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プロ野球選手の給与にはどんな税金がかかり、必要経費はどこまで認められるのか?

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プロ野球選手の給与にはどんな税金がかかり、必要経費はどこまで認められるのか?
Q:「プロ野球選手は球団から給与をもらっているようですが、どのような税金がかかっている のでしょうか?

また、必要経費はどこまで認められているのでしょうか?」

解説

プロ野球選手が球団からもらう報酬は、所得税法上の「給与」には該当しないため、個人事業主と同様に、確定申告します。

野球選手の姿

1. プロ野球選手の収入の所得区分

【事業所得】
・球団からもらう契約金
・契約期間中の年俸(年俸額が12分の1され月給として毎月もらっている例が多い。)
・連盟等からもらう賞品・賞金(ホームラン王などを獲得したときの賞金など)

【一時所得】
・法人からもらう祝儀等

【雑所得】
・テレビ局や主催者から直接もらうテレビ等の出演料や講演料
※トロフィーやメダルなどは換金性が低い場合は、収入金額に加算する必要はない。

2. プロ野球選手の必要経費

【使用する用具等に係る費用】
試合で使用するユニフォームや帽子などは、通常球団が負担している。

【自宅と球場間の交通費、選手会の会費】
遠征のための旅費、宿泊代、食事代等は通常、球団が負担している。

ただし、下記のものは必要経費にはなりません。

・ シーズンオフなどの自主トレーニングに伴う宿泊費、交通費
・ 筋力増進や体力維持などの目的のための食事代など
・ 高額の契約金を得た場合の関係者に渡す謝礼など

ようするに

プロ野球選手は球団に所属するサラリーマンではなく、個人事業主という位置づけなので、毎年確定申告をしています。

なかには節税のために、会社を設立している人もいるようです。(執筆者:小嶋 大志)

《小嶋 大志》
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小嶋 大志

小嶋 大志

小嶋税務会計事務所 代表 税理士  一橋大学商学部卒業後、丸紅株式会社を経て西山会計事務所にて法人・個人の決算申告、相続税申告、株式の評価など担当。みらいコンサルティング株式会社・税理士法人みらいコンサルティング(旧中央青山PwCコンサルティング株式会社)国際ビジネス部部長を経て2010年1月より現職。 寄稿者にメッセージを送る

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