買い物をしていると「気付くと1時間以上もスーパーにいた」なんてことはありませんか。
献立なんかを考えながら買い物をしていると意外と時間がかかってしまうことって多いです。
ですが、スーパーの長時間滞在は節約の大敵です。
今回は買い物時間の長さがお金の使い方にどう影響するかをお話していきます。
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目次
「買おう」という気持ちと「滞在時間」お金を使う金額が高いのは
突然ですが、あなたがお仕事帰りに駅ビルに立ち寄ると仮定して「買うものが決まっていて来店した場合」と「特に用事はなく立ち寄った場合」どちらがお金を多く使うと思いますか。
普通なら「買うものが決まっている方がお金は使うでしょ」と思われると思いますが、ある調査では意外な結果が出ています。
jeki駅消費研究センターが行った駅ビルの調査によると「買い物意欲があり滞在時間が短い人」と「買い物意欲がなく滞在時間が長い人」を比べると、購入率も購入金額もなんと後者の方が高いことが分かりました。
参照:jeki
特に購入金額については後者の方が2,000円以上も多く払っているという結果が出ています。(※1)
つまり、購買意欲に影響しているのは「買おう」という気持ちよりも滞在時間が長さの方が大きく影響しています。
スーパーには店内に長くいてもらえるように工夫がされている
実際、滞在時間の長さがお店の売上には大きく関係しています。
そのため、スーパーには店内に長くいてもらえるよう工夫がされています。
例えば、スーパーの卵コーナーの場所は初めて行くと分かりにくい位置に設置されています。
「なんでこんなところに…分かりにくいな」と感じたことはありませんか。
これは卵を探しながら店内を周回してもらっていろいろな商品が目に付くように配置されているからです。
スーパーが店内の食材の位置を徹底しているのはできるだけ長くお客さんに滞在してもらうためでもあります。
食費を節約するにはスーパーの戦略の逆を行くことが重要
スーパーの企業努力は素晴らしいものがありますが、節約を意識する人はその戦略にはまってはいけません。
つまり、スーパーに長時間滞在しない方が節約効果は大きいです。
スーパーに長時間いるというのは、それだけで無駄なお金を使ってしまうリスクがあります。
できるだけ滞在時間を減らし、最短距離でスーパーを周回することが散財を防ぐことにつなります。
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スーパーの滞在時間を減らすちょっとしたコツ3つ
具体的に何をすれば買い物時間を減らすことができるのか、その具体策をまとめてみました。
(1) 最短距離で回りきる買い物メモを作る
とても当たり前のことではありますが、買い物メモを作ると買い物すべきものが明確になって店内を回る時間を最小限に済ませることができます。
ワンポイントとしておすすめなのが「店内の入り口から順番どおりカゴに入れていけるように書き出しておく」ことです。
例えば、「野菜コーナー → 肉魚コーナー → 乳製品・卵コーナー」のように店内ができているなら以下のようにメモを取ります。
・トマト
・きゅうり
・ナス
・手羽元(12本)
・鮭の切り身(4切れ)
・牛乳
・卵
こうすることで、1度通った場所で確実に必要なものを入れて後に戻らなくていいようにしておきます。
1度来た道を何度も戻るようにしてしまうとその度に見落としていた特売が目に付いて気になってしまいます。
買い物メモをこのように書いておけば、最短距離で店内を回ることができます。
(2) 混雑時間を避ける
スーパーが混雑する時間を避けた方が食費は守りやすいです。
なぜなら、買うつもりがなかった特売商品に人だかりができていると気になって立ち寄ってしまったり、長いレジ待ちをしている間に必要のないものを入れてしまったりするリスクがあるからです。
また、人が大勢いる時間は試食コーナーなどで誘惑も多いもです。
冷静な判断ができるように、可能な範囲で人が少ない時間を選びましょう。
(3) 買い物に制限時間を設ける
買い物時間を思い切って減らすのも滞在時間を減らすには有効です。
実際、買い物時間に制限時間を設けている人は少ないのではないでしょうか。
試しにいつも自分がスーパーにいる時間をスマホで使って計ってみてください。
そして、次にスーパーに行く時はその時間より短く終えることを意識してみてください。
意外と行き来する動きの無駄をカットすれば、すぐに10分くらいは時間を短くすることができます。
買い物時間は短くすれば節約効果がアップ
長時間の買い物は余計なものを買うリスクが高まってしまいます。
食材の買い物は意外と時間がかかる家事の1つですが、メモの作り方を工夫して、時間を意識するだけでもかなり時間を短縮することができます。
1度、買い物に行く際に「今日は30分で終わらせてみよう」とゲーム感覚で挑戦してみてください。
自分が意外と店内をウロウロしてしまっている時間が長いことに驚くはずです。
ちょっとしたことではありますが、時間を意識するだけでも効果は高いのでぜひ試してみてください。(執筆者:片岡 みのり)