ニーサ家族の未来は希望に満たされるか?

FP花沢事務所の所長36歳

【登場人物】

ガマンダ FP花沢事務所の所長36歳(ニーサの兄、22歳で結婚2児の父)

妻アヤ31歳

長男マサヒロ14歳

次男ヨウスケ12歳

相談者プロフイール

夫:反則ナオキ

ニーサの学校の先輩29歳:銀行員 → 出向して証券マンに

妻ニーサ:ガマンダの妹:本日の相談者

27歳:保育士目指して勉強中、5年前に結婚して一男一女の母

長男シノブ5歳

長女ミサキ3歳

・ ナオキは銀行員、突然の出向に右往左往していた。

・ ニーサはコロナの影響もあり、レジの仕事をやめていたので時間はある。

将来を見据えて次のワークの仕方を模索していた。

・ ガマンダは資産運用が得意な独立系ファイナンシャル・プランナー

妹は大事な顧客…(大好きな姪ミサキと会える月一の運用相談が楽しみ)

反則家にも新NISA騒動が勃発

8月8日 花沢事務所 午後13:00

ニーサ:こんちは兄上、ミサキも連れてきたよ!

ガマンダ:なんだよ、あやしいな?

ニーサ:お金の相談だけど。

ガマンダ:やっぱり、そんなところだろ。

妹がお金の相談に来た

ニーサ:私の夢を実現したいの。

ガマンダ:俺のところはコロナで金欠だからな。

(ところがニーサのおねだりには相当めちゃくちゃ限りなく弱い!)

ニーサ:保育士の資格取得に挑戦するの。

(実はニーサの亭主の母親が保育士で子供を見てもらっていた。)

・ 保育の仕事はニーサの夢であったが早くも結婚したので一時は諦めていた。

・ 2019年10月1日より政府による幼児教育・保育の無償化が始まり雇用の拡大が見込まれる。

・ 保育士の資格取得には年齢制限がなく短期間での取得も可能でニーサも将来の仕事として位置づけている。

ガマンダ:ニーサの夢は保育士だったか?

いくらだい!

資格取得費用だけだぞ。

ニーサ:1つはね!

もう1つは子供にも夢を持たせてそれを実現して欲しいの。

ガマンダ:まだあるのかい。

長男は5歳だろ、はえ~な。

俺とこの長男は12歳だが夢は世界に通じる実業家とでかい。

まあ、お互いの未来を見据えてその道を極めればよい。

ニーサ:そうよね!?

亭主は銀行員が夢なのに出向を命じられるとかでうるさいのよ。

(ともに息子自慢の親バカ。)

ガマンダ:で、どこへいっちまうのだい。

ぜって~負けんじゃねえぜ!!

(妻のアヤがハマっているセリフ…ガマンダが言いたかっただけ。)

ニーサ:東京にある証券子会社らしいの。

この前、金融庁検査もあったしね。

日曜ドラマの再現みたいに思っているの。

出向を命じるとか言われたとか言えないわ…(たぶん思い込みだろ)

ナオキと同期の上等さんはニューヨークなのに。グシュン。

ガマンダ:反則ナオキか?

今はやりの日曜ドラマ(滝沢ナオキ)のリアル番か?

(証券会社? ニーサ(妹=顧客?)もとられるではないか? 敵対的買収、うん?)

ニーサ:だからナオキのやつ私に兄ちゃんに新しいNISAのこと教えてもらえって言うの。

・ ニーサ自身はガマンダのアドバイスを受けNISA口座で20歳から運用している。

・ 22歳で結婚、2人の子供に恵まれ、学資保険とこどもNISAで教育資金を準備している。

・ そのNISA(旧)も2023年で終了とナオキから聞いたと言うのだ。

・ 原則課税となると20%の課税が運用諸利益に発生する。

・ ニーサの家族も投資信託を複数保有しているため気がかりなところ。

ガマンダ:しょうがねえなぁ、ナオキさんのお願いじゃあね。

(ナオキのやつ俺に直接聞けって? かわいいいニーサのためだ目をつぶるか!)

ニーサ:さすが愛する兄上様。

ミサキの教育相談もよろしく!(交渉成立!)

ガマンダ:これ以上何も出ないからな。

(2回も兄上これはキモイ…教育だと? あやしい相談だと実感。ミサキは可愛いから受けてやるか。)

ニーサ:シノブは私が保育士で頑張るから、ミサキの進学の時は資金援助お願いね!

