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専業主夫って実際どうなの? スポットライトが当たらない「主夫」の悩みとは

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専業主夫って実際どうなの? スポットライトが当たらない「主夫」の悩みとは

専業主婦として暮らすのは、なんだか罪悪感がある…なんて話を良く耳にします。

働いているからって偉いわけではないのに、家事を頑張っても認められないじゃないか…と世の中に不条理さを感じている専業主婦も多いことでしょう。

しかし、スポットライトが当たらない「専業主夫」だって、同じようにたくさんの苦労をしながら日々暮らしているのです。

そこで今回は、専業主夫のリアルな日常と悩みをお話していきます。

専業主夫って実際どうなの?

書類に無職と書くのがつらい…

日中忙しく働く奥さんのために、時に家族の必要書類を用意して役所に届け出ることもある主夫。

男性が世帯主となっている場合も多く、世帯主本人が提出をすれば手続きが早く済んだり、用意する書類が減ることもありますよね。

ただ、その書類に堂々「無職」と書くのがつらいんだとか。

「専業主婦だと普通なのに、主夫だと世間からは冷たい目で見られますよ。役所での書類なんか、専業主婦って欄はあっても主夫の欄がないこともありますし、そういった場合は無職に丸をつけてくれっていわれます」(30代男性・専業主夫)

家事だって立派な労働ですけど! と世の専業主婦が声を大にして言っていた気持ちが痛いほどわかるという専業主夫のみなさん

家庭のためにと選んだ道なのに、なぜか冷たい目で見られ厳しい批判をされる…そんな風潮に、生きにくさを感じるようです。

主夫は無職ではない

「男なのに?」という偏見がつらい…

婚活をする女性で「将来は専業主婦になって、家のこと頑張るんだ!」と家事スキルを上げるべく努力している人がいますよね。

そんな女性に対しては特段風当りが強くはないのに、男で「結婚して主夫やるんだ!」と言ったら炎上必須。

男なのに働かないのか、女に稼がせるのか…と批判の嵐になるのです。

男女でなぜこうも違うのか…と、偏見に悩んでいる声も聞くことができました

「結婚して主夫やってるって言っただけで友達がガチで引く。男なのにそれでいいの? ってよく言われる。嫁さんと相談に相談を重ねて出した暮らし方なのに、全否定が100%。女性と男性でここまで変わるか…と偏見がつらい」(30代男性・専業主夫)

仕事に夢中になれるのは、家族の支えがあるからだと再確認!

筆者は社会人経験がない専業主夫とは、今回の取材では出会うことができませんでした。

一方で、定年を迎えた自分と働き始めた妻…というケースや、働いていたけど妻が社会復帰を望んだため自分が家庭に入ることになった夫というケースが多く見受けられました。

なかでも心に響いたのが「仕事に夢中になれたことに感謝」しているという60代の男性の意見でした。

家族の支えあってこそ

「仕事に夢中でやってこれたのは、嫁さんが家庭をしっかり守ってくれていたおかげだと今になって気付きました。自分はもう定年しており、それと同時に嫁がパートで保育支援員をしています。家のことをやっておこうとは思うものの、なにをどうしたら良いかとか、食事の用意から買い出しでもなにがお得なんだかわからないなど、自分を情けなく思うことが多いのです。
家事がこんなにも大変だということが気付けたので、自分が家事をして嫁さんが働くという今の暮らしを経験して良かったなって思います」(60代男性・専業主夫)

精神的な部分での成長が見込める専業主夫生活。

いざ自分が相手の立場になって、やっとわかることがある…ということがわかります。

小学校の道徳でいくら「相手の立場で考えよう」と言われても、本当に考えて行動に移せるのはほんの少し。

多くのご家庭が、きっと夫婦の立場が逆転してはじめて気付けるありがたみがあるのでしょう。

家庭のあり方はそれぞれであり、なにが正解という決まりはありません

その家庭で家族が笑って過ごせるなら、きっとそれが大正解。ただ、そんな正解のためにも多くの苦労があるということが見えましたね

皆さんのご家庭ではどんな暮らしが正解でしょうか。そして、相手の立場で思いやって行動ができているでしょうか。

今一度、自分の胸に手を当てて考えてみてはいかがでしょうか。筆者は早速、夫に缶ビールでも買ってきて冷やしておこうと思います。(執筆者:三浦 希枝)

《三浦 希枝》
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三浦 希枝

三浦 希枝

前職は海上保安庁に所属し、船舶料理士とヘリコプタ―降下員として勤務。退職後、フリーライターになり4年目に開業。子連れ離婚そして再婚を経て、二児のママとして仕事との両立を図っている。Webライティング講師業もはじめ、活動の幅を広げている。趣味は時短、節約。特技は水泳(インターハイ出場経験有!) 寄稿者にメッセージを送る

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