2月3週が引けました。週足は陽線でした。

先週の底割れ下への加速の雰囲気で始まるも、下への雰囲気を週初めから一掃する形で反発し、前週まで一か月弱にわたり上値としていた2万1000円を 窓空け陽線で難なく上抜けし、上の目途の75日線まで到達しました。

しかし、12月の高値と同様の雰囲気で、75日線を上値抵抗線としてはじかれる雰囲気を出す流れの一週間となっています。

通常であれば、前週末の金曜日の窓空け陰線での25日線の割り込みは、下への加速の始まりと考えるのがセオリーです。

しかし、25日線の向きが、前週の初めまたは前々週の週末から上向きとなったことで、素直に下がらないかもと思わせる形状を作ったことが原因かと思います。

逆に上向きの25日線の上に乖離した今の状況から、一気に25日線への下離れも考えにくいともとれる値動きです。

この週末で75日線との関係の値動きをふまえると、75日線と25日線という狭いレンジでのもみ合いが ある程度の期間続くかもと考えると少し憂鬱な気分になります。

そうした流れの中で、米国の動きが驚くほど強く、週明けの日経は大幅高で始まる公算です。

75日線を突破しての寄り付きが想定されます。

その寄り付きから陽線形成となると、オーバーシュートという感覚がなくなるので、次の上の節目を目指すことが想像されます。

そうなると2万2000円ないし2万2500円を目指す可能性が高くなってきますが、どうなるでしょうか?

気になるところとしては、昨夜のダウの大きい反発とCMEの反発はあるものの、為替は金曜日の大引け時よりも円高に振れていることを考えると、実際週明けの寄り付きを見てみないと見極められないという考えも持てます。

さらには、この大幅反発の背景は、米中の貿易摩擦に対する協議継続という情報に対しての反発という事です。

いつものことですが、確定的に米中問題が解決に向かっているというわけでなく、思惑的なものでの反応というところがどこまで信用していいのか? という疑問が残ることろです。

ただ、理由がどうであれ、テクニカル的な節目の75日線を、明確に勢いを持って上抜ければ、投資家の心理は一気に上向くので、理由云々でなく買い意欲が強くなり、好材料への反応はさらに良くなり、上値追いの環境が整う事となります。

そして現状をテクニカル視点で見たときに、移動平均線の並び向きでは方向感なく、明確に上下を示す形状にない形です。

したがって現状は一方向に長く動くという可能性は低いと考えます。

さらにフィボナッチで見てみると、12月の下げに対しては、今週の高値がおおむね61.8%の反発となっており12月の高値(約22700円)を目指す可能性が高くなっていると見れる状況です。

さらに10月の高値からの下落に関しては、38.2%の戻しを少し超えたところでぐずぐずしているという状況ですので、反発力は現段階では弱く、逆に12月の安値(約1万9000円)を目指すと取れる値動きです。

この角度で見ても、上下への方向感は見いだせないとなります。

もう一つ不可解な動きとして、波動で見たときに通常は、もみ合うとレンジが狭くなってきて、三角保ち合いになるのがセオリーです。

ただ、1月中半以降からは、レンジが広がっていき高値安値ともに更新していく値動きとなっており、「Y波動」となっていて、とてもレアなケースの値動きと見受けられます。

こうなると、トレンドも無い前回の高値安値の目途に対して手前で、あるいは突破で、玉を動かすという手法に無理が出てきます。

このような動きは多くはないパターンですが、簡単に判断しようとすると無理が出るというのがとてもよくわかる形状となっています。

株式投資において、人はAIに勝てるのか?

人はAIに勝てるのか?

いつも思う事ですが、チャートの形成は矛盾の繰り返しで、セオリーを意識するもののセオリーを覆す動きも稀に出現するというのがチャートです。

たまに聞かれるのですが、AIが出てきて過去のデータをもとにAIが考えてトレードしてきた時に人では勝てないのでは? と質問されます。

もちろん、経験の浅い欲に負けてしまう人は、データでいっぱいのAIには勝てないと思いますが、経験豊かな人は矛盾が起きたときの臨機応変な対応が出来、AIには臨機応変という言葉のような動きは出来ないと想定します。

したがって近未来では人のほうが優れており、かつ簡単に簡略的にチャート判断しての売買は出来ないというのが答えなのではと考えます。

現状分析

5日線

現状分析

下向きだった5日線が今週上向きとして、週末には年初で一番の高い位置まで上げて引けています。

位置としては一週間を通して上で推移しており、乖離して週末タッチという動きとなっています。

25日線

上向きを継続しております。

位置は、前週末から今週初めに下に割り込みましたが、週半ばから上に乖離という状態となり、そのまま週末入りとなりました。

グランビルの「買いの2」を思わせる形状となっています。

75日線

変わらず下向きで、今週 2日間にわたってひげが触れるという形状となりました。

今のところ終値で上に出ることなく抵抗線として機能しているように見受けますが、週明けの寄り付きで突破後にどのような値動きになるか注目です。

トレンドライン

上に関しては目先75日線が抵抗線となっております。

さらにはイレギュラーではありますが、12月26日の安値と1月29日の安値を結んだトレンドラインを伸ばしてくると、過去の下値支持線が現状の上値抵抗線として機能しているように見受けます。

さらに上に関しては、12月13日と12月3日の高値の横軸が抵抗線となると考えます。

下は、12月26日と2月8日の安値を結んだラインが、サポートラインになると考えます。

さらには2月8日の安値の横軸が重要でここを割り込むと下への加速が起きてくると考えます。

テクニカル指標

一目均衡表

テクニカル指標

上昇シグナル発生中で、雲の上 基準線、転換線の上 遅行線が日々線の上という強い形をしています。

このまま雲を維持できるかに注目です。

ボリンジャーバンド

バンドが細かく拡散収束を繰り返して収束気味で横向きとなりました。

BOX示唆していると取れますが、ここから拡散が始まることがあれば、トレンドが出る可能性はあります。

現状は+2σ近辺で頭を押さえられてるので、週明けの動きに注目で、+3σを触りに行くか?でトレンドが出るかの見極めです。

スローストキャスト

下りきらないでゴールデンクロスし、しっかり上げてデットクロスしそうな雰囲気ですので、現状は強いと取れる形です。

総合判断

総合判断

方向感なく迷っているというのが現状で、ここから方向感を出すかに注目です。

気持ちテクニカル的には上に行く可能性が高くなっていると考えます。

非常に振り回されやすいチャート形状です。

いつものことですが、慌てずしっかり引き付けて自分自身のシナリオと照らし合わせながら建玉の操作をするにあたり、根拠をもってするに尽きます。

根拠が覆されたときは、速やかに次の建玉の操作をして、後手に回らないようにすることに徹底すれば、このような難しい時期も、結果 大きな損も出ず、細かい利益が積みあがった!となるはずです。

では、週明けも冷静に見極めてまいりましょう。(執筆者:城 晶子)