日経平均株価は足元で回復基調を強めており、2万3,000円台にタッチしようかという水準まで値を戻してきました

そこで、今回の記事では現在の日経平均株価の水準がテクニカル的に見て割安なのか割高なのかの判断を紹介していきます。

テクニカルアナリストから見て有効と言えるテクニカル指標を紹介していくので、現在の株価水準について知りたいという方はぜひご覧ください。

見るべきテクニカル指標はこの3つ

割安割高の判定をするうえで、見ておくべきテクニカル指標は以下の3つです。

1. 騰落レシオ
2. RSI
3. 一目均衡表

それぞれの概要や現在の株価水準と照らし合わせた判断を述べていきたいと思います。

主なテクニカル指標
≪画像元:大和証券

1. 騰落レシオ

「騰落レシオ」とは、市場の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率から、市場の「過熱感」を図るための指標

です。

120を超えると市場は過熱気味で、70を下回ると市場は底入れ

だと言われています。

一般的には以上のような説明がなされることが多いのですが、私は底入れの判断をする時のみにこの指標を用いています

過熱気味である120を上回る水準に達したとしても株価は上昇を続けるケースが多く、過熱の判断材料として用いることは難しいからです。

その「騰落レシオ」は、7月21日現在は87.9と若干低い水準で推移しています。

株価は回復基調であるため過熱気味であると考えている方が多いと思いますが、騰落レシオの数値で判断するとむしろ底入れ近辺の水準にとどまっているということです。

騰落レシオ
≪画像元:大和証券

2. RSI

「騰落レシオ」と少し似ている部分のある指標が「RSI」です。

「RSI」とは、「買われすぎか売られすぎか」を判断するための指標

です。

RSIの値が70より上にあったものが70を下回った時が売りのタイミング、反対に30未満にあったものが30上回った時が買いのタイミング

だと言われています。

先程と同じく7月21日現在の値を確認してみると、58.1と中立に近い水準で推移しています。

そのため、「RSI」単体で割安か割高かどちらの水準にあるのかという判断をするのは難しいと言えます。

RSI
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3. 一目均衡表

「一目均衡表」は、相場の均衡を一目で確認するためのテクニカル指標

です。

前述の2つに比べてかなり複雑な指標なので詳しい説明は割愛しますが、現在の株価水準を知るうえで非常に有用な指標です。

「一目均衡表」を用いて7月21日現在の日経平均株価を確認すると、

(1) 遅行スパンが上に出ている

(2) 転換線が基準線を上回っている

(3) 雲を上回っている

といった点から、株価上昇の勢いは強い状態にあるということが分かります。

一目均衡表
≪画像元:大和証券

日経平均株価はテクニカル的に割安か割高か

3つの指標を用いての分析をしてきましたが、分析結果は次の通りです。

「騰落レシオ」:底入れから回復しつつある段階

「RSI」:中立

「一目均衡表」:株価上昇の勢いは強い

テクニカル的に考えると、現在の急回復局面が継続していくことを示唆しています。

現在のように上昇が続いている状況ではついつい「ベア型」の商品を購入したくなりますが、テクニカル的には上昇の余地はまだあるということを認識しておきましょう。(執筆者:日本証券アナリスト協会認定アナリスト 草山 拓也)