株式投資をしていると、アノマリーという言葉を1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

自分の投資判断に関係ないと割り切れる方は気にしないでください。

しかし、自信のないときに、アノマリーのようにあいまいな意味合いの言葉を聞かされると、投資判断に悪い影響を与えることもあります。

日本株投資で話題に出そうなアノマリーをリストアップし、あいまいな情報に惑わされないように準備をしていきましょう。

7つの「アノマリー」で年間の株価変動傾向をつかむ

アノマリーとは結局何なのか

アノマリーの定義は、存在しません。

あえて言えば、長年株式市場で培われた、値動きの経験則です。

株式市場は企業活動を値付けする場と言えます。

そのため、毎年同じイベントが起こり、同じような時期に株価が上下に動きやすくなる傾向があります。

しかし、イベントの需要度はその時々で変わるため、前年に大きく株価を動かしたイベント(例えば、中央銀行の金融政策決定会合)で、同じように株価が反応するとは限りません

一方、何千億円も運用するような機関投資家が、特定のイベントで売りや買いを仕掛けるのも事実です。

そのため、何があるかわからないので、知っておく必要はあるでしょう。

アノマリーとは、経験則をもとにした、株価が変動しやすいイベントや時期をまとめたもの

として覚えておいてください。

暦に応じたアノマリーで1年の株価の流れを掴む

日本固有のイベントや時期によるアノマリーを、1年分紹介します。

1月効果

12月末から1月の中旬にかけて株価が上がりやすいというアノマリーです。

海外投資家(主に米国)が新年に向けてポートフォリオを入れ替える時に起こるといわれています。

節分天井彼岸底(せつぶんてんじょうひがんぞこ)

2月上旬の節分に株価が天井を打って、3月いっぱい下げるというアノマリーです。

1月効果に加え、決算発表で買いが続いて、2月に収まることが主な理由と言われています。

4月効果

日本の新年度を迎えて、株価が上がりやすいというアノマリーです。

3月に売られた資金が戻り、年度が替わった後、最初の投資資金が入るために上がるといわれています。

GW相場

5月の連休で株価の方向性が変わりやすくなるというアノマリーです。

ゴールデンウィークは株式市場が休みとなるため、その前に株式を売るので下がるといわれています。

また、外国勢が先物で揺さぶりをかけるためとも言われます。

株価の方向は、多くの場合下落が予想されます。

日本固有のアノマリーがあります

夏枯れ相場

日本はお盆休みで、市場参加者が減ります。

また米国をはじめとする海外投資家も長期休暇を取る時期です。

そのため、出来高が減少し、株価を下げやすいといわれています。

9月~10月の株安

9月が1年で最も株価が落ち込みやすく、その次が10月というアノマリーです。

これは世界中の株式市場で見られる傾向と言われています。

12月の株安

年末年始前のポジション整理で株価が下がるというアノマリーです。

これを越えると年末の株高がやってきて、最初のアノマリーである1月効果につながります。

アノマリーは経験則だが意外と重要

日本の株式市場で有名なアノマリーを紹介しました。

これ以外にも、米国大統領選挙の周期に応じたアノマリーなど、多くのアノマリーがあります。

基本的に経験則であり、株価が動きやすいイベントや時期を表しているものとして覚えておきましょう。(執筆者:卜部 友二)