ミサキ:お兄ちゃん!

(3歳児、何もわかっていないハズ)

ガマンダ:かわいいミサキちゃんにはかなわないなあ。

(ミサキの前でそれを言う? 奨学金もあるしな…教えとこ。待てよ、ミサキも東京かぁ。寂しいなぁ)

ニーサ:よろしくね!

私はミサキを連れてお兄に会いに来るから、しばらくは単身(赴任)だしね。

(お見通しだよ、友好的な買収成立…へへっ)

ガマンダ:よしっ、ミサキの進学の時は任せとけ!

あっそうそう俺とこも来年は二人とも進学でね。

(おねえことばかよ。倍返しだ! でもないけど。大丈夫かなあ~)

ニーサ:まあ、二人とも大きくなったのね!

お祝いしなくちゃ。

(お兄やるな、倍返し? 逆買収? ドッチ)

ガマンダ:わりィなあ、ニーサとこも来年はピカピカの1年生だしな。

(しまった失言?しまくるガマン。)

ニーサ:ヨウちゃんのランドセルはまだきれい?(当時学生のニーサがバイトして買ってあげたもの)

(ようしゃしません、徹底的にやるわよ。)

ガマンダ:今は使っていないけど、いやもうだめだね。

新しいものをお兄が買ってやるよ!

(ホント高いものはダメ、大事なのは恩返しの心かな?)

ニーサ:サンキュウ! シノブも喜ぶわ!!

(ふふ、お兄の負け~ほんと感謝しかないわ、ナオキの両親におねだりせずに済むから。)

ガマンダ:ところでニーサのしているこどもNISAだけど2023年には終わるよ。

ニーサとこは投資信託で今も使っているけど。

・ NISAとは少額投資非課税制度であり、他にはiDeCoなどの制度がある。

・ NISAの投資対象となる金融商品は上場株式・公募投資信託等である。

ニーサ:なんで? ニーサ聞いてないよ! おしまいなの?

ガマンダ:ハイッおしまいD・E・A・T・H!

でも大丈夫だよ。ミサキちゃんが20歳になるまではね!

(ホントにおしまいだ! まだ自分のことニーサって言ってるガク)

教育資金の運用は長期保有可能な(こどもNISA)の説明

ジュニアNISAについて説明します

・ 19歳までのお子さんが開設できるジュニアNISA(こどもニーサ)は2023年12月31日で廃止となります。

新規での口座開設は終了となります。

・ 2023年末までにこどもNISA口座を開設していれば2024年以降18歳になるまでは非課税で保有(継続管理勘定に移し20歳まで)ができ、しかもいつでも非課税扱いで払い出しが可能です。

年間80万円を上限に最長5年間にわたり新規投資が可能です。

さらに、その運用利益(配当・分配・譲渡)を非課税にできる制度です。

2023年に滑り込むと2028年までの新規投資(設定)が可能です。

しかも、ジュニアNISAの制度が終了していても継続管理勘定(80万円を超えていてもロールオーバー=移し替えが可能)に移し20歳になるまで非課税での保有が可能になります。

反則家の場合、ミサキちゃんが、2023年に仮に0歳であれば2043年まで保有できる事になり、また、20歳以上が利用できる一般NISA口座の制度が残っていればロールオーバーにより非課税口座を継続利用できます。

ニーサ:それじゃあさあ、ナオキが知りたいもの(新一般NISA)はどうなの?

ガマンダ:確かに新NISA(大人)だけど、こどもNISAとは違うよなあ。

(ストレートのニーサ?…これも変わんねえなあ~)

ニーサ:どこが違うのよ!ニーサこまるう…

(もったいぶりやがって)

ガマンダ:こどもニーサの他にも2つあって、どちらも5年間延長されたわけだが…

今回の2020年度の税制改正により…新NISAについて話し出した…

(コイツ~だめだ! 10倍おしおきだ!)

