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安い調剤薬局はここを見ればわかる 加算の種類や剤数と薬代の仕組み 薬剤師から伝授

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安い調剤薬局はここを見ればわかる 加算の種類や剤数と薬代の仕組み 薬剤師から伝授
「同じ薬でも薬局によってかかる金額が違うのは、どうしてだろう」

薬剤師である夫に何気なく尋ねたところ、薬局によって「加算」というものを取っているところと取っていないところがあり、その加算をどれだけ取っているかによって、トータルでかかる金額が変わるという答えが返ってきました。

素人では見分けを付けるのは難しそうなのですが、ポイントを絞ればおおよその予測はできます。

薬局に支払う費用の中から注目すべき指標について説明し、さらに薬代の安い薬局の探し方と安くする方法をお伝えします。

安い調剤薬局を探すにはココを見る

調剤基本料の安い薬局の探し方

調剤基本料は、とても平たく言うと「受付料」のイメージです。

薬局によってこの調剤基本料は大きく違い、

・ 最大で1,080円

・ 最小で90円

と大きな開きがあります。

ただし90円は条件を満たしていない薬局への罰則的な金額なので、それを除けば160円が最小料金です。

健康保険は3割負担の方が多いかと思いますが、それで考えれば最大300円程度の開きが出ます

地方厚生労働局のホームページに薬局ごとの情報が書かれているのですが、見たところ本当に素人には分かりにくいため、「ここを見ればいい」というポイントを教えてもらいました。

参照:近畿厚生局「保険医療機関・保険薬局の施設基準の届出受理状況及び保険外併用療養費 兵庫県 薬局(pdf)」

以下、1点=10円です。

調剤基本料(1~3)

調基1、調基2、調基3という表示をご覧ください。

調剤基本料の見方
≪画像元:近畿厚生局≫

1の点数が高く、2、3につれて低くなります。

これはどこの薬局でもいずれかに当てはまります。

42~16点です。

地域支援体制加算(地支体)

こちらの表示があると点数が高くなります。

38点です。

薬局の地方支援体制加算
≪画像元:近畿厚生局≫

後発医薬品調剤体制加算(後発調1~3)

こちらも費用にかかわる重要なポイントで、3の点数が1番高く、2、1になるにつれ低くなります。

加算を取っていない薬局もあるので、28~0点です。

≪画像元:近畿厚生局≫

薬局内の掲示や明細書でも確認可能

とても難しいです。

正直なところ、一般の方向けのサイトではないようです。

薬局内にも「どの加算を取っているか」が掲示されているので、そちらを確認してみる方が早そうです。

病院の近くに複数の薬局がある場合、チェックしてみてもいいでしょう。

もしくは、薬を受け取った時の明細書にも書かれています

点数が高いことはデメリットだけではない

ただ、点数が高いところは

・ 営業時間が長い

・ 備蓄薬の種類が豊富なのでどんな薬でも対応しやすい

などメリットもあります

調剤薬局

調剤料を抑える方法

対して調剤料は「技術料」のようなイメージです。

調剤料の算定は「剤数」により決まります

「薬剤の数」という字ですが、数え方には決まりがあり「服用時点・服用回数が同じ薬」を1剤として扱います。

調剤料は1剤ごとに算定できるので、この決まりにしたがって

剤数を減らすことができれば、調剤料が安くなります。

最高3剤までで、4剤からは算定できません。

調剤料を安く抑える方法の1つに

・薬1は朝昼晩の食前

・薬2は朝昼晩の食後

・薬3は朝昼晩の食直前

というように、飲むタイミングがバラバラになっているのをできるだけまとめるという方法があります。

A病院にかかっていたけどかかりつけをB病院に変えて、A病院の薬はそのままの処方内容でB病院に出してもらった結果そうなった、という場合などです。

この場合は主治医に

「飲むタイミングがバラバラで忘れてしまいそうなので、タイミングをまとめられる薬があればまとめてほしい」

と伝えると、大丈夫なものをまとめてもらえます。

薬1~3の服薬タイミングをすべて毎食後にまとめることができれば、剤数が3剤から1剤に減ります

支払う金額も安くなり、飲み忘れも減って、国の医療費削減にも貢献できて、一石三鳥です。

注意点

ただし同じタイミングで飲む薬をひとつの袋にまとめて入れるように薬剤師へ頼むと、「一包化」といって逆にお金がかかってしまうので、それは必要でなければ断りましょう。

また、医師には「処方権」がありますが、薬剤師には「処方権」がありません

薬を飲むタイミング変更したい場合は医師に相談する必要があり、医師が「それはできない」と言えば薬剤師にそれを変更できません。

薬によっては飲むタイミングを変えると効果が出にくくなったり、副作用が強くなるものもあります

自己判断で「これとこれはまとめられるはず!」と主張するのではなく、相談という形を取りましょう。(執筆者:上坂 亮子)

《上坂 亮子》
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上坂 亮子

ストレスの小さい、いろんな節約方法を見つけて実践するのは「ゲーム」だという考えを持っています。たくさん節約できたなと思った日は満足感たっぷりのまま、ぐ~っすり眠れます。子どもの進学に向けてもっとお金を貯めなければという思いから、ゲーム魂に火がついています。 寄稿者にメッセージを送る

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