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「Amazon」か「マーケットプレイス」かを見分けて買っていますか? トラブルを回避「悪質な出品者を見極める方法」

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「Amazon」か「マーケットプレイス」かを見分けて買っていますか?    トラブルを回避「悪質な出品者を見極める方法」

Amazonで買い物をする際に「Amazon」か「マーケットプレイスか」をきちんと見分けて買い物をしていますか。

Amazonでの買い物には、

・ 主にAmazonから買うケース

・ Amazonに出品している個人や企業から購入する「マーケットプレイス」

の2種類があります。

あまり気にしていない方もいるようですが、Amazonから買っているつもりでマーケットプレイスから購入した場合には、出品者によっては思わぬトラブルに巻き込まれるかもしれません。

今回は、Amazonで買う際に注意すべき「悪質なマーケットプレイスのチェック方法」について解説します。

Amazonでの買い物が多い方は「悪質なマーケットプレイス出品者」に引っかかって無駄な出費をしないよう、買い物の際にはぜひチェックしてください。

Amazonマーケットプレイスとは

Amazonでの買い物は主に2種類に分けられます。

1. Amazonが販売する商品

2. Amazonを通して個人や企業が販売する商品

そして、2.を「マーケットプレイス(通称マケプレ)」と呼びます

Amazonに登録した個人や企業がAmazonを通して販売できる仕組みで、大きなショッピングセンターの中に入っている個人テナントをイメージすると分かりやすいことでしょう。

発送元が各企業や個人の家の場合

通常はAmazonで商品を購入すると、Amazonの倉庫からAmazonが発送しますが、マーケットプレイスの場合には各企業や個人の家から発送されます

Amazonキーホルダー
Amazonキーホルダー拡大
≪画像元:Amazon.com≫

たとえば、上記の商品には「Primeマーク」がなく、右下の「出荷元」「販売元」がAmazon以外の企業名になっています

これがマーケットプレイス商品です。

Amazon商品との違いは「Primeマーク」があるかどうか位しかないので、気づかずに買っている方もいると思います。

メルカリほどではありませんが、

マーケットプレイスにはある程度は誰でも簡単に登録・販売でき、月額料金もかからないため「誰でもAmazonの看板で商品を販売できる」

のです。

そのため、出品者のクオリティもさまざまで、一部のマケプレ出品者から買うとトラブルになることがあります。

もちろん基本的にはマーケットプレイス自体には何の問題もありません。

有名な大企業や一般のお店も多数出品していますし、ほとんどの出品者が責任もって商品を管理・販売しているので、大きな問題は起こらないことでしょう。

ただし、一方で「誰でも簡単に登録でき、Amazonの看板で商品を販売できる」ということから、「いい加減な出品者」や「悪意ある出品者」も紛れていることは事実です。

後述しますが、マケプレを利用した人の一部では

「商品が発送されない」

「連絡が付かない」

「違う商品が送られてきた」

といったトラブルも報告されています。

Amazonから買う時とは違って、マーケットプレイスから購入する際には、トラブルを避けるために買う前に商品や出品者の評価を確認して買わなくてはいけません。

発送元がAmazon倉庫の場合

なお、例外としてマーケットプレイスでもAmazon倉庫から発送されるものがあります。

Amazon AUNEOS Xperia 10
≪画像元:Amazon.com

上記の商品は、発送元が企業の名前になっていますが、「Prime」マークが付いていて、出荷元が「Amazon」になっています。

このような場合には、Amazonの販売ではないものの、商品はきちんとAmazonの倉庫(FBAと言います)にあり、発送もAmazonが行ってくれるので基本的には安心して買って大丈夫です。

