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メルカリで「売り切る人」と「売れ残す人」の違いは「175円」にあり

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メルカリで「売り切る人」と「売れ残す人」の違いは「175円」にあり

最終更新日時:2021年3月26日

メルカリに出品している人のうち、出品したほとんどの商品を売り切る人と、たくさんの売れ残りを抱える人がいます

その違いはどこにあるのか、筆者の経験からお話します

メルカリ売り切る人と売れ残す人

その商品への「名残惜しさ」のレベルが商品価格を決める

メルカリでは出品後、かなりの確率で値引き交渉にあいます。

値引きを要求されなくても、設定した価格で思うように売れなければ「値引きしようかな…」と考える人も多いと思います。

この「いくらなら売っても良いのか」を判断する際に大きく影響するのが、「そのモノに対する名残惜しさ」です

名残惜しさの度合いにはレベルがあり、手放しても良いと思える価格に次のように反映されます。

【レベル1】思い入れはなく、ゴミとして捨てるつもりだったもの

もともとゴミとして捨てるつもりだったものならば、少々でも値段がつくならば売っても良いと思えます

メルカリは送料を出品者が負担するケースが多いので、送料分で赤字を出さなければOKです。

【レベル2】ゴミにするのは嫌で、とにかく誰かに使ってもらいたいもの

フリマアプリのない時代なら「お下がり」に出していたものです。

商品に対する愛着があるので、売って利益を出すことより「誰かに使ってもらうこと」に重きを置いています

この場合もレベル1と同じく、送料で赤字を出さなければ少々安値でも売って良いと思えるはずです。

購入者が商品を大切にしてくれそうか、という点もポイントです

【レベル3】誰かが高値で買い取ってくれるなら手放しても良いもの

商品に対する愛着も執着も強い状態です。

お金になるならば手放しても良いが、そうでないなら自分でまだ持っておきたいものです。

値下げしてまで売る必要はありません。

「売れ残す人」の心にあるのは「高かったから…」という気持ち

高かったのでちょっと名残り惜しい気持ちが入ってしまう

メルカリで「売り切る人」は、出品した商品の「名残惜しさ」のレベル感をよく考えて値段設定しています。

出品した商品がレベル1や2ばかりなら、値引きにも柔軟に応じてどんどん売ります

逆に、出品する商品へのスタンスが全てレベル3ならば、売り切る必要はないのです

と言っても、半年も1年も出品したまま売れない状態では新たな問題が出てきます。

まず、出品すると日常生活でその商品を使うわけにはいきません

売れるまで自宅で保管することになります

保管場所を確保するのはコストがかかります。

仮に家賃10万円の3LDKの1部屋が不要品で埋まっているとしましょう。

この場合、不要品の保管費用として月約2万円(1/5部屋分)を払っている計算です。

余分なコストを払ってまで、なぜ決断をしないまま長々と出品し続けてしまうのでしょうか

筆者も経験があるのでよくわかりますが、この理由が一番多いのではないでしょうか。

「買ったとき高かったから…」

高い買い物をしたのに手放すことになったもの。少しでも元を取りたい気持ちは誰にでもあると思います。

しかしながら残念なことに、中古市場はその時の需要によって価格が決まるため、その商品がそもそもいくらで買われたかはあまり関係がありません

高値で売れないなら「出品はキャンセルして、もう一度自分で使う」もしくは「値段にこだわらず手放す」のどちらかを選択しないと損をします

「売り切る人」は「〇〇円でGO!」を決めている

〇〇円の利益が出たら売ると決めている

「売り切る人」は「〇〇円の利益が出たら売る」というボーダーラインを引いています。

筆者の場合は、最低利益として200円の儲けが出るとわかったら売ります

