新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、古着の輸出ができなくなり、古着・古布の資源ごみ回収を停止する自治体が出てきました。
神奈川県では三浦市、小田原市など、東京都では練馬区が、古着・古布をごみに出さず家庭で一時保管しておくよう呼びかけています。
これまで日本で資源ごみとして回収された古着の大半は、業者を通じてフィリピンやマレーシアなどの東南アジアに輸出され、販売・再利用されてきました。
ところがコロナにより流通が滞り、販売先を失った大量の古着は日本の倉庫に留まって、いまやあふれる寸前です。
ごみとして出せない場合、他にどのような保管・処分方法があるのか、費用とともに紹介します。
目次
1. 雑巾にして使い切り「燃えるゴミ」として出す
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筆者宅では、使い古したタオルを雑巾サイズに切って保管しています。
子供の粗相を掃除するのに使って、再利用はせずそのまま燃えるゴミとして出しています。
汚れた布を大量にごみ出しすると自治体へ迷惑がかかるかもしれませんが、1週間に1枚使うかどうかくらいの頻度なので、このようにして使って捨てます。
タオル以外にも、下着やTシャツなども雑巾として十分使えます。
2. フリマアプリやリサイクルショップで売る
まだ着られる服は、フリマアプリやリサイクルショップで売れば、少額でも収入に変えられます。
以前は季節問わず服をグラム単位で買い取ってくれるリサイクルショップもありましたが、やはり販売先がないせいか、最近はブランド品以外の季節外れ品を買い取らない店が増えています。
フリマアプリでも季節商品の方が売れやすいのは同じですが、出品できないことはありません。
フリマアプリではリアル店舗で買えない商品を探している人が多いため、チャレンジしてみる価値はあると思います。
3. お下がりに出す・ジモティーで譲る
状態の良いものはお下がりに出すというのも1つの方法です。
もらってくれそうな人が知り合いにいない場合は、ジモティーで探すのがおすすめです。
フリマアプリに出して有料で売るのは難しいものでも、無料ならほしい人がいるかもしれません。
【参考記事】:フリマアプリで売れず、増える「着られない子ども服」 ジモティーの「あげます」で3箱が1日でスッキリ!
4. ネットの保管サービスを利用する
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ネットから申し込む保管サービスは、ダンボール1箱1か月250円から預かってもらえます。
ワンルームで1人暮らしをしている方は特に、不用品の保管場所が死活問題になるので、1か月250円なら決して高い費用ではないと思います。
5. 100均の圧縮袋を駆使する
販売もできない、引き取り先も見つからない場合は、どうにかして自宅に保管しておくしかありません。
できるだけ場所を取らないように、衣類圧縮袋を使うのがおすすめです。
いろいろなサイズと用途の衣類圧縮袋が100均で販売されているので、活用できます。
6. アパレルブランドの古着回収サービス
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ユニクロ、GU、ZARA、H&M、無印良品などのアパレルブランドでは、不要になった衣類の回収サービスを実施しています。
ブランドによっては、自社以外の古着を回収してくれるところもありますし、古着を持ち込むと割引クーポンと引き換えてくれるところもあります。
「買わない」ことがより大切に
コロナの影響で資源ごみの回収が滞りいらなくなった服の処分が難しくなると、近年続いていた片付けブームに陰りが見えてくるかもしれません。
捨てることよりも、
・ 十分に使い切ること
の2点が、自分の財産のためにも、社会のためにもこれからは大事になりそうです。(執筆者:石田 彩子)