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【株主優待】3月の権利確定日に向けて「値上がり益を狙える」銘柄 過去5年分の市場騰落率平均との比較で検証

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【株主優待】3月の権利確定日に向けて「値上がり益を狙える」銘柄 過去5年分の市場騰落率平均との比較で検証

2020年も残すところ1か月を切り、来年の投資戦略を考え始めた投資家の方もいらっしゃることでしょう。

できることなら、2021年の投資はスタートダッシュを決めたいですよね。

そこで今回は、3月の人気株主優待銘柄を1月に先回り買いして、3月の権利確定日に向けて値上がり益を狙える銘柄を紹介します。

実は、株主優待銘柄は権利確定日の1~2か月前から株価が上昇しやすい性質があります。以前は12月株主優待銘柄について検証しました。


この手法自体は有名ですが、では「どの銘柄を買えばよいか」について約40の人気株主優待銘柄を過去5年分検証しましたので参考にしてください。

市場全体の株価騰落率平均

今回の検証にあたっては、TOPIXの過去5年の1月~3月権利確定日までの株価騰落率平均(以下、市場騰落率平均)を目安にしましたが、市場騰落率平均は-4.68%でした。

ただし、この数値には2020年のコロナショックの下落率(-17.66%)が含まれているため、大きい下落率に感じるかもしれません。

ちなみに2020年を除いた市場騰落率平均は-1.43%です。

市場騰落率平均を上回る株価の動きであれば、たとえ株価が下落していてもその株主優待銘柄に優位性がある

と言えます。

さらに、より多くの年で市場騰落率平均を上回っていれば、その株主優待銘柄の優位性の信頼度は上がります。

先回りすべき3月株主優待銘柄

市場騰落率平均を上回る株価を期待できる銘柄を見ていきましょう。

1. ヤマウラ (1780)

株式会社ヤマウラ
≪画像元:ヤマウラ

ヤマウラは長野県地盤の建設会社です。足元の業績を見ると、コロナ禍でも黒字をキープしています。

地場商品の中の「のむヨーグルト」が美味しく、個人投資家に人気の株主優待銘柄でもあります。

ヤマウラは過去5年騰落率平均が5.75%と市場騰落率平均よりも約10%も高く、今年のコロナショックでも一時的に株価は下げたものの、騰落率は0.0%とマイナスにならない強さを見せました。

やはり人気株主優待銘柄なので、下げたら買おうと思っている投資家は多いのでしょう。

また、他の年ではほとんど下げずに権利確定日まで上昇したケースもあるので、押し目を待つのではなく1月に少しだけでも必ず買うのもよいことでしょう。

ただし、権利確定日を過ぎた4月に急落するパターンが続いているので、値上がり益を狙いたい方は株主優待を取得せずに売却することをおすすめします。

株式情報・株主優待

【過去5年の1月~3月株価騰落率】
平均5.75%

【市場騰落率平均を上回る株価上昇した確率】
80%(5年中4年)

【株主優待内容】

100~299株:3,000円相当の地場商品群の中から1商品選択

300~999株:3,000円相当の地場商品群の中から2商品選択

1,000株以上:3,000円相当の地場商品群の中から3商品選択

2. ユニリタ (3800)

ユニリタ
≪画像元:UNIRITA

ユニリタは独立系のIT企業です。今期業績の見通しが減収減益である点は若干気になるところです。

株主優待は100株保有でJCBギフトカード2,000円分、配当利回りと合わせた総利回りは5.47%と高水準で魅力があります。

ユニリタは過去5年の騰落率平均が1.38%と少し弱めですが、毎年のように市場騰落率平均を上回っているので株価の優位性は高いと言えます。

さらに、コロナショックのような相場の急変動がなければ日々の出来高が少ない銘柄なので、株主優待を取得したい人が増えれば素直に株価が上昇しやすいことでしょう。

ただし、ヤマウラと同じく権利確定日を過ぎた4月に株価が下げやすいため、値上がり益を狙いたい方は株主優待を取得せずに売却することをおすすめします。

株式情報・株主優待

【過去5年の1月~3月株価騰落率】
平均1.38%

【市場騰落率平均を上回る株価上昇した確率】
100%(5年中5年)

【株主優待内容】

100~499株:JCBギフトカード2,000円分

500株以上:JCBギフトカード4,000円分

3. リソル (5261)

リソルホールディングス
≪画像元:RESOL HOLDINGS

リソルは主にホテルやゴルフ場を運営する会社です。そのためコロナの影響を受けやすく、売上、利益ともに大きく悪化しているという点には要注意です。

株主優待は宿泊やゴルフで利用でき、金額も高額なので個人投資家に人気があります。

リソルは過去5年の騰落率平均が2.91%とプラスであり、毎年のように市場騰落率平均を上回っているので株価の優位性は高いと言えます。

ただし、コロナの先行きが見通せないことと、過去5年中3年は株価騰落率がマイナスになっている点には注意が必要です。

あくまで市場騰落率平均を上回る可能性が高いということで、株価自体は下落するかもしれません

株式情報・株主優待

【過去5年の1月~3月株価騰落率】
平均2.91%

【市場騰落率平均を上回る株価上昇した確率】
100%(5年中5年)

【株主優待内容】

(1) 株主会員様優待カード(100株以上)

(2) RESOLファミリー商品券

100~299株:2万円分
300~499株:3万円分
500株以上:4万円分

その他の株主優待銘柄にも優位性がある

今回検証した株主優待銘柄ごとの株価騰落率は、約87%もの銘柄が2016年の市場騰落率平均を上回りました。

その他の年でも約54~69%の銘柄が市場騰落率平均を上回っているので、株主優待銘柄の優位性があると言えます。

株主優待でディズニーランドチケットをもらえる「OLC (4661)」、株主優待の大幅拡充があった「大戸屋 (2705)」、カプリチョーザなどで使える食事券が株主優待でもらえる「WDI (3068)」にも優位性がありましたので、触れておきます。

値下がりした時の損切ラインを忘れずに

今回紹介した銘柄は優位性があるものの、当然のことながら2021年には株価が下落する可能性もあります。従って、損切ラインを設定して損失を限定することを忘れないでください。

大きな損失を回避しつつ、優位性のある取引を続けていれば資産は増えていくことでしょう。(執筆者:株式ディーラー歴10年 勝越 晴)

《勝越 晴》
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執筆者:株式ディーラー歴10年 勝越 晴 勝越 晴

株式ディーラー歴10年の投資経験を世の役に立たせたいと思い、ライターを始めました。現在はITに従事する個人投資家でもあります。自分と同じ育児世代が投資を始めるきっかけになる記事を書くことが夢です。 寄稿者にメッセージを送る

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