筆者の経験上、5点の商品をメルカリに出品するのに、写真の撮影や紹介文の作成等で約1時間を要します。

筆者の住む地域ではパートの平均的な時給が1,000円前後ですので、1点あたり200円の労働力を使っていると考えてこの額にしました。

この最低利益はいくらでも構いませんし、もっと適当に決めてもOKです。

自分で納得のできる利益額を決めていると、サクサクと決断できるようになり、値引き交渉を受けても精神的に疲れません

売り切る人は「175円でいけるもの」しか売らない

利益額を決定するのに大きく影響を与えるのが「送料」の問題です。

メルカリの取引の多くは、着払いではなく、出品者の送料負担です

そのため発送方法を考慮した値段設定をしないと、最悪の場合赤字が出てしまうのです。

メルカリの発送にはさまざまな方法がありますが、筆者は「らくらくメルカリ便」の「ネコポス(175円)」しか基本的には使わないと決めています

大きさはA4サイズ、厚さは3cmまで、重さは1kg以内の物を送ることができます。

追跡もできますし、発送中に紛失や破損が起きたらメルカリが補償してくれます。

ヤマト営業所、セブンイレブン、ファミリーマート、宅配便ロッカーPUDOから発送できます。

なぜ「ネコポス」かというと、以下のような理由で絞っていった結果、ベストだと判断したからです

(1) 最安値の発送方法「普通郵便」では追跡ができず、紛失時の補償が受けられない。

(2) 同じA4サイズの封筒で送れる「ゆうゆうメルカリ便」のゆうパケットは200円で、「ネコポス」より25円高い。

らくらくメルカリ便の発送コスト
≪画像元:メルカリ

ネコポスで収まらない場合は、以下のような発送方法になりますが、コストはいきなりアップします

ゆうゆう便とらくらく便の表

実際にはこの中間のサイズ感とお値段で、らくらくメルカリ便の宅急便コンパクト(380円+専用資材70円)※縦20cm × 横25cm × 高さ5cmの小箱 があります

しかし箱が小さすぎるので、ネコポスから送料を上げてこちらに変えても、あまり意味がありません

かさばる洋服などは特にこの小箱には収まりません。

宅急便コンパクトの専用資材
≪画像元:ヤマト運輸

ネコポスでOKかアウトかのボーダーラインになりやすいものが、子供の冬用衣類です。

筆者は先日80cmのベビー用ダウンジャケットをネコポスで発送しましたが、途中で圧縮が解けて膨らんでしまい、サイズオーバーで返送されてきました。

購入者様に迷惑をかけたくなかったので、圧縮はせず、宅急便に切り替えて送料を支払いましたが、利益はほとんど出ませんでした

冬物はネコポスに収まるかどうか怪しいものが多く苦労しましたが、春夏の衣類は薄手でかさばらないので、これからの季節は出品のチャンスと言えます。

175円で送れる、利益を確保しやすい商品だけを出品すれば、効率よくサクサク売ることができます

「売り切る人」のプロフィールに書かれていること

メルカリにユーザー登録をすると、マイページが作成されます。

その際に、他のユーザーへ向けた自己紹介として「プロフィール」を書くことができます。

「売り切る人」のプロフィールには、とてもポジティブな言葉が並び、読んだ人に誠意が伝わる内容が多いです。

〈「売り切る人」のプロフィールに書かれていること〉
・プロフィールをお読みいただきありがとうございます
・愛用した数々の品が、また新しい持ち主様のもとで活躍してくれると嬉しい
・値引きや発送方法・日時等、できるかぎりご相談に応じます など

もちろん、度を越した値引きや急な発送など、買い手の無理な要求を全て飲む必要はありません。

しかし、「できるかぎり相談には応じる」と明記しておくことで、買い手に安心感を与え、売上に繋げる布石となっていることは間違いありません。

逆に、「売れ残す人」のプロフィールには、以下のような傾向が見られます。

〈「売れ残す人」のプロフィールに書かれていること〉
・コメントなしの即購入は禁止
・神経質な方はご遠慮ください
・購入する意志のない「いいね!」はやめてください など

