洗濯洗剤は洗浄力もコスパも高い粉末洗剤を基本にし、柔軟剤にはクエン酸を使いまわします。
特に子どもがいる家庭では食べこぼしなどでひんぱんに洗濯物が発生するため、皮脂や食品の油汚れなど酸性の汚れをしっかり落とすアルカリ性の粉末洗剤がおすすめです。
粉末洗剤はお湯に溶かしてから洗濯機に投入すれば、溶け残りもありません。
粉末洗剤のごわごわ感が気になる人
粉末洗剤のアルカリ性を中和する少量のクエン酸をあらかじめ水に溶かして(水40リットルに対し小さじ1杯程度)柔軟剤投入口に入れておけば、洗濯物がふわふわになり、脱臭・抗菌効果で洗濯物の嫌な臭いを抑えられます。
おしゃれ着の洗濯の注意点
粉末洗剤はほとんどが「漂白剤」や「蛍光剤」という、白地の服をより白く見せる効果があり、生成りの色などが変色する可能性があるものを使ってあります。
洗浄効果が強いため、ウールやシルクなどの繊維が弱いおしゃれ着には不向きです。
4. 食器洗いはアクリルスポンジ+重曹を使いまわす

油汚れや焦げなどひどい汚れには重曹を使ってしっかり落とし、コップなどのちょっとした食器洗いはアクリルスポンジ(100円程度で買えます)を使えば食器用洗剤はいりません。
ただアクリルスポンジの繊維に汚れが蓄積してしまうので、食器洗いが終わったらアクリルスポンジ自体は固形石鹸できれいに汚れを落として干しておけば、スポンジ自体も長持ちするのでおすすめです。
5. 顔も身体も、固形石鹸を使いまわす
顔も身体も、すべて無添加の固形石鹸(純石鹸と呼ばれている物)を使いまわします。
我が家は髪も身体もぬるま湯洗いが基本で、たくさん汗をかいたり、化粧をしたりしたときだけ石鹸を使用するというスタイルです。
ぬるま湯洗いは抵抗ある人が多いと思うので、まず固形石鹸を試してみてください。
昔ながらの固形石鹸は、ボディソープや洗顔フォームの代用になるだけでなく、食器洗いや洗濯の部分洗いにも使えるほどオールマイティ。
1個100円程度で購入できるコスパの良さが魅力です。
100均に売っている石鹸ネットがあれば、最後まできっちり使い切れます。
6. 歯磨き粉は重曹を使いまわす

歯磨きと歯間ブラシをしっかり使っていれば、歯磨き粉はいらないという話を聞いたことはありませんか?
筆者自身、行きつけの歯医者や歯科衛生士の友人に
という話を聞き、市販の歯磨き粉はやめました。その代わり、普段の歯磨きを丁寧にして歯の定期健診はしっかり行っています。
とはいえ、長年歯磨き粉になれていると口の中をさっぱりさせたいとき、ありますよね。
そんなときは重曹を少し水につけてペースト状にして、歯磨き粉代わりに使用しています。
重曹には研磨効果があるので、たまに使用すると茶渋がすっきり取れ、少量でピカピカになりますよ。
7. 消臭剤は使用済のコーヒー粉、重曹やクエン酸を使いまわす
靴箱やトイレなどの消臭剤は買わずに、ある物を使いまわします。
特におすすめなのはコーヒーを淹れた後の使用済コーヒー粉で、その消臭力には驚きます。
筆者は使い終わったコーヒーの粉を乾燥させて小さな瓶などに入れてトイレや靴箱に置いていますが、消臭効果をより高めたいときは濡れている状態の粉をそのまま一晩置くだけで嫌な臭いがすっきりします。
ただ、濡れている状態のコーヒーの粉はカビの元になるので、長くは使えません。
早めに取り換えるようにしましょう。
コーヒー粉がない場合は、上述した重曹やクエン酸が使えます。
生ごみや排水溝の臭いには直接重曹を、トイレの臭いにはクエン酸を便器の中に直接振りかけて一晩おきましょう。
「何気なく」で使っている日用品

よく考えると人間の暮らしに必要な物って本当はすごく少ないのです。
持ち物を最小限にして、いろんな使いまわし術を覚えておけば、収納スペースだけでなく心にも余裕が生まれてきます。
基本の使いまわし術を身につけ、簡単にストレスなく日用品代を節約してみませんか?(執筆者:服部 椿)