2020年10月から、たばこ税が値上げされました。

増税は、紙巻き、葉巻、加熱式たばこなど、全224銘柄が対象です。

増税額は紙巻きたばこ1本あたり1円ですが、1箱にすると20円の増税です。

しかし、実際には、1箱50~50円増税となっている銘柄がほとんどです。

年々値上がりするたばこは、家計を圧迫する大きな原因です。

筆者はたばこを吸っていませんが、夫は喫煙者のため、たばこの値上げは他人事ではありません。

そこで夫は、節約のため「禁煙外来」の受診を検討しています。

禁煙外来は費用がかかりますが、これからずっと続いていくたばこ代を抑えるための「先行投資」です。

今回は、禁煙外来の流れや費用、節約効果についてまとめました。

「禁煙外来」受診の流れ・治療・費用と節約効果

禁煙外来とは

禁煙外来は、医療の力を借りて禁煙を成功させるためのものです。

たばこがやめられない「ニコチン依存症」から抜け出すために、医師のサポートと薬を使って禁煙治療を行います。

治療方法

治療には「禁煙補助薬」を使用しますが、治療方法には全部で3種類あります。

(1) ニコチンを含まない飲み薬を服用する方法

(2) ニコチンを含むパッチを肌に貼る方法

(3) ニコチンを含むガムを噛む方法

それぞれの治療の進め方や特徴は異なりますが、8~12週間かけて治療を行っていきます。

「禁煙外来は高くない」受診に必要な費用

禁煙外来というと、「高額な治療費がかかるのでは」というイメージを持つ人が多いことでしょう。

筆者も例外ではなく、禁煙外来にはお金がかかると思っていました。

しかし、2006年から禁煙外来には健康保険が適用されるようになりました。

自己負担は3割なので実際にかかる費用はそれほど高くありません。

病院によって治療費に違いはありますが、初診料や処方箋料、薬代を合わせても1万5,000円~2万円が相場です。

健康保険適応となるには要件を満たす必要がある

禁煙外来で健康保険を使用するには、次の要件を満たさなければなりません。

次の要件をすべて満たした方のみ、12週間に5回の禁煙治療に健康保険が適用されます

(1) ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト (TDS) で5点以上、ニコチン依存症と診断された方

(2) 35歳以上の場合、ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数 × 喫煙年数)が200以上の方

(3) 直ちに禁煙することを希望されている方

(4)「禁煙治療のための標準手順書」[2]に則った禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意された方

参照:厚生労働省

初診の際に、要件を満たしているかどうかの医師の確認があります。

ガムを噛む治療は保険適用外なので要注意

ガムを噛む治療は保険適用外

禁煙外来は保険適用の対象ですが、3種類のうち「ニコチンを含むガム」を噛む治療法には保険は適用されません

また、ニコチンを含むパッチであっても薬局などで購入する商品は「一般医薬品」扱いとなるため、保険適用外です。

禁煙外来で健康保険を利用できるのは、ニコチンを含まない飲み薬と医師が処方するパッチのみなので注意しましょう。

週4箱の夫でも、禁煙外来で年間「10万円」以上の節約

夫は週に3~4箱たばこを吸っていますが、禁煙に成功すれば年間10万円もたばこ代を節約できます。

1日1箱以上吸うヘビースモーカーの場合には、年間で20~30万円の節約になります。

そこまで喫煙本数が多くない夫でも2か月のたばこ代で禁煙外来に通えるので、行く価値は十分にあります。

禁煙でたばこ代が浮けば、その分をほかの趣味や将来の貯蓄にまわせます。

たばこは体にも家計にもよくない

たばこは、今後さらに値上げされる可能性があります。喫煙は体にもよくありませんし、家計を圧迫する大きな支出の1つです。

禁煙外来は保険適用ですので、思い切って医療のサポートを受けて禁煙すれば自分にとっても家計いとってもメリット大です。

たばこの値上げを機に、禁煙外来受診を考えてみてはいかがでしょうか。(執筆者:三木 千奈)