いずれもメルカリの規定にはない「マイルール」の提示です。

メルカリには、「即購入禁止」(※買う前に「買っても良いかどうか」を、買い手が出品者に相談しなければならないルール)など、出品者が独自に決めた「マイルール」を掲げているユーザーが多数います。

過去に悪質なクレームを受け、理不尽に悪い評価をつけられた経験を持つユーザーが多いです。

筆者は「マイルール」をプロフィールに列挙している出品者から、購入したことが何度もあります。

すると意外なことに、いざ取引が始まると低姿勢で、とても丁寧な対応をしてくださる方が多いのです。

「発送には最大1週間を要します」と書いてあっても、実際には購入当日に発送してくれた出品者もいました。

商品の状態についても、少しでもマイナス要素を発送前に見つけたら知らせてくれて、納得した上で取引を継続できるかどうか、こちらの希望を確認してくれました。

梱包もしっかりしていることが多いです。

プロフィールに書いている様々な厳しいルールは、「不測の事態」を想定して書いているのだと推察します。

実際には購入者に対して、できるかぎり心を尽くしてくれるユーザーにも関わらず、何か拒絶するような雰囲気を出してしまうのはもったいないと感じます。

クレームや返品を防ぐために表記する「神経質な方はご遠慮ください」という一文も、「お店と同程度の完璧な品質と梱包を求める場合には、難しくなります」など言い方を変えるだけでも、印象は和らぎます。

ただ、悪質なクレーマーは確かに存在し、そういった人をできるだけ遠ざけておきたいという心理はもっともです。

また、先に書いた「ものに対する名残惜しさのレベル」において、出品したものが「レベル3:誰かが高値で買い取ってくれるなら手放しても良いもの」ならば、自分の設定したルールを順守してくれる買い手を選ぶのもアリだと思います。

いずれにせよ、出品したものに対するスタンスを明確にしておくことが大事です。

売上はメルペイ残高に回してさらなる還元を狙う

メルカリでは、売上をメルペイの残高に回して日々の支払いに使うことができます。

現金として銀行口座に振り込んでもらうこともできますが、振込手数料を負担しなければならないので、メルペイの残高にするのをおすすめします。

メルペイの残高が増えたら、メルカリ内ではなく、リアルの店舗で支払いに使いましょう

メルペイにはクーポンが掲載されており、ポイントの還元率が高いものもあります。

例えば、コンビニや大手飲食チェーン店で

101円以上の会計で100ポイント還元

という、なかなか見かけないほどお得な内容です。

「ネットで貯めたポイントはリアルで使う」のがポイ活の要です。

せっかくの売上ですから、最大限活用してお得を享受してください。

できるだけ合理的に判断する。でも…

一度メルカリに出品したものは合理的な判断をするよう心がけると、値引きの駆け引き等による心理的な負担が少なくなります

とはいえ、出品したものの、誰かの手に渡ると思うと寂しくて仕方なくなり取り下げたもの、全然売れないけれどゴミとして捨てることができなくて、結局思い出として取っておくことにしたベビー服…。

筆者にも合理的な判断からこぼれ落ちた思い出の品々がいくつかあります。

全て安値で売り切らなければならないわけではありません

少額でも売上にして明日の備えに回すのか、思い出そのものとして取っておくのか。はたまたもう一度使うのか。

今回ご紹介した方法を試して、自分の基準をつくってみてはいかがでしょうか。(執筆者:石田彩子)

《石田 彩子》
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石田 彩子

執筆者:元地方テレビ局記者の主婦ライター 石田 彩子 石田 彩子

新卒で地方テレビ局の記者を経験し、人材サービス会社のウェブ担当や、広告代理店でテレビショッピングの考査担当などを経て、3年前から退職し専業主婦になりました。戦略的な家庭経営を目指しています。世帯年収が200万円ダウンしても、貯蓄ペースは退職前の額を維持。特技は食洗機に食器をきっちり収めること。趣味はフィギュアスケート観戦で、最近は子供といっしょにリンクで滑ることも。 寄稿者にメッセージを送る

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