Amazonマーケットプレイスに注意が必要な理由

Amazonマーケットプレイスから購入する場合に、ごくまれに悪質な出品者に当たってしまうことがあります。

先述したように、マーケットプレイスはAmazonではなくAmazonというサイトを借りた個人や企業が直接商品を販売する形態です。

仕組み的にはメルカリやヤフオク!に近く、Amazonは取引の場所を貸しているだけで商品のやり取り自体には関知しません。

そのため、フリマアプリのように良い出品者もいれば(ほとんどがそうですが)、悪質な出品者もいます。

悪質な出品者の事例

悪質なマーケットプレイス出品者の例で言えば次のようなものがあります。

(1) 購入しても発送されず音信不通

(2) 偽物・粗悪品を販売している

(3) 無在庫転売

(4) 無駄に送料が高い

(5) 個人情報抜き取り

(1) 購入しても発送されず音信不通

「在庫がない」「面倒臭くなった」など出品者側のいろいろな理由によって、購入しても一向に発送されずにそのまま音信不通などになるケースです。

問い合わせしても一切無視されることも多く、この場合にはAmazonのマーケットプレイス保証に連絡して返金してもらう必要があります。

(2) 偽物・粗悪品を販売している

Amazonが販売している商品で偽物はまずあり得ませんが、Amazonのマーケットプレイスでは非常に怪しい商品が販売されていることがあります。

偽物と断定はしませんが、少なくとも筆者の目から見て疑わしい物や明らかに著作権を侵害した商品が売られています。

また、商品ページの奇麗な商品写真とは大違いの粗悪品が届くケースもあります。

筆者の経験ですが、昔マケプレで商品ディスプレイ用のアクリルスタンドを買ったことがあります。

注文から到着まで1か月以上かかり、届いた商品は汚い接着剤だらけでしかも一部破損した「ほぼゴミ」のようなものが送られてきました。

(3) 無在庫転売

実際には在庫を持たず、Amazon上にデータの出品だけをしておいて購入されたら仕入れて発送する出品者です。

無在庫転売自体の是非についてはここでは触れません。

良いか悪いかはさておき、そういう販売方法があるということだけ今回は覚えておいてください。

購入者にとって、無在庫転売をしているマケプレから購入した際の問題は「納品が遅い」「在庫がない場合がある」という点です。

無在庫転売は主に中国などの海外から発送されるケースが多く、注文してから届くのに2~3週間以上かかることもあります。

他にも「注文したところ実は在庫切れだった」「製造が停止していて結局は届けられない」などといったこともあります。

さらに悪質な無在庫転売のケースでは出品だけしておきいて、購入されたらメルカリなどで別の出品者から買って送る出品者もいます。

いずれにしても無在庫転売のマケプレで注文すると、2~3日では届かないことが多いので注意しましょう。

(4) 無駄に送料が高い

Amazonから買う場合には

配送料は2,000円以上で通常配送料無料、2,000円以下でも410円(沖縄や北海道は450円)

