家電は年々レベルが向上し、さまざまな機能がつくようになりました。

新しい家電を購入するときは「せっかく新しくするなら便利な機能がついている方がいい」と思うでしょう。

しかし、実際に高度な機能がついている家電を購入しても、多くの人はそのすべてを使いこなせません。

高度な機能には、それなりのお値段が上乗せされています。

今回は「使いこなせなかった機能」に費やしてしまったお金に注目し、「ムダにしがちな機能」を紹介します。

エアコンの「いろんなお掃除機能」

お掃除機能のついたエアコン

エアコンは、古いものを大切に使うよりも、新しい省エネタイプに買い替えたほうが電気代は得です。

電機量販店のエアコン売場に行くと「お掃除機能付き」のエアコンがあります。

エアコンのフィルター掃除は電気代節約の鉄則です。

しかし、高い場所にあるフィルターを外す作業は意外と面倒なので「お掃除機能付き」のエアコンはとても魅力的です。

筆者も「これで椅子の上に乗ってこわごわ掃除をする必要がなくなる」と思い、お掃除機能付きのエアコンを購入しました。

ところが、お掃除機能付きとは「掃除しなくていい」という意味ではなく、「お掃除の手間がちょっとだけ簡単になります」という程度です。

筆者のエアコンは、ほこりを1か所に集める機能がありますが、たまったほこりは定期的に回収する必要があります。

椅子の上に乗ってほこりを回収した箱を外す必要があり、筆者にとっては以前のエアコンと変わらない手間がかかります。

しかもお掃除はエアコンの電源を切るたびに自動的に行われ、1回に付き約22円の電気代がかかります。

多くの「お掃除機能付き」は、定期的な掃除が必要です。

しかもエアコン掃除を業者に依頼するときには「お掃除機能付き」はお掃除機能がないエアコンよりも割高な費用がかかります

業者によってはお掃除機能がついているだけで2倍の金額に跳ね上がることもあります。

エアコンを購入するときには、長期的なメンテナンス費用も含めて「本当にいろんなお掃除機能が必要か」を考えてみるといいでしょう。

洗濯機の「乾燥機能」

洗濯機を購入するとき、乾燥機能がついているものとついていないものとでは約2万円の差があります。

「2万円の差なら乾燥機能がついている方がいい」と思い2万円を出費するかもしれません。

しかし、浴室乾燥機があるおうちでは洗濯機の乾燥機能の出番は1度もないのではないでしょうか。

筆者は洗濯機を購入するとき「2万円の差なら念のため乾燥機能付きにしておこう」と思い、乾燥機能付きの洗濯機を購入しました。

しかし、1度も乾燥機能を使うことはありません。

オーブンレンジの「メニュー別ボタン」

オーブンレンジのメニューボタンって使います

オーブンレンジの価格はピンからキリまであります。

高額商品はオーブン機能が充実している傾向があり「ケーキ」のボタンを押すだけでこんがりとケーキを焼けたり、「グラタン」のボタンを押すだけで適度な焦げ目をつけられたりするようです。

一方の手ごろな価格の商品はオーブン機能がシンプルで温度設定と時間設定ができるだけです。

筆者は「ケーキ」や「グラタン」、さらに「解凍」や「お好みメニュー」ボタンがついたオーブンレンジを持っています。

しかし、それらの「メニュー別ボタン」を使ったのは最初の数回です。

「ケーキ」を焼くときには温度と時間はケーキの種類ごとに変えるため「メニュー別ボタン」は使わなくなりました。

その他の「メニュー別ボタン」も「思った仕上がりと違う」と思うことが多く、結局自分で温度や時間を設定して焼き直すことが多いです。

高額な機能が多いオーブンレンジは「料理好きな人」が好みそうですが、料理をする人ほど仕上がりにこだわりがあり、温度や時間は自分好みに設定します。

筆者のように温度や時間を自分で設定し、必要以上の仕上がりを求めない人ならばシンプルで手ごろな価格のオーブンレンジで十分でした。

オーブンレンジの高額商品は10万円以上、手頃な商品は1万円前後からあります。

「最低限の機能でいい」と思うだけで10万円も節約できるかもしれません。

機能が増えれば増えるほど価格も上がります

最近、アイリスオーヤマの家電が注目されているようです。

アイリスオーヤマは「シンプルな機能とリーズナブルな価格」を前面に出した商品を販売しています。

つい「新しいものを買うなら最先端、できるだけたくさんの機能が欲しい」と思いますが、「使う機能を必要な分だけ」と考えるだけで無駄な出費は抑えられるのかもしれません

「高いものがいいもの」、「せっかく買い替えるからいいもの」と思って奮発しても、使わなければムダになります

新商品の魅力に左右されず、自分にとって必要な機能を見抜く「目」が賢いお金の使い方をするポイントです。(執筆者:式部 順子)