筆者は、昨年の12月から今年のはじめにかけて、数日でモバイルのデータ通信量が一気に3ギガ程度も消費されることが2度もありました。
通信料を家族でシェアしていたために通信制限がかかり、筆者の大量のデータ使用が発覚したわけですが、気づかない間に恐ろしいことが起こっていました。
今回は、筆者がリアルに体験した「身に覚えのない大量のモバイルデータ通信量使用の発覚と突然の通信制限」の話に加え、具体的な対策方法についても説明いたします。
目次
突然の通信制限

筆者は、通信料がかかるネット検索や動画視聴などをできるだけWi-Fiのある環境で利用しています。
そのため、「モバイルデータ通信量は、毎月1ギガ使うかどうか」という状況を何年も続けていましたし、突然の通信制限に見舞われた際にも今まで通りに行動していました。
Wi-Fi 切り替えとWi-Fiアシストの落とし穴
筆者の場合、身に覚えのない大量のモバイルデータ通信量の使用が発覚した原因は、Wi-Fiの切り替え設定でした。
自分では、Wi-Fiに設定して使っているつもりが、モバイルデータ通信を使っていたのです。
予想以上の通信料請求がきてしまう原因は1つではない可能性が高いため、「Wi-Fiの切り替え設定」について説明します。
・ 初期設定に気づかず、Wi-Fi環境が悪い場所でネットにつなげていたこと
機種本体の初期設定で、
iOS →「Wi-Fiアシスト」がオンになっている
Wi-Fiにつながらない場合には、自然にモバイルデータ通信につながってしまいます。
Wi-Fiのない場所に移動したときやWi-Fiが不安定な状態になったとき、常にその状況に気づいて、Wi-Fiとモバイルデータを切り替えるのは難しいことです。
Wi-Fiの通信環境が悪いときや通信速度が遅いときでも、勝手にモバイルデータにつながらないよう、下記のような手順で設定しておけば安心です。
対策:Androidの場合
1. 設定アプリをタップし、「開発者向けオプション」をタップ
2. 開発者向けオプションのなかにある「モバイルデータを常にONにする」を、スライドしてOFFにする
※Androidの場合には、Wi-Fi環境がない場所でネット環境が必要なときには、「モバイルデータを常にONにする」に設定し直す必要があるので、注意してください。
対策:iOSの場合
1. 設定アプリをタップし、「モバイルデータ通信」をタップする
2.「モバイルデータ通信」のなかにある「Wi-Fiアシスト」を選択し、オフにする
データ量が大きなアプリを知る

ゲームや音楽、SNS、ナビなど多くのアプリがありますが、どのアプリも、必要なデータ通信量に違いがあります。
そのため、モバイルデータ通信につながっている場合には、アプリごとに必要なモバイルデータ通信量がかかってしまいます。
予想外のモバイルデータ通信料を発生させないためにも、データ通信量を抑えるためにも、どういったアプリに通信が発生しているかを確認してみることをおすすめします。
設定アプリから「接続」をタップし、「モバイルデータ使用量」をタップする
【iOSでの確認方法】
設定アプリから「モバイルデータ通信」タップする
確認できるのは、モバイルデータ通信にかかったデータ量のみで、Wi-Fiで利用したデータ量は含まれません。
動画アプリの視聴やダウンロード
アプリ別にデータ量を確認したとき、動画アプリの通信料が多かったという人は、Wi-Fiのない場所で動画視聴やダウンロードをしている可能性が高いと言えます。
動画はモバイルデータの消費が激しく、フルHD画質1080pの場合には、1時間で約2GBものデータ量が必要となってしまいます。
このように、動画はデータ量をかなり多く使ってしまうため、Wi-Fiに接続されていることを確認してから視聴するようにしましょう。
Wi-Fi環境がない場所で動画を楽しみたい場合
Wi-Fi環境がない場所で動画を楽しみたい場合には、Wi-Fi環境の整った場所であらかじめダウンロードしておくのがおすすめです。
有料ですが、「Amazon.co.jp:プライム・ビデオ」や「hulu(フールー)」などの動画配信サイト、YouTube(ユーチューブ)などを契約して、動画をダウンロードする方法もあります。
外出してから、
・ ダウンロードしたい動画がみつかった場合
・ どうしても視聴が必要になった場合
には、画質を落として動画を再生すると、通信料を抑えられます。
たとえば、フルHD画質1080pであれば1時間につき約2GBのデータ通信量がかかりますが、HD画質720pであれば1時間につき約1GBと、約半分です。
バックグラウンドのアプリに注意
バックグラウンドで、音楽やゲーム、LINEやTwitterなどのアプリが起動していると、そのアプリ自体を使用していなくても勝手にアプリが通信をおこなわれる場合があります。
Wi-Fi環境の整った場所であればとくに問題はありませんが、モバイルデータ通信につながっていると、モバイルデータ通信量がかかってしまいます。
バックグラウンドのアプリ対策
開いているアプリを、こまめに、そして完全に閉じることが必要になます。
自分ではアプリを閉じているつもりでも、スマホの下側にタスクがたくさん残っているような場合には完全に閉じられておらず、待機状態となっているので注意しましょう。
バックグラウンドのアプリを閉じる方法がわからない場合には、携帯ショップに行って、スタッフの人に相談してみてください。
「d-Wi-Fi」でデータ量を節約
2020年3月25日より、ドコモが無料で提供する公衆無線Wi-Fi「d-Wi-Fi」が開始されました。
利用するには、ドコモが提供するサービスのひとつである「dポイントクラブ」に登録し、「d-Wi-Fi」の申込みが必要にはなりますが、すべて無料で手続きできます。
外出先でもガンガン動画視聴やインターネットがしたかったという人は、このチャンスに登録してみてください。
モバイルデータ通信量を抑えて節約

今回は、「予想外の莫大なモバイルデータ通信料を発生させない方法」と、「モバイルデータ通信量を抑える方法」についてお伝えしました。
モバイルデータの通信量を抑えれば、契約プランを見直して節約に結びつくこともあります。
モバイルデータ通信量を抑えたいと考えたときは、今回紹介した対策方法などを参考にしてください。(執筆者:山内 琉夢)