「フリマアプリの方が断然お得だし、手間をかけた分だけ利益も出る」
正直、どちらも間違っていない意見です。
筆者の私は、フリマアプリとリサクルショップ、どちらもヘビーユーザーです。
両者は一長一短ですが、あたらめて考えると「フリマアプリとリサイクルショップ、どちらの方がお得なのだろう」と疑問に思えてきました。
そこで今回は、
・ より賢く商品を売買するには、どちらを利用すべきか
について、検証してみました。
目次
商品を購入する場合
まずは、商品を購入する場合について見てみましょう。
結論からいえば、お得な購入先は
・ 電化製品の購入 → フリマアプリ
・ 家具の購入 → リサイクルショップ
という結果だと感じています。
服類の購入はリサイクルショップがお得な理由
服類の購入はフリマアプリが断然お得、と感じる方もいるかもしれません。
確かにフリマアプリで売られている服はどれも安く、状態も良いものばかりです。
しかし先日、私がリサイクルショップで購入したジーンズをご覧ください。
こちらは、「URBAN RESEARCH DOORS」のジーンズです。定価は1万2,000円ほどです。
しかし、これをブックオフで400円で購入してきました。
メルカリで売られている金額は2,000円前後です。
メルカリでは、平均で1,000～2,000円前後の販売が多いようです。
同様に、こちらもブックオフで購入した「EDWIN503」のジーンズです。
こちらにいたっては、なんと100円で売られていました。
フリマアプリで売られている商品の多くが送料を上乗せした値段をつけています。
ジーンズは重さもあるため、送料のかからないリサイクルショップとの金額の差が大きいのでしょう。
しかし軽いトップス類でも同様、メルカリで500～1,000円で売られている「ユニクロ」のワッフルクルーネックセーターが、リサイクルショップは300円で売られていました。
おそらく、リサイクルショップにおいて、服はそんなに利益がないのだと思います。
そのため、数を多く買ってもらうのが目的か、その他の商品をついでに買いたくなるようなまき餌的存在なのでしょう。
そう考えると、リサイクルショップの洋服の値段が破格なのも、納得がいきます。
電化製品の購入はフリマアプリがお得な理由
一方、電化製品はフリマアプリでの購入がお得な印象です。
リサイクルショップで売られている家電製品を「古いモデルばかり」と感じたことはないでしょうか。
特に調理家電は、「これは21世紀でも使えるのか」と思えるようなものも、なぜかそこそこの金額でちらほら見かけます。
同じものをメルカリで見れば、断然安く買えるようです。
リサイクルショップで家電が高い理由は、ライバルの少なさのせいかもしれません。
中古家電を扱う店というのは限られており、お値段がやや強気設定でも、年配の方やフリマアプリのユーザーでない方は「新品で買うよりずっとお得」と、購入していくのでしょう。
フリマアプリではライバルが多方にいるため、最新家電のお値段もリサイクルショップより良心的なようです。
家具の購入はリサイクルショップがお得な理由
家具を購入するのであれば、リサイクルショップがお得かなと感じます。
理由は、送料です。
家具のサイズにもよりますが、ソファー類であれば送料だけで1万円以上かかってしまいます。
椅子や座卓などでも送料が4,000円前後します。
ちなみに、筆者の実家に置いてあるソファーは2人掛けで、リサイクルショップで1,500円で購入したものです。
ブランドは把握していませんが、ものもよく、座り心地も上々です。
フリマアプリの送料だけで、リサイクルショップのソファーが6台以上買えると考えれば、大物類はリサイクルショップの方がお得だといえるでしょう。
ただし、欲しい商品がリサイクルショップにあるとは限らない
購入に関しては、リサイクルショップに軍配があるように思えます。
しかし、欲しいものがリサイクルショップで見つかるとは限りません。
例えば筆者の場合、「ディノス」で販売されているアンティークランプをどうしても安く手に入れたかったことがありました。
「フリマアプリだと送料がかかるから、リサイクルショップで探そう」と、あちこちのリサイクルショップに電話で15店舗在庫確認しました。
結局見つからずでした。
最終的に、メルカリで探して購入をすることにしました。
労力を考えると、最初からメルカリで探すべきだったような気もします。
このように、ある特定の商品をリサイクルショップで購入しようとすると、
・ 探す労力や手間に時間がかかる
というデメリットが発生します。
リサイクルショップで買い物をするなら、「良い感じの炊飯ジャーが欲しい」、「新しいジーンズを探したい」など、ざっくりしたジャンルだけで探し、掘り出し物を見つけるのがおすすめです。
商品を売る場合
続いて、商品を売る場合はどちらの方がお得なのか検証してみます。
結果、圧倒的にフリマアプリの方がお得だといえるでしょう。
商品を売るのはフリマアプリがお得な理由
なぜ、売るのであればリサイクルショップよりフリマアプリの方がお得なのか。
リサイクルショップに持ち込んだことのある人ならば、答えは一目瞭然だと思います。
筆者の場合、ドクターマーチンのブーツを持ち込みんだところ700円という値がつきました。
「そんなものかな？」と思いつつ、メルカリで相場を調べてみたところ、同じような状態のものが5～6,000円程度で売られていました。
試しに5,500円で出品してみると、2日ほどで売れたのです。
送料は800円でしたので、差し引いても4,700円の利益が得られました。
それ以外にも、腹筋を鍛えるダイエット器具「ワンダーコア」は2ndストリートに持ち込んだところ、30円と言われました。
メルカリなら送料を差し引いても1,500円くらいで売れるようです。
このようにリサイクルショップでものを売るにしても、よほど価値のあるものや店舗が買い入れを強化しているものでなければ、高く売るのは難しいのです。
結果として、リサイクルショップでものを売る場合は
・ 処分したいものを「処分費用」節約を兼ねて売りに行く
といったふうに活用するのがベターだといえそうです。
リサイクルショップで安く買い取られてしまう理由
なぜ、リサイクルショップでは安値で買いたたかれてしまうのでしょうか。
商品がはやりでない、などいろいろ理由はありますが、リサイクルショップのほとんどが、買い取ったものをそのまま商品として並べるため、お客が手に取りやすい金額で売る必要があるのです。
であることです。
となると、利益を出すために仕入れ値（買値）も安くしなくてはなりません。
「それにしても安すぎる。同じ商品がメルカリなら100倍で売れる。」と思うかもしれませんが、お店の場合、メルカリにはない人件費や設備費もかかっています。
売れるかもわからない商品を高値で仕入れたとしても「売れなかった」では済まされないのです。
粗利を出して経営を安定させ、さらに客足が途絶えない販売価格を据え置くためには、仕入れ値を安くするのが最も簡単な方法です。
【結論】買うならリサイクルショップ、売るならフリマアプリが妥当
結論としては、買うならリサイクルショップの方が、送料がない分お得だといえそうです。
売るのであれば、直接エンドユーザーとやりとりができるフリマアプリの方が、懸命でしょう。
売り買いをする場をうまく使い分け、収支をお得にまわすようにしましょう。（執筆者：遠藤 舞衣）
