「ナニワ金融道」から学んだ、お金の貸し借りに潜む3つの怖さ

ナニワ金融道

ナニワ金融道とは、青木雄二氏が描いた漫画です。

1996年にはテレビドラマになり、より広い世代に知られるようになりました。

現在は「ザ・ナニワ金融道」がグランドジャンプ(集英社)で連載中です。

ナニワ金融道は、帝国金融という架空の消費者金融会社を舞台にした漫画で、お金に関する専門的な言葉がたくさん登場します。

テレビドラマ化された当時、筆者は小学生でしたが、ナニワ金融道からは専門用語だけでなく、「お金のこわさ」や「お金は簡単になくなること」を学びました。

今回は、筆者がナニワ金融道から学んだ「お金のこわさ」についてお話しします

1. お金を目の前で数えることは失礼ではない! お金に「後から」はない

ナニワ金融道から学ぼう

ナニワ金融道では、札束が頻繁に出てきます。

「お金を借りにきた人に渡すとき」や「返済金を受け取るとき」の2パターンがあるのですが、お金を貸した側が札束を受け取るときには、帝国金融の社員が手分けして必ず1枚ずつ数えます。

一方、お金を借りにきた人は、渡された札束を紙袋ごと受け取り、借用証書に書かれた金額と一致するか確認せずに去っていくことがあります。

ドラマでは、

帝国金融の社員がこっそりと、札束の中から1万円札を1枚抜き取ってから札束を渡すシーン

があります。

もちろん、借用証書の金額よりも実際の借入額は1万円少ないのですが、その場で確認しなかった人が悪いのです。

家に帰ってから「1万円足りなかった」と言っても、「家に帰る途中で落としたのでは? 」と言われたら言い返す言葉はありません

お金を受け取ったとき、受け取った側が相手の目の前でお金を数えると、「相手を信じていないように思われるかも」と思い、数えずにそのまま財布に入れてしまっていることはないでしょうか。

お金に「後から」はありません。

相手の目の前でお金を数えることは失礼なことではなく「お互いを守るために必要なこと」です

2. 紙切れ1枚でお金がなくなることもある! お金に「知らなかった」はない

ナニワ金融道はハッピーエンドとは限りません。

情に流されることなく容赦ない結末で終わります。

セリフに注目してみると一目瞭然でお金の世界の厳しさがわかります。

「法律は弱い人の味方じゃない。知っている人の味方」

という内容のセリフがあります。

どんなに素晴らしい法律があったとしても、その存在を知らなければ権利を行使することは難しいでしょう。

税務署や役所の窓口で「誰も教えてくれなかった」と言っている人を見かけますが、優遇や控除については「聞けば教えてくれるけど、あちらから積極的に教えてくれる」ということは少ないかもしれません。

「法律は弱い人の味方じゃない」という部分は賛否両論かもしれませんが「知っている人の味方」という部分には納得です。

ナニワ金融道では「最高裁判所の裁判長かて「そら払わなアカン」言いまっせ」という大阪弁のセリフが頻繁に登場します。

帝国金融の社員が、相手に公正証書や手形の裏書をさせて、ある意味「正々堂々とお金を請求できる」というシーンで登場するセリフです。

請求される側は、知らずに借用証書にサインをしたり、手形の裏書をしたりしています

ドラマでは帝国金融の社員に「ここに住所と名前を書いて」と言われ、約束手形の裏に住所と名前を書いてしまい、債務を負うことになるのです。

債務を負った人は、約束手形を知らずに「住所と名前を書いただけ」と言うのですが、言い訳にはなりません

公正証書も手形の裏書も「知らなかった」程度で撤回されるようでは逆に困りものです。

小学生だった筆者は、「手形の裏はこわい」と強烈に思い、社会人になって手形を扱うようになっても、手形の裏に社判を押すときには、何度も「本当に押していいのか」と上司に確認していました。

捨て印も同じこと

捨て印の意味を知らずに白紙の紙に捨て印を押して、悪意ある人に渡してしまえば何を書き加えられるかわかりません

先日、銀行の窓口で銀行印を出したところ、白紙の紙に窓口担当者が「試し押し」をしました。

きれいに押せることを確認したあと、窓口担当者はそのままゴミ箱に捨てました

すかさず筆者が「破いてください」と言ったところ、奥にいた別の行員が急いでやってきて指導していました。

「試し押し」も白紙に押せば「捨て印」です。

なにかがあってから「知らなかった」では済みません。

3. 金の切れ目は縁の切れ目! 「お金に友情」はない

金の切れ目は縁の切れ目です

ナニワ金融道のテレビドラマの主題歌は、ウルフルズが歌っていました。

ドラマのエンドロールで流れるのですが、歌詞が衝撃的な内容なのです。

とくに最後の部分は「貸した金はした金じゃねえぞ。さっさとしねえと金も友達も消えてなくなるぞ」という歌詞で、ナニワ金融道の内容と共通するものがあります。

ナニワ金融道は、たくさんの話があるのですが、すべてに共通して、お金が原因で普通の生活が壊れたり、大切なものを失ったりします

歌詞にもある通り、お金を借りた側は「はした金」と思っていても、貸した側は「大切な自分のお金」であり「返さないなら友達やめるぞ」という気持ちになります。

「連帯保証人」になってしまい多額の借金を背負う人が登場します。

実際に、友達のために連帯保証人になる人がいますが、大切な友達に連帯保証人はなかなかお願いできるものではありません。

大切な友情をなくさないためにも、お金の貸し借りは避けたいものです。

ナニワ金融道の舞台となる帝国金融の社員は、冷酷に見えて意外と人情深い一面があります。

ナニワの人情とお金の厳しさとの微妙な駆け引きがナニワ金融道の見どころですが、人情だけでは解決できない「厳しさ」がお金にはあります。(執筆者:式部 順子)

この記事を書いた人

式部 順子 式部 順子(しきべ じゅんこ)»筆者の記事一覧 (133)

武蔵野美術大学卒。クリエイティブな発想で芸術エッセイや子育てアイデア、経験に基づいた就職転職記事まで幅広く執筆中の個性派フリーライター。身近にあるものを活用した節約術と時代の流れを読みながらの大胆な節約術を組み合わせながら日々節約を楽しんでいる。節約のモットーは「使うべきお金は使う!無駄な節約はしない!」ストレスフリーな節約術をメインに紹介。
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