「一律給付の10万円は子どもに渡すべきか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
使い道としては「生活費にあてる」や「今後の生活に備えておく」が多いのかもしれません。
しかし、思い切って「10万円もしくは1部を子どもに渡してみる」という考えもあります。
今回の自粛生活で子どもも大人と同じか、それ以上にストレスや我慢を強いられてきました。
定額給付金の目的を説明し、子供にとってベストなお金の使い道について親子で考えてみましょう。
目次
子供の定額給付金の使い道1. 専用パソコン
おすすめの10万円の使い道のひとつが「子供専用のパソコン購入」です。
今回の自粛生活で「オンライン」がグッと身近になりました。
筆者の住んでいる地域の公立中学校では、課題がホームページに掲載され、生徒は各自でダウンロードして取り組みました。
塾や習い事はオンライン授業のあとにテレビ電話でカウンセリングがあり、パソコンを持っていない子どもは親のスマートフォンを借りて受講しなければなりません。
今後は子どもたちにとって「オンライン」や「ダウンロード」がもっともっと身近で必要不可欠な存在となっていくでしょう。
パソコンの買い時
パソコンは「買い時」があります。
一般的に夏のボーナスにあわせて大手家電量販店はセールをする傾向があります。
会社や事業で使うパソコンは10万円をこえると資産として計上しなければなりません。
そのため、大手量販店では資産として計上する必要がない10万円未満のパソコンが夏のボーナスと決算前にはたくさん売られます。
今から子どもと一緒にどのパソコンが良いか相談し、セールが始まったら子ども自身にお金を払わせてパソコンを買うのも良いです。
「自分がもらった10万円を自分の手から支払って買ったパソコン」は「親から買ってもらったパソコン」よりも、思い入れが強くなるかもしれません。
子供の定額給付金の使い道2. 子供の口座に貯金
子どもが幼い場合や使い道が思いつかないときには貯金が1番良い使い道でしょう。
「貯金」は、親は安心し、子どもも納得できる使い道のひとつです。
自分名義の口座がないならば、子ども名義の口座を作る良いタイミングです。
ただし、子どもが未成年の場合の口座作成には、保護者が一緒に銀行にいかなければならず、銀行によっては窓口の引き出しも親の同意が必要です。
子どもにとって「自分名義の口座」はとても魅力的ですが、預金すると自分1人の意志だけでは引き出せない矛盾はあります。
貯蓄ならジュニアNISAも検討を
「今は使い道がないけれど10万円をもっと増やしたい」と思う年齢ならばジュニアNISAもおすすめです。
ジュニアNISAは0歳から19歳までが対象になります。
2023年でサービスは終了しますが、2023年までに始めた人は「始めた年から5年間は非課税期間」であり、非課税期間終了から20歳になるまではそのまま持ち続けられます。
ジュニアNISAも対象は0歳から19歳の子ども本人ですが、運用管理する人は親や祖父母(二親等以内の親族)です。
また、18歳までは原則として払い出しができません。
いくつかの制限はありますが「お金を増やすということを学ぶ使い道」も有意義な方法ではないでしょうか。
子供の定額給付金の使い道3. 「より多くのもの」を買わせてみる
10万円をお小遣いとして自由に使わせることは定額給付金の目的とずれてしまいますが、
年齢に応じて一定額を自由に使わせてみるのも「お金の使い方」を学ぶよい機会になるかもしれません。
ゲーム機やゲームソフト、マンガやお菓子を大人買いしたいと思っている子どもは多くいます。
そんな子たちの中には「1万円を自由に使っていいよ」と言われたら、すぐに書店に行って人気のマンガ「鬼滅の刃」を最新刊まで大人買いする子どももいるでしょう。
マンガ「鬼滅の刃」は1冊440円(税抜き)のため1万円あれば約20冊買えるため、最新刊までなら一気にそろえられます。
しかし、その後の続巻を購入するお金は手元に残りません。
1万円という限られた範囲で欲しいマンガをより多く手にするために、頭を使わせてみましょう。
「お金の使い方」をアドバイスしてあげよう
例えば、欲しいものをリストアップさせて1万円の予算配分を考えます。
リストの中から「より多くのもの」を買うために大人は
「メルカリで探してみたら?」
と安く買うためのアドバイスをします。
子どもは自由に使える1万円で「より多くのものを買う方法」と「お金を効率よく使う方法」を考えるでしょう。
給付金で子に「お金を学ぶ機会」を与えよう
定額給付金の目的は「家計への支援」です。
生活費に充てる必要があれば生活費に使うべきだと思います。
しかし、もしも生活費に余裕があり、子どもが「もしかしたら自分にも10万円が給付されるかも」と思っているならば、一定額を子どもに任せてみるのも良い方法です。
お年玉でも入学祝いでもないけれど小遣いとは違う「意味のあるお金」をもらった子どもは「頑張ってきた甲斐があった」、「自粛の努力が認められた」と感じ、お金の上手な使い方を考えるうぽ機会になります。(執筆者:式部 順子)