メルカリやラクマ、ヤフオク! を始めたばかりの初心者や、これから始めてみようという方の中には「手数料とか送料とかがよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
フリマアプリやオークションサイトで商品を販売すると、手数料や送料といった経費が売り上げの中から差し引かれます。
これら経費をきちんと把握していないと、売っても思うような利益が出なかったり、最悪のケースでは赤字になってしまうこともあります。
今回は利用者の多い「メルカリ」「ラクマ」「ヤフオク!」各アプリの販売手数料や送料について詳しく解説します。
これからフリマアプリ等を使って、断捨離やせどりをしてみようと思っている方は読んでみてください。
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目次
フリマアプリやオークションにおいて手数料と送料の把握は重要
フリマサイトやオークションサイトで商品を売った際、商品代金の中から所定の「販売手数料」が引かれます。
またメルカリやラクマでは送料を出品者が負担することが多く、メルカリ便などの各サイトの発送サービスを利用した場合、その送料も商品代金から引かれます。
つまりフリマアプリで商品を販売すると一般的には以下のように手数料が引かれます。
まずは単純に「商品代金から販売手数料と送料が引かれる」と覚えてください。
この手数料と送料は各アプリによって異なり、各アプリでの出品時にこの手数料を考慮して販売価格を決めなくてはいけません。
手数料をしっかり計算に入れて販売価格を決めないと、商品を売っても利益が出なかったり、最悪送料で赤字になってしまう可能性があります。
メルカリ、ラクマ、ヤフオク! どこで売るにしても、損をしないためにも各アプリの販売手数料や送料はきちんと把握しておきましょう。
メルカリの販売手数料と各送料
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メルカリの販売手数料は商品代金の10%で、例えば3,000円の商品を売ったら販売手数料は300円です。
ここから商品の発送方法やサイズによって所定の送料が引かれます。
【送料】
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※2020年11月時点での料金です
※多くの人が利用している「らくらくメルカリ便」と「ゆうゆうメルカリ便」で解説
例えば3,000円の商品を販売し、らくらくメルカリ便の80サイズ(800円)で送ります。
その場合、「3,000円 – 300円 – 800円」で最終的に手にする売上金は1,900円です。
なお、専用資材が必要になるコンパクトボックスは70円、ゆうパケットプラスは65円の梱包資材代がかかりますのでこちらも経費として計算してください。
メルカリ便は基本的にヤマト運輸のほうが発送方法も豊富に選べて使いやすいでしょう。
特にネコポスは、似たようなサイズの商品が送れる日本郵便のゆうパケットに比べて25円も安いです。
小さくて薄い商品をたくさん送る方はネコポスを利用しましょう。
ただし日本郵便はゆうパックの場合、大きさに関係なく一律25kgまで発送できるので重いものを発送するときは日本郵便のほうが適しています。
ラクマの販売手数料と各送料
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ラクマの販売手数料は3.5%(税別)というわかりにくい表示ですが、要は3.85%です。
3,000円の商品を売ったら115円(正確には115.5円ですが端数切捨てです)の手数料がかかります。
メルカリやヤフオク! と比べて圧倒的に販売手数料が安いので、高額商品はラクマで売るといいでしょう。
ただしメルカリと比べると、現時点で圧倒的に利用者が少ないので売れやすい人気商品などを売るのがおすすめです。
【ラクマの発送方法と各種送料】
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※2020年11月時点での料金です
※多くの人が利用している「簡単ラクマパック(ヤマト運輸/日本郵便)」で解説
例えば5,000円の商品を販売し、日本郵便の120サイズ(1,350円)で送ります。
「5,000円 – 192円 – 1,350円」で最終的に手にする売上金は3,458円です。
なお、専用資材が必要になるコンパクトボックスは70円、ゆうパケットプラスは65円の梱包資材代がかかりますのでこちらも経費として計算してください。
ラクマはメルカリに比べて日本郵便の発送方法が充実しています。
ゆうパケットプラスは使えませんが、ゆうパックは60、80、100、120、140、160、170の7サイズで送れます。
全体的にメルカリよりも若干送料が高いのですが、販売手数料が安いので特に気にはならないでしょう。
ヤフオク! の販売手数料と各送料
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ヤフオク! の販売手数料は少しややこしく、通常会員は10%ですが、ヤフープレミアム会員になっていると8.8%です。
3,000円の商品を売ると通常会員で300円、ヤフープレミアム会員だと264円です。
プレミアム会員になるには月額462円(税込み508円/2020年11月時点)かかりますので、あまりヤフオク! を利用しない方はプレミアム会員になる必要はないでしょう。
販売手数料の差額で508円の元を取るためには、ヤフオク! で1か月に4万2,300円以上商品を売らなくてはいけません。
ヤフオク! で毎月4万2,300円以上商品を販売する方は、売れば売るほど販売手数料がお得ですので、プレミアム会員になっておくのがおすすめです。
【ヤフオク! の発送方法と送料】
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※2020年11月時点での料金です
※多くの人が利用している「ヤフネコ!パック」と「ゆうパケット・ゆうパック(おてがる版)」で解説
例えば一般会員が1,000円の商品を販売し、ネコポスで送った場合「1,000円 – 100円 – 170円」で最終的に手にする売上金は730円です。
プレミアム会員の場合は販売手数料が8.8%になるので「1,000円 – 88円 – 170円」で売上金は742円です。
なお、専用資材が必要になるコンパクトボックスは70円、ゆうパケットプラスは65円の梱包資材代がかかりますのでこちらも経費として計算してください。
ヤフオク! は、ヤマト運輸も日本郵便も豊富な発送方法が選べます。
フリマアプリで出品するなら手数料と送料は把握しておきましょう
フリマアプリで商品を販売すると販売手数料と送料がかかります。
販売手数料と送料を正しく把握しておくと、各アプリでどんなものを売ったら1番お得になるのかや、適正価格の値付けにも役立ちます。
・ ラクマは3.85% ‐ 送料
・ ヤフオク! は10%(もしくは8.8%) ‐ 送料
と覚えておきましょう。
なお初心者の方や、またベテランでもあちこちのアプリを利用していると「送料っていくらだったっけ?」と忘れることがあります。
そのため、先ほど各フリマアプリの送料を表示した一覧表をコピーしてどこかに貼っておくと便利です。(執筆者:せどりや投資も行うマルチな事業主 菊池 貴弘)