子どもは親のよくない行動ほどまねをします

とりわけ、お金に関する親のよくない行動は子どもがまねをしやすいようです。

筆者自身も子どもの姿を見て、自分のお金との向き合い方を反省させられたことが度々あります。

親歴約30年の筆者が、自分の経験談も織り交ぜながら「お金に関する親の問題行動」を4つ紹介します。

子どもの前で避けたいお金に関する親の問題行動4つ

1. 子どもの前でお金の不正行為を行う

お金に関して親が子どもの前で絶対にやってはいけない行動が「不正行為」です。

たとえば、万引やキセル乗車、「中学生の子どもに子ども乗車券を買う」 などのお金の不正は犯罪です。

それを親自身が認識しなければいけません。

してはいけない理由

不正行為を平気で行う親を見て育った子どもは、不正行為へのハードルが大きく下がる可能性があります。

不正を行っているという認識すら持たないかもしれません。

先日、中学生が駅員に子ども乗車券を買ったことをとがめられ、

「自分の親がいつも子ども乗車券を買っているから、これは不正ではない」

と反論していました。

どうやら本人は本気でそう思っていた様子でしたが、それは許されることではありません。

その時は駅員が「中学生は大人料金である」と説明し、大人乗車券を買い直すように求めただけで済みましたが、状況によっては警察に通報される可能性もあったでしょう。

そのような不正を無意識にでも子どもがしないためにも、親自身が絶対に「不正をしない」という強い意志を持ち、その姿を子どもに見せることが極めて重要です。

2. 親が自分のムダ遣いを正当化する

子どものムダ遣いを叱った時、子どもが親のムダ遣いを指摘することがあります。

その時親が「大人は働いているからいいんだ」などと開き直り、自らのムダ遣いを正当化する行為はよくありません

してはいけない理由

私自身もつい自分のムダ遣いを正当化したことがありますが、それが子どもに悪影響を及ぼしたことが何度もあります。

親が自らのムダ遣いを正当化すると、子どもはその姿を見て

「ムダ遣いを正当化してもよい」

と考えます。

そのような考えを子どもに持たせないためには、親が素直に自分のムダ遣いを認めて反省し、以後ムダ遣いをしない姿を子どもに見せ続けることが重要です。

わが家でも、私がそれを子どもの前で実行して初めて、子どもが自らのムダ遣いを改めました。

欲しいもののためにおこづかいは貯金

3. 子どもの前でお金の話を避ける

子どもの前でお金の話を避ける親は、

「子どもにお金の心配をさせたくない」

「子どもにお金の話をしてもわからない」

などの理由からお金の話を避けるようです。

しかし、元銀行員として「お金の知識に乏しい大人」と接する機会が多かった私は、親が積極的に子どもとお金の話をし、お金の正しい知識を子どもに身に着けさせることが非常に大事だと考えています。

話した方がいい理由

子どもの前でお金の話をした方がいい理由は、

「学校では十分なお金の知識をつけられない」

ことにあります。

日本の学校ではお金の知識をつける機会がほとんどなく、子どもにお金について教えられる場所は家庭しかないと言っても過言ではありません。

親が子どもの前でお金の話を避ければ、子どもはお金の知識をつける機会を失ったまま大人になる可能性が高くなるでしょう。

その結果、詐欺などのお金のトラブルに巻き込まれたり、無計画なお金の使い方で莫大な借金を抱えたりする可能性もないとはいえません。

それを防ぐためにも、親が折に触れて子どもとお金の話をすることを心がけ、子どもが理解できる範囲でお金の知識を伝えていく必要があります。

今はインターネットで簡単にお金の情報を検索できます。

そのようなものを上手に利用しながら、積極的に子どもとお金の話をしましょう。

4.子どもの前で「お金が原因」の夫婦げんかをする

子どもの前では夫婦げんかは控えたいものです。

特に子どもの前でお金についてケンカするのは問題行動だと言えるでしょう。

その理由については以下でお話しします。

してはいけない理由

長年の子育て経験から申し上げれば、子どもは誰でも親の夫婦げんかを嫌います

その原因となったものにネガティブなイメージを抱くことも多いです。

特に、お金はケンカがエスカレートする原因となりやすいです。

子どもがお金にネガティブなイメージを抱いてもおかしくはありません。

それが理由で、子ども自身もお金について話すことを悪と考え、お金の正しい知識を身に着ける妨げになるかもしれません。

その結果、大人になってからお金で失敗する恐れもあります。

夫婦喧嘩が原因でお金にマイナスイメージを抱く子ども

わが子が大人になってお金で失敗したり、お金が絡む不正や犯罪に手を染めたりしないためにも、親は極力子どもの前でこれらの問題行動を避けることが必要不可欠です。

そのうえで、折に触れて子どもと正しいお金との向き合い方について話す機会を持ち、将来子ども自身が困らない方向に導きましょう。(執筆者:元銀行員にしてベテラン主婦 大岩 楓)