です。

一方、マーケットプレイスの場合には各出品者で自由に送料を設定できるため、いくら買っても、プライム会員であっても基本的には配送料がかかります

この配送料はある程度自由に設定できるため、中には非常に高額な配送料を設定している出品者がいます。

配送料を高額に設定している出品者
鬼滅の刃DVD
≪画像元:Amazon.com

たとえば、上記のように「他の出品者より良心的な商品価格を設定して、他の出品者よりも高い配送料を取る」というものです。

赤枠の出品者は484円という激安価格で販売していますが、配送料が959円なのでトータルでは1,443円と決して安くはありません。

その上の1,438円で送料無料のほうが安いわけです。

これはまだ良心的なほうで、中には数百円程度の商品に1万円以上の配送料を上乗せする悪徳出品者もいます。

配送料が非常に高額
≪画像元:Twitter

Twitterでも話題になりましたが、

2,389円の洗濯ハンガーの配送料が1万5,000円

とあり得ない価格になっています。

もちろんうっかり買ってしまえば1万7,289円請求されてしまいます。

いつものプライム商品を買う感覚で、送料を確認せずに注文ボタンを押してしまうと思わぬ出費になります

(5) 個人情報抜き取り

中には個人情報の抜き取りを目的とした出品を行っている業者もいます。

マーケットプレイスを利用した場合には、住所や氏名は相手の会社もしくは個人に把握されてしまいます。

幸いクレジットカードなどの支払い情報に関してはAmazonが間に入っているので、把握される心配はありません。

もちろんこのような出品者はごく一部で、ほとんどのマーケットプレイス出品者がルールを守って正しく販売しています。

しかしながら、ごく一部にこのような悪質な出品者が紛れていることも確かですので、だまされたりトラブルにならないよう注意して買い物をしましょう。

また、悪質ではありませんが、マケプレでは新品だけではなく中古品も売られているため、ここにも注意が必要です。

Amazonマーケットプレイスで怪しい商品や出品者を見極める方法

怪しいマーケットプレイスから購入しない方法は、次の通りです。

(1)「Amazon」なのか「マーケットプレイスなのか」チェック

(2) 商品の評価を見る

(3) 送料をチェックする

(4) コンディションを見る

(5) 出品者の評価を見る

(1)「Amazon」なのか「マーケットプレイスなのか」チェック

まずは商品のページに「Prime」マークがあるかどうかを確認しましょう。

「Primeマーク」があればAmazonからの購入、もしくはAmazonからの配送なので基本的に安心して購入できます。

「Primeマーク」がない、つまりマーケットプレイスだった場合には、まずは商品の評価を確認しましょう。

(2) 商品の評価を見る

Amazon コスプレグッズ
Amazon コスプレグッズ拡大
≪画像元:Amazon.com

評価は商品名の下にあるのですぐにわかると思います。

評価の数と内容次第ですが、筆者個人としては星3以下だったら警戒します。

マーケットプレイスに限らずAmazonで買う際にもチェックしたい項目ですが、マケプレの場合にはさらに慎重に確認する必要があります。

(3) (4) 送料・コンディションを確認

次に商品の送料とコンディションの確認です。

送料が無料になっているか、適正か、もしくは異常に高くないかをチェックし、新品かどうかもチェックしましょう。

マーケットプレイスでは中古品も販売されていますので、必ずチェックしてください。

(5) 出品者の評価を見る

最後に最も重要な出品者の評価を確認します。

出品者の評価は商品ページ右にある「カートに入れる」の下にある「販売元」という所からショップのページに飛んで確認できます。

こちらも星3以下だったら注意したほうが良いでしょう。

出品者の評価
≪画像元:Amazon.com

参考までに、この業者は評価が星3で、レビューコメントを見るとおよそ半数の方が「遅い」「対応がひどい」といったコメントを書いています。

また、責任者の名前が海外の方で、住所に中国の卸売市場「yiwu(イーウー・義烏)」とあることから中国輸入業者のようです。

もちろんすべての中国輸入業者がだめであるというわけではありませんが、レビューを見る限りこの出品者は先述した無在庫販売で購入後に中国から送ってくるタイプの販売者です。

数週間以上待てるという方であれば問題ありませんが、そうでなければ買わないほうが賢明でしょう。

このように、商品や出品者の評価をきちんと見ることで、怪しい出品者やリスクの高い出品者の見極めがある程度は可能です。

マケプレで買う際にはいつも以上に慎重に評価や送料を確認してください。

マーケットプレイスでトラブルになったら

万が一、「マーケットプレイスで購入した商品が届かない」「届いた商品に問題があった」といった場合にはまずは出品者に連絡を取りましょう。

まともな出品者であればこの時点で返金や代品といった対応を取ってくれますので、解決します。

問題は対応してくれない、また音信不通の出品者です。

何回か問い合わせてもらちが明かない場合には、Amazonのマーケットプレイス保証に問い合わせて対応してもらいましょう。
Amazonマーケットプレイス保証
≪画像元:Amazon.com

マーケットプレイス保証は、注文履歴の「マーケットプレイス保証を申請」というボタンから行えます。

Amazonで買う際には慌てて購入ボタンを押さない

Amazonで買い物をする際に余計なトラブルを避けるためには、まず「Amazonから」なのか「マーケットプレイスから」なのかを確認しましょう。

マーケットプレイスだった場合には、きちんとした出品者なのかどうかを確認して評価の高い出品者から購入するようにしてください。

繰り返しになりますが、すべてのマーケットプレイス出品者が悪質なわけではなく、ほとんどの場合には普通に買い物できます。

一方で、ごく一部にいい加減な出品