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「買い占め転売」は得をしない せどりの達人から習う転売セオリー

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「買い占め転売」は得をしない せどりの達人から習う転売セオリー

コロナの最中、品薄になったマスクの転売が大きなニュースになりました。

「買い占め転売」とはマスクなどの品薄の商品や数量限定商品を買い占めて定価よりも高く売ることです(「プレミア転売」とも言います)。

雑誌やニュースなどでマスク転売や限定品の転売で利益を上げた人を見て「自分もやってみようかなぁ」と思った方もいるでしょう。

ただ、ある程度せどり・転売の経験がある筆者としては、この買い占め転売をおすすめしません

道義的な問題ではなく、事業主として、利益追求のビジネスの観点から「リスクが高くもうからない可能性が高い」という意味です。

基本的に「買い占め転売」自体は法に触れるものではありません

※ただし、マスク転売は国民生活安定緊急措置法違反、古物商許可を取らずに営利目的でせどり・転売を行うと古物商法違反となります。

そのため、やるやらないは個人の自由ですが、「買い占め転売」には大きなリスクがあることは認識しておいてください。

今回は「買い占め転売はリスクが高いのでやめたほうが良い4つの理由」について解説します。

「買い占め転売」に興味を持っている方、やる前にこの記事で買い占め転売の損失リスクについて考えてみましょう。

せどりの達人 から習う 転売セオリー

マスク転売、switch転売といった買い占め転売はもうからない

メルカリやヤフオク!といった、誰でも商品を販売できる場所が一般化したことで「買い占め転売」という問題が起きています。

冒頭でもお話ししましたが、買い占め転売は品薄の商品やプレミア品を買い占めて高値で売る方法です。

過去買い占め転売された例でいえば、以下のようなものがあります。

・ 限定品のフィギュアやCD
・ マスク・消毒液・ハンドソープ
・ ニンテンドーSwitch
・ 有名ブランドのコラボ品

このような「需要に対して供給量が著しく低いもの」は、メルカリやヤフオク!で定価を大きく超える価格で取引されます

この買い占め転売はマスクで大きな社会問題になりましたが、買い占め転売自体は以前からもありました。

少し前のニュースで言えば京都高島屋のスーパードルフィーや、シュプリームとLouis Vuittonのコラボ商品などです。

これらの買い占め転売は一見簡単でもうかりそうに見えますし、実際に利益を出している人がいるのも事実です。

ですが、買い占め転売には大きなリスクがありほとんどの人はもうかりません

特に転売の経験や知識もなく、「簡単そうだからやってみようかな」と考えて実践すると、赤字在庫を抱えて大きな損失を出す可能性のほうが高いでしょう。

買い占め転売に潜む4つのリスク

なぜ買い占め転売で赤字になるのか。

買い占め転売には4つの大きなリスクがあります。

1. 仕入れ難易度が高い

2. 売買のタイミングが非常に難しい

3. 悪い評価をもらう可能性がある

4. 法律で禁止される可能性がある

それぞれについて解説します。

1. 仕入れ難易度が高い

買い占め転売は商品の仕入れ難易度が非常に高いです。

発売前から品薄が予想されるものは、当然欲しい人やほかの転売目的の方と商品の争奪戦になります

発売日の前日からお店の前の行列に並んだり、何十件もショップに電話をかけたりしなくてはいけません。

並んだからって買えるとは限りませんし、買えなければタダ働きです。

さらに労力に見合った利益が出るかどうかもわかりません

発売前の商品ではなく、「今後品薄になって値上がりする可能性が高い商品」を予測して買い占める方法であれば争奪戦にはなりにくいです。

ですが、この方法は将来の値上がりを期待して買う方法ですので、予測が当たればいいですがもし、予測が外れれば大赤字です

商品相場の予測ができる方ならいいですが、そうでないのであればギャンブルと変わりません。

それもかなり分の悪いギャンブルです。

買い占め転売で利益を出すためには、根気や先見の明といった優れた才能が必要です。

ただ、買い占め転売で利益を出せるような根気や才能があるなら、リスクの低い普通のせどりでもっと簡単に利益を出せます。

2. 売買のタイミングが非常に難しい

買い占め転売は仕入れた商品の売買のタイミングも非常に難しいです。

プレミア商品は、品薄で欲しい人よりも流通している商品の方が少ないため定価超えで高騰している商品です。

生産量が増えたり再販したりして商品が供給され始めたり、欲しい人が少なくなってくると一気に大暴落を起こします

そして暴落したプレミア品が再びプレミア価格になることは経験上まずありませんし、あっても相当先になります。

