筆者は、株式を保有するとその企業から商品や金券がいただけるという「株主優待」が好きです。

「配当に優待も加味すれば、利回りがより高くなってお得!」という入口からはいり、いただく優待品によって企業活動をより身近に感じたり、企業理念に共感したりと、気がつけば10年以上「株主優待銘柄」を中心に投資を行っています。

そんな筆者ですが、最近「優待にこだわらなくてもいいのかな?」と思った瞬間が何度かありました。

最初に申しておきますと、タイトル通り「やめたい」とは思いましたが、いまだやめていません。

株主優待銘柄をやめようかと思うとき

1. 期限を間違えた優待券を使い損ねて怒られたとき

2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、飲食チェーンを展開する企業の株主優待の多くは「店舗で利用できる優待券の利用期限を延長する」というありがたい措置を取っていただきました。

わが家でも期限が延長された優待券については、その優待券にメモするなどしてわかるようにしていました。

ある日某チェーン店で優待券を利用した時のことです。

期限が延長された優待券(古い方)と半期後に新たにいただいた優待券(新しい方)の2種類がありましたが、筆者は古いほうの優待券のメモを見逃し「期限切れ」と判断、新しい方の優待券を使ってしまいました

あとで家族の指摘によって、古いほうの優待券も利用できることに気がつきましたが「せっかく整理したのに!なんてことを!」と家族から叱責を受けてしまいました。

家族が怒った理由は

「利用せずもったいない」

「時間をとって整理したのにないがしろにされた」

といったところだそうです。

筆者は「まあ使う機会を逃したらしょうがないか」というゆるいスタンスのため、正直「こんなことで怒られるネタになるくらいならいっそ売りたい」とまでへこんだ出来事でした。

結局は確認不足に尽きるということで筆者に落ち度がありますが、一方的に責められるとつらいです。

幸いにも古いほうの優待券はまだ使用期限が来ていないので、近々利用しようと思います。

改めて振り返ると、こういった優待券の利用方法ひとつとっても個々によって価値観に違いがあり、身近な人と合わないと結構つらいと感じる出来事でした。

かたや「優待券は余すことなく利用してナンボ」の価値観から見ると筆者の姿勢は中途半端なのでしょう。

2. スターバックスのフラペチーノを飲んだとき

筆者がそもそも株主優待に興味を持ったのは、シアトル系コーヒーチェーン「スターバックス」を展開する「スターバックスジャパン」がきっかけでした。

現在は米国親会社の完全子会社となり上場廃止されていますが、以前は株主優待品として店舗で利用できる優待券をいただくことができました。

その優待券も「××円券」と金額が決まったものではなく「好きなドリンク1杯」券だったので、商品の金額を気にすることなく好きなドリンクを選ぶことができるという大変ありがたいものでした。

さて、株主優待にハマっていると「どこで食べたいか、飲みたいか」というよりは

「優待券を使ってどこで食べられるか、飲めるか」

というマインドになってしまうので、もともと好きな店であった「スターバックス」でしたが、優待廃止とともに足が遠のいてしまっていました

ですが、最近数年ぶりに「スターバックス」を訪れて季節のフラペチーノをいただいたら「うわぁ、すごくおいしい」と感動しました。

「優待券をいただくより、配当金で好きなものを飲み食いした方が良いのでは」

と思った瞬間でした。

スタバのフラペチーノのおいしさに感動

3. 自分のポートフォリオが日経平均と連動しないとき

2020年前半の株式市場はコロナ禍の影響で、日経平均株価は3月には1万6,000円台まで大きく下げました

しかし、新型コロナ感染が世界中で広がるのをよそに株式市場はどんどん回復し、9月現在、コロナショック前の水準である2万3,000円台まで回復しています。

なのになぜか筆者のポートフォリオは、コロナショック前の水準の90%程度にとどまっています

考えられる原因として、優待株には外食株やレジャー株などが多く含まれており、コロナ禍では業績の悪化が懸念され、もしくは実際悪化しており株価が上がらない、ということが挙げられます。

かといって、長期保有の条件がある銘柄も多いため、損切りして上昇している銘柄に乗り換えるという方針転換もできません。

じっと持つのみです。

「優待にこだわらなければ、株価が大きく動く局面で思い切った売買ができるかもしれない」

と感じました。

私の優待株は日経平均に連動せず

優待株を広く浅く保有していると、結局大きく資産が増えることがなく、逆に大きく減ることもないので、優待株投資はすでに資産をある程度持っている人向けなのかもしれません。

以上の出来事及びそれにまつわる感想は、あくまで筆者の主観によります。

優待株投資の難点を実感した出来事を挙げましたが、企業を身近に感じ応援したくなるのがなんといっても株主優待の醍醐味なので、筆者は多分続けるでしょう。

ただ「こうあらねば」にこだわらず、柔軟に考え、いつか株式市場のビックウェーブに乗りたいです。(執筆者:取得優待は120以上 吉井 裕子)