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コロナ禍で外食産業株の「優待・配当」はどうなったか 気になる4社調べました

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コロナ禍で外食産業株の「優待・配当」はどうなったか 気になる4社調べました

5/25に首都圏および北海道の緊急事態宣言が解除されたことにより、長い間の緊張状態からひとまず解放され、ほっと一息つく思いの方も多いのではないでしょうか。

引き続き新型コロナウイルス流行の第2波に備える必要はありますが、「新しい生活様式」を取り入れながらも、かつての日常を取り戻していきたいものです

さて、このコロナ禍での自粛要請により甚大な影響を受けたのが外食産業です。

株価は3月に暴落したのち4月以降は徐々に回復傾向にあるものの、企業のリリースからは業績の厳しさがうかがえます。

とくに外食産業では株主優待を実施している企業も多いので、優待好きとしては「今後優待制度が維持されるのか」が大きな関心事です。

今回は、新型コロナで大きな影響を受けた外食株の動向をお伝えしたいと思います。

株価他数値は、5/29(金)終値時点でのYahoo!ファイナンスの株価より算出しております。

なお、株式購入の際は、最低購入金額の他に証券会社の手数料が別途かかります

1. 無配だか優待維持・すかいらーく

すかいらーく

≪画像元:すかいらーく

外食優待株においてまず挙げられる企業が「ガスト」、「バーミヤン」、「しゃぶ葉」などさまざまなファミレスチェーンを展開する「すかいらーく(3197)」です。

5/21の発表によると2020年1~3月の売上高は前年同期比7.6%減、営業利益99.3%減、当期純利益90.8%減と業績は大幅に悪化しました。

このため、中間期配当が無配、期末配当が未定としたものの、株主優待については「現時点で」今期の株主優待制度を変更する予定はないとのことで、ひとまず6月末時点の株主には株主優待が維持されるのではないか、といったところです。

今後は深夜営業を短縮したりデリバリーに注力するとのことですが、株主優待については7月以降どうなりますでしょうか。

すかいらーく(3197)

・ 株価 1,747円

・ 最低購入金額 17万4,700円(100株)

・ 権利確定月 6月末・12月末

株主優待

【株主優待カード】

100株以上 「6月末」 3,000円分、「12月末」 3,000円分

300株以上 「6月末」 9,000円分、「12月末」1万1,000円分

500株以上 「6月末」1万5,000円分、「12月末」1万8,000円分

1,000株以上 「6月末」3万3,000円分、「12月末」3万6,000円分

2. 店舗食事券の商品交換が不可に・チムニー

チムニー

≪画像元:チムニー

「チムニー(3178)」は「はなの舞」、「さかなや道場」などの飲食店チェーンを展開する企業であり、今回のコロナショックの影響が大きい居酒屋銘柄です。

5/15の発表では、決算発表が延期されることに伴い、基準日も3月末から6/8へと変更になりました

ただし、株主優待の権利基準日は3/31とのことで、従来通りです。

「チムニー」も期末配当は無配となり、株主優待については通常通りの食事券を進呈するとのことです。

ただし、従来こちらの食事券は魚介・肉類・酒類などの商品と交換できたのですが、今回は交換できません

今回限りの措置なのか、商品交換自体がそのまま廃止となってしまうのか。

この食事券で交換できるチャーシューが好きな筆者にとって、大変気になるところです。

チムニー(3178)

・ 株価 1,805円

・ 最低購入金額 18万500円(100株)

・ 権利確定月 3月末・9月末

株主優待

株主優待券:食事優待券・食事券

100株以上 食事優待券500円券を10枚(お一人様1回のお食事につき、1枚利用可能)

500株以上 食事券500円券を30枚(利用制限なし)

3. 優待廃止・株式会社フレンドリー

株式会社フレンドリー

≪画像元:株式会社フレンドリー

「フレンドリー(8209)」は「源ぺい」、「つくしんぼう」などファミレスや居酒屋などを近畿地方に展開する企業であり、ファミレスチェーンを運営する「ジョイフル」の子会社です。

5/22の発表では、コロナウイルスによる経営環境の悪化により株主優待制度の廃止を発表しました。

これを受け、株価は5/22終値1,446円から5/26終値1,025円へと約30%下落しています。

優待内容が食事券5,000円分(半期ごと)と、優待利回り約7%の高利回りだったため、優待目当ての株主が一斉に離れたためと思われます

株主優待で株価が維持されていたということであり、似たような状況の企業の方にとっては悩ましいところかもしれません。

フレンドリー(8209)

・ 株価 1,003円

・ 最低購入金額 10万300円(100株)

4. まさかの優待拡充! 大戸屋

大戸屋

≪画像元:大戸屋

「大戸屋(2705)」は和食を主とした定食屋チェーン「大戸屋」を運営する企業です。

5/25のリリースでは、年1回の株主優待を年2回に拡充すると発表されました。

100株保有の場合、これまで年1回、3月末の株主に対し、2,500円分の食事券もしくは精米2kgをいただくことができました。

しかし、これが9月末にも同様の優待をいただけるようになり、優待額が年間5,000円分と倍増されたかたちです。

新型コロナウイルスによる自粛要請が出る前から業績は芳しくなく、2020年3月期は営業赤字ですが配当は出る模様です。

今後テイクアウトなどに力をいれていくようですが、大株主であるコロワイド(7616)の子会社化も取りざたされており、これからの動向が気になります。

大戸屋(2705)

・ 株価 2,326円

・ 最低購入金額 23万2,600円(100株)

・ 権利確定月 3月末・9月末

株主優待

(1) 食事券(500円) または(2) 精米

【100株以上】

3年未満:(1) 2,500円相当 または(2) 2kg
3年以上:(1) 3,000円相当 または(2) 2kg

【500株以上】

3年未満:(1) 6,500円相当 または(2) 5kg
3年以上:(1) 7,500円相当 または(2) 5kg

【1,000株以上】

3年未満:(1) 1万3,000円相当 または(2) 10kg
3年以上:(1) 1万4,000円相当 または(2) 10kg

最近発表されているのは3月までの業績が主なのですが、全国で緊急事態宣言が発令されていた期間を含む4~6月期の業績が今後発表になった場合に、株価がどう反応するのか心配なところです。

ただ、業績悪化の発表とともに「材料出尽くし」で株価が上昇することもままありますので、どうなるかは予測できません。

株価その他の情報は変更される場合があります。

ご自身でご確認の上、自己責任で投資いただきますようお願いいたします。(執筆者:吉井 裕子)

《吉井 裕子》
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吉井 裕子

東京近郊在住の兼業主婦で小学生の息子がおります。スターバックスの優待欲しさに2009年頃から株式投資を始めて以来、株主優待の魅力にはまり、現在までに取得したことのある銘柄は120種類以上です。カリスマ優待投資家様には及びませんが、株主優待の楽しさをお伝えできれば良いなと思います。 寄稿者にメッセージを送る

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