つまり売るタイミングを間違えて仕入れ値以下まで暴落してしまったら、赤字処分するか赤字在庫の値が戻るまでいつまでも抱えるかの二択になります

こうした状況になったら赤字処分をおすすめします

特に限定品などではなく、マスクのような生産量が追い付いていないだけの商品はいつ値崩れするか分かりません。

マスクの価格推移
≪画像元:在庫速報≫

実際、4月には1枚80円もの値を付けたマスクが、転売が禁止され供給量が増えた7月では1枚10円~15円まで暴落しています。

買い占め転売商品は売るのに株価や為替チャートを読むような勘や知識が必要で、しかも株・為替相場以上に理不尽な値動きをする時限爆弾のような商品です。

転売に慣れていない人が手を出すものではありません。

3. 悪い評価をもらう可能性がある

転売・せどりを行う人にとってアカウントの健全性(評価の良さ)は生命線です。

ですが品薄やプレミア品をフリマアプリで転売した場合、普通や悪い評価をもらう可能性があります。

特にフリマアプリの場合、お互いのつけた評価を同時に公開するシステムのため、普通や悪い評価をもらいやすいという特徴があります

もちろん大半のユーザーは「良い」評価をするでしょう。

ですが中には定価より高く購入したことに不満を持って「普通」や「悪い」を付ける人も一定数います。

売った側からすると、「お互いが納得した価格で取引しているのに理不尽な」と思うかもしれません。

ただ、ユーザーの中には品薄商品を定価よりも高く売る人に対して良い感情を持っていない人もいます

そうした方がしぶしぶ購入し、悪い評価をつけるという状況が起こりやすいです。

いずれにしても普通の販売よりも、はるかに「普通」や「悪い」の評価をもらいやすいと思っておきましょう。

フリマアプリの多くではアカウントの作り直しが基本できません。

複数アカウントは規約違反になります。

一時的に買占め転売で利益を出しても、評価を落として将来長く稼げるはずだったアカウントを汚すのは大変もったいない事です。

4. 法律で禁止される可能性が高い

コロナ禍でマスクが不足した時、転売が大きな問題になりました

そこで政府は市場価格の安定と流通のために「国民生活安定緊急措置法」を改正し、マスクや消毒液の転売を禁止しました。

禁止されたら当然売れません

生活必需品の転売は今後このリスクも考えなくてはいけません。

国民生活安定緊急措置法は違反すると「1年以下の懲役か100万円以下の罰金、またはその両方」と罰則が大変重いです。

≪画像元:経済産業省(pdf)≫

仕入れ値以下であれば売れるようですが、仕入れ値以下で売れば当然赤字です。

「規制がかかるかも」という情報があった時点で投げ売りや暴落が始まり、どっちにしても利益が出るような価格では売れません

仕入れ値近くで売れるかどうかも怪しいです。

今回マスクやアルコール消毒液の転売が禁止されたことで、次回以降同じような商品に対する改正のハードルはぐっと下がり、すぐに規制がかかるようになるかもしれません

生活必需品の売るタイミングの難易度は今まで以上に上がるでしょう。

買い占め転売はリスクが高いのでおすすめしない

マスクなどの生活必需品以外であれば、買い占め転売自体は法律に触れません。

先読みや情報収集といった才能があれば買い占め転売で稼ぐことは可能だと思いますし、興味のある方はやってもいいでしょう。

ただ、せどりで数年以上の経験がある筆者としては「買い占め転売はもうからない」と思っています。

買い占め転売は大きなリスクがあり、運よく一時的に大きく稼いだとしてもいずれ大失敗して大きな損失を出すかもしれません

特に品薄の生活必需品を買い占め、人の足元を見て高値で販売するハイリスクハイリターンなやり方はいずれ必ずしっぺ返しを受けるでしょう。

確実に、安定した利益を得たい方は買い占め転売はやめておきましょう

買い占め転売の才能があれば普通のせどりで十分稼げますし、買い占め転売の才能がない方でも普通のせどりで利益は出せます。

副業や、長期的なビジネスとしてリスクを抑え、コツコツ長期的に稼ぐなら普通のせどりをおすすめします。(執筆者:せどりや投資も行うマルチな事業主 菊池 貴弘)


《菊池 貴弘》
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菊池 貴弘

ブラック企業の会社員から、脱サラしフリーライターに。ライター業の傍ら、せどりや投資も行うマルチな事業主。記事は副業・投資・節約といったお金に関するジャンルがメインです。ややこしい、わかりにくい、でも絶対詳しくなりたい。そんなお金に関する情報をできる限りわかりやすく皆さんにお伝えします。 寄稿者にメッセージを送る

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