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【キャッシュレス決済】多重債務者が2年連続で増加 使い過ぎないための工夫

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【キャッシュレス決済】多重債務者が2年連続で増加 使い過ぎないための工夫

スマホ決済やクレジットカードの使いすぎで、多重債務者が増加しています

多重債務者とは、複数の金融業者から借金をして返済が困難に陥っている人のことを言います。

スマホからの買い物や電子決済サービスの利用の増加、そしてスマホからの簡単な借入が可能な環境が、気が付かないうちに借金を増やしてしまう背景になっています

スマホ決済の使いすぎ

多重債務者が2年連続で増加している

株式会社日本信用情報機構の統計情報によると、2020年1月時点で2件以上の借金がある人の数が、366.5万人で借入残高合計は3兆9,262億円、1人あたりの借入残高に直すと約107万円です。

参考元:JICC

同時点での20~65歳の日本人口は約6,910万人です。

参考元:総務省(pdf)

多重債務者は20人に1人の割合

2019年の1月時点の統計データを確認してみると、2件以上の借金がある人が361.7万人、借入残高の合計は3兆7,752億円、1人あたりに直すと約104万円です。

ここ1年で多重債務者が4万8,000人増えています。

2010年以降、多重債務者は年々減少傾向だったのですが、2018年より再び増加傾向になっています。

残高がある者の借入件数毎の登録状況

≪画像元:JICC≫

クレジットカードの使いすぎが多重債務者への入り口に

「普通に暮らしていれば、多重債務者にはならない。だから自分には関係ないこと」

と思いますが、普通に生活している人でも少し油断してしまうと多重債務者になってしまう危険性があります

多重債務者になってしまった人は、最初にECサイトのポイントや割引券を目当てにしてクレジットカードを作ります

クレジットカードを作った当初は慎重に使用していますが、クレジットカードの便利さに気がつきます。

クレジットカードをスマホに連動させるようになり、電子決済サービスを利用するようになります。

クレジットカードや電子決済の使いすぎて引落日にお金を用意できなくなり、リボ払いを利用するようになってしまいます。

リボ払いの枠を使い切り、引落日にお金を用意できなく、カードローンからお金を借りるしかない状態に陥ってしまいます。

ひとつのカードローンで借りられる金額を超えると、他の会社のカードローンを利用し始めます。

毎月クレジットカードの支払と複数のカードローンの支払いが続き、借金で借金を返済する状態になると多重債務者です。

多重債務者になってしまうと

多重債務者となってしまった場合、個人の力だけで解決することは難しいと思います。

一般的には弁護士に相談して、債務整理を行います

弁護士を通して借入した会社と交渉してもらい、利息を減らしたり、支払期限を伸ばせます

個人の信用情報に記録が残るため、5年程度は新しいクレジットカードを作れなくなったり、住宅ローンが組めないなどのデメリットがあります

債務整理でも解決できない場合は、最悪のケースとして自己破産することになります。

多重債務者にならないために

キャッシュレス・ポイント還元事業によって、クレジットカードや電子決済サービスを利用することが推奨されているため、クレジットカードなどを一切利用しないのは難しいと思います。

クレジットカードや電子決済サービスを利用する上での注意点を紹介します。

多重債務者にならないために

前払い、同時払いの決済サービスを利用する

クレジットカードや電子決済を使うと、買い物したタイミングと支払いのタイミングがずれることによってお金の管理が難しくなる問題があります。

自分が本来使える金額を超えて、買い物ができるので使いすぎてしまいます。

そこで前払いまたは同時払いの決済サービスを利用することをオススメします

具体的にはチャージ式の電子決済サービスや同時払いのデビットカードです。

LINE PayやPayPayは使用する前に銀行口座などからチャージしないと使えません

チャージした金額分しか使えないのですが、使いすぎることはありません

デビットカードはクレジットカードのように使えるのですが、引き落としが買い物と同時に行われます。

銀行口座に入っているお金以上の買い物はできません。

買い物と同時にお金が引き落とされるので、支払日になってお金が足りないという状況にはなりません。

クレジットカードの利用限度額を低く設定する

クレジットカードにはポイントプログラムや保険、優待サービスなど買い物以外の機能を目当てにしている人もいるかもしれません。

カードの種類によっては一定以上の使用することによって、年会費が0円になるなどのサービスがあります。

クレジットカードを使いすぎないために、あえて利用限度額を低く設定することをオススメします

現在は家賃や光熱費などをクレジットカードでまとめて支払っている方もいるため、毎月の固定費を計算して利用限度額を設定すれば、買い物で使える金額を制限ができます。

毎月決まった金額が引き落とされるのであれば、問題ありません

使ったお金を管理する

電子決済やクレジットカードは便利な支払い手段ですが、使いすぎると今の生活を壊してしまいます。

どんな決済方法でも使ったお金を管理することで、気が付かないうちに借金ができてしまったという状態にはなりません。

生活を守るために、クレジットカードや電子決済の使いすぎに注意することが大切です。(執筆者:FP2級、一級建築施工管理技士 田中 かな太)

《田中 かな太》
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田中 かな太

もらい火により、自室が焼失。物もお金もほぼ0の状態から生活を再スタート。そんな中お金と真剣に向き合うようになり、ファイナンシャルプランナー2級を取得。一級建築施工管理技士とマンション管理士も持つ。平日は会社、休日にお金の相談を受けたりしています。「稼ぐよりも賢く使う」をモットーに、副業FP として活動中。 寄稿者にメッセージを送る

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