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【私立高校の授業料無償化】就学支援金制度には「落とし穴」がある 「無償化」でもお金の準備は必要です

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【私立高校の授業料無償化】就学支援金制度には「落とし穴」がある 「無償化」でもお金の準備は必要です

高校受験を控えたお子さんを持つご家庭には、学校や塾から「高等学校等就学支援金制度」についての案内がされることは珍しくありません。

高等学校等就学支援金制度を利用して、私立高校への進学を検討しているご家庭もあることでしょう。

しかし高等学校等就学支援金制度を利用する場合には、きちんと仕組みを理解していないと思わぬ落とし穴が待っているかもしれません

利用する可能性があるご家庭にはぜひとも知っておいてもらいたい「落とし穴」についてお話します。

高等学校等就学支援金制度の落とし穴

高校受験を控えた子どもを持つ筆者の耳に届いた、先輩ママの声

現在筆者の家庭には高校受験を控えた中学3年生の子どもがいます。

中3にもなると学校や塾から頻繁に進学に関するお知らせが配布され、かなり早い段階で「高等学校等就学支援金制度」についてのお知らせも配布されていました。

しかし筆者はすでに、高等学校等就学支援金制度についての驚く情報を、1年以上前に先輩ママから聞いていました。

筆者が驚かされた内容とは、

「高等学校等就学支援金制度」から支給される支援金が「後払い」

だということです。

高校の授業料を補助してもらえる「高等学校等就学支援金制度」の注意点

高等学校等就学支援金制度とは、高校に就学するための支援金を国が支給する制度で、高校へ通うための経済的負担の軽減を図り、教育を受ける機会を分かち合うことを目的とした制度です

簡単に言うと、高校の授業料を家庭に代わって国が負担してくれるシステムです

経済的に困窮していても、国公私立問わず高校へいくという選択肢を選べて素晴らしい制度ですが、支援金の給付は申請後になるため注意が必要です。

高等学校等就学支援金は申請が通ってから支払われる

話をしてくれた方は、高校入学への手続きを行っている頃でした。

そこで

「高等学校等就学支援の申し込みができるのは、高校への入学手続きが行われる4月からだ」

と言われたそうです。

つまり、入学時に支払うことになる授業料は、一時的に家庭で負担しなければなりません

文部科学省のサイトにも、以下のような文言が掲載されています。

受給に必要な手続き

原則、入学時の4月に下記の書類を学校等に提出していただく必要があります。(所得基準の判断方法や具体の期限については各学校、都道府県によって異なります。)

(引用元:文部科学省|高等学校等就学支援金制度

大阪府のサイトでも以下のような記載があります。

【留意事項】

・ 支援の対象となる場合でも、私立高校等への就学支援金・授業料支援補助金の振込み前に納期が到来する授業料については、一旦納付していただく必要があります(授業料の納付が困難な場合は、在学する私立高校等にご相談ください)。

・ 両制度とも、必要な手続きが終了したのち、在学している私立高校等に振り込まれます。

・ 私立高校等では、就学支援金・授業料支援補助金が振り込まれたのち、授業料の還付や相殺(差し引き)などを行います。(私立高校等によって方法が異なりますので、詳細は在学する私立高校等にお問い合わせください。)

(引用元:大阪府|平成31(2019)年度以降に入学する皆さんへの授業料支援制度について)

高等学校等就学支援金制度を利用する場合は、事前準備が必須

通帳を持った女子高生

高等学校等就学支援金制度を利用する場合でも、ある程度のまとまったお金を準備しておく必要があることを知らないと、いざ入学手続きの際に授業料を請求されて驚くという落とし穴が待ち受けています

事前に知らされるケースもあるようですが、なかには知らないまま手続きのときを迎え、青ざめたというケースもあるようです。

私立高校などの場合は、授業料もかなりの高額ですので、後から返ってくるとしてもまずは家庭で支払わなければならないことを肝に銘じ、お金の準備をしておきましょう

子どもの未来の選択肢を作るために、資金の備えと情報収集を怠らず!

経済的に困窮している家庭の場合、一時的な負担でも厳しいものとなるケースがあるため、自治体によってはさまざまな対策や対応がおこなわれています。

進学を希望する学校が対策をとってくれるケースもあるようです。

つまり、必ずしも家庭で負担することが条件ではない可能性も出てきます

何もせずに一時的な納付も厳しい状況であるからと、子どもが志望する学校を諦めるのはもったいない話です。

他になにか解決方法がないかを早めに調べてみてください。

お住いの各都道府県にある役所・役場のホームページをチェックしたり、窓口へ足を運んでみたりしてもいいでしょう。

学校や塾に相談することで、窓口を紹介してもらえるケースもあります。

最初から諦めずに、お子さんのために一歩踏み出してみることをおすすめします。(執筆者:櫻宮 陽)

《櫻宮 陽》
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櫻宮 陽

主婦歴25年、子育て経験15年。浪費家・貯金なしと、節約とは無縁な生活を送ってきましたが、いきなり一念発起し、貯金や投資について猛勉強中の節約ビギナー。『40代からでも始められる』『主婦でもできる』の2つをモットーに、簡単で無理のない、節約・貯蓄・投資を徹底研究し、ご紹介していきます。 寄稿者にメッセージを送る

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