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【医療保険】掛け捨てに向いてる人、貯蓄型に向いている人 それぞれのメリット・デメリット

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【医療保険】掛け捨てに向いてる人、貯蓄型に向いている人 それぞれのメリット・デメリット

死亡保険には掛け捨てと貯蓄性のあるタイプに分けられますが、入院や手術に備える医療保険は掛け捨てタイプが主流です。

その中でも、一部の生命保険会社では掛け捨てでない、還付や解約返戻金がある貯蓄性のある医療保険を販売しています。

ただし、死亡保険の貯蓄性のある保険(終身保険)とは仕組みが異なる部分もあり、貯蓄性があるからだけで加入を検討するのは避けたいところです。

掛け捨てに向いてる人、貯蓄型に向いている人

どのような仕組みなのか

多くは2つのタイプに分けられます。

タイプ1

払い込んだ保険料の一部が入院給付金の請求の有無に関係なく、将来の解約時に解約返戻金として受け取れるタイプ

原則、解約返戻金相当額の死亡給付金もセットになっているタイプもあります。

死亡保険の終身保険のようなイメージに近いものがあります。

メリット

保険で貯蓄することが有利でない時代ではありますが、なかなか自らの意思で貯蓄ができない場合には、確実に貯めることは可能です。

デメリット

将来の老後の生活設計を目的に貯蓄をするのであれば、医療保険の場合には解約返戻金の所定の範囲内で契約者貸付制度はあります。

基本的に解約または死亡した時に受け取れることになります。

医療保険は一生涯必要になるので、途中で解約をしてしまうとその時点で医療保障もなくなってしまいます

したがって、資産形成を目的とするのであれば保険であれば個人年金保険、もしくは資産運用(NISA、つみたてNISA、iDeCoなど)など、それ以外の方法と比較する必要があります。

タイプ2

加入後一定の年齢に達した時に入院給付金などの請求を行わなかった場合には払込保険料相当額(特約保険料を除く)が戻ってくるタイプ

途中で入院給付金(特約の給付金を除く)などの請求を行った場合には、払込保険料相当額から請求した入院給付金などの合計額を差し引いた金額が戻ってきます。

健康であればあるほど上限はあるものの将来受け取る金額が多くなるイメージです。

メリット

最近は、健康状態によって保険料の設定が異なる医療保険が登場しています

この保険も健康であればあるほど、将来的に支払った保険料相当額が戻ってきます

健康維持の意識を高めることにもつながるでしょう。

お金では買えない「健康」を維持するモチベーションの維持も大きいところです。

デメリット

一定年齢経過時点で払込保険料相当額(入院給付金の請求金額差し引き後)が戻ってきた後も、加入している医療保険に継続して加入できますが、この割高な保険料がそのまま一生涯続きます

一生涯でどのぐらいの保険料を支払う必要があるのかまでを調べておく必要があります。

また、医療保険も含めた保険に加入する際の考え方ですが、入院など万が一の時の支出を補うために加入します。

掛け捨ての医療保険よりも高い保険料を支払い、入院の時に入院給付金を請求することで将来、戻ってくる金額が減少してしまいます。

そのことで、いわゆる「損をした」と思う保険は本末転倒という意見もあるでしょう。

一方で、掛け捨ての医療保険では、入院したことで「損をした」と思う人よりも保険に加入していて「良かった」と思うのが一般的でしょう。

共通するデメリットもあります

共通するデメリット

解約返戻金がある、または健康であれば保険料相当額が戻ってくるのがメリットですが、保険料が高いのがデメリットです。

保険料が掛け捨ての保険と比べて高いことです。

下記の例は通常の医療保険と2つ目のタイプの医療保険の比較です。

【保険料の比較例】

男性35歳

保障期間:終身 保険料払込期間:終身

入院日額:5,000円(1入院:120日)

・ 掛け捨ての医療保険:月額約1,800円

・ 健康時の還付給付金付きの医療保険:月額約4,600円

大まかな保障内容での比較ですが、毎月約3,000円近くの保険料の差があります

検討してもよい人はこんな人

1つ目のタイプの医療保険では、以前ほど有利ではないことを理解した上で保険に貯蓄性を求めている方です。

さらに、自分の死後の葬儀代などの一部に備えておきたいという場合に検討する余地があるでしょう。

2つ目のタイプは、健康で入院とはこれまで無縁な方です。

しかし、60歳ぐらいまでの医療保障は何らかの形で備えておきたい。

さらに、セカンドライフの医療保障は貯蓄で備えるという場合に検討する余地があるでしょう。(執筆者:CFP、FP技能士1級 岡田 佳久)

《岡田 佳久》
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株式会社オーブレイン 代表取締役 (講演実績)一般向けセミナー、民間企業、高等学校、大学、資格専門学校、社団法人、NPO法人、商工会議所、男女共同参画センターなど(累計約1,000回以上)。(執筆実績)産経新聞、神戸新聞、Yahoo!JAPAN、ダイヤモンド社、わかさ出版など多数 ≪保有資格≫CFP、FP技能士1級、キャリアカウンセラー(CDA)、 1級DCプランナー(金融財政事情研究会) 、第二種証券外務員(未登録)、住宅ローンアドバイザー(金融検定協会) 寄稿者にメッセージを送る

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