ニーサ:私にも解るようにやさしくお話してね! FPお兄ちゃま。

(むかつくなあ。むつかしく言うなバ~カ)

ミサキ:お兄ちゃん

ガマンダ:わかった、わかった。

(そうくるか。でもミサキにはメロメロでぇす。)

(軌道修正中…気を取り直して話し出す)
 
こどもNISA以外には、一般NISAとつみたてNISAの2つがあるわけだが、どちらも 新規口座の開設が5年間も延長されたわけだ。

つまり、新一般NISA口座の場合は2028年12月31日までは開設が可能なわけね。

ニーサ:今度のNISAは何でも2回?だってナオキが言っていたけどなあ。

この2つのことなの。

ガマンダ:なるほどね、2つでなくて新一般NISA口座そのものが2階建てね。

わかりにくいからまず1階と2階がある2階建て電車をイメージしてみて。

1階は客席で2階はパノラマの値段も高い豪華な食堂車だ。

1階客席の指定券がなければハイクラスの食堂車が利用できないわけだ。

つみたてNISAは後で説明するから別に考えてね。

(早のみこみのニーサ変わってねえ~な2児の母)

ニーサ:ニーサね、イメージしたもん。

(飛躍しすぎのイメージだこと。べーっだ…ガマンダには伝わった。)

ガマンダ:終着駅はナオキの赴任先の東京にしょう。

目的地(目標達成)があるほうが良い。

(はあ、ここはがまん、これでは実感がわかないか)

ニーサ:目的ね、お兄さま。大好きなミサキが大学へ入るのをイメージできる?

(電車の話はいいから、援助させよっと)

ミサキ:ミ・サ・キ お兄ちゃん大好き!!

(オジサマと言うなとニーサから教育されていた)

ガマンダ:その時は援助するから、そこから離れなさい。

(それ以上は、ニーサの影響を受けないでくれ~)

母親の影響って大きい

一般NISA口座は、現在は年間で言うとMAX120万円だ。

さらに、5年間の非課税枠で言うと(120万円×5年=MAX600万円)だ。

だけど、これが2024年より新しく見直されるわけだ。

今(2020年)から2032年まで12年間は一般NISA口座が使えるということ。

ではお望み通りこれをもう少し詳しく説明させていただきますね。

「新一般NISA口座」について

1階部分:年間20万円の非課税枠(5年間で20万円 × 5年=MAX100万円)

少額でも定期的な積立てにより安定的に資産が形成できるため初心者には有効。

「つまり、毎月2万円では年間でNISA口座20万円、特定口座4万円となる。」

「分配金の再投資分はNISA口座の非課税枠を使うため上記のようにはいかない。」

「対象商品(安定的な商品)は限られている。…金融庁HPで確認できる。」

2階部分:年間102万円(5年間で102万円 × 5年=MAX510万円)  

長期保有の推進がポイントであり、資産運用にはNISA(少額投資非課税制度)は有効。

「102万とこれまた中途半端な金額ですがNISAの制度が残ったことは極めて大きい。」

「最終の5年目は2028年だから、そこからもう5年毎年設定して2032年までOK。」

「2018年以降の旧NISA口座で設定した分も24年以降に随時ロールオーバー可能。」

「この新NISAを新規に利用する方は、1階部分の積立型の投資がまず必要となる。」

ニーサ:なんなのこれちょっとびみょう?

2万円ほど増えているだけ?

現状120万円 → 20万円+102万円=122万円

ガマンダ:5年間では10万円ね。

次につみたてNISAだが5年間の期間延長のみで他の変更はない。

基本的には新一般NISA口座の1階部分と思ってよい。

違うのは年間投資額と期間:最大40万円でMAX20年間も恩恵が受けられる。

40万 × 20年=800万円

こちらも一般NISA口座同様、新規の口座開設時期が5年間延長されたので

投資可能期間が2042年(旧2037年)までとなるわけね。

ニーサのようにアクティブ運用(積極的)志向だとちと向いていないかも

NISAは将来を見据えてキッチリと活用するとよい。

ニーサ:あら、ニーサなら大丈夫よ!

ある程度貯めてから私的に運用するから。

ミサキの夢の実現にはFPが必要ね。

将来を見据えて援助お願いね!FP兄さま!

(東京行ってもお兄のクライアントよ! ミサキもね! ミサキにもおねだりだけではなくて感謝と恩返しは教えよっと。)

ガマンダ:今この場でそれを言う?

(変化なし、成長ナシ、絶望だ、ニーサママ)

ミサキ:ウフフ…ウフフ…

ガマンダ:それはマネしなくていい。かわいいいミサキちゃんは!

(ニーサ2世…いやそれは夢であってほしい。絶対いやだねん。ニーサにはやられたら、やられっぱなし、降参だ!)(執筆者:CFP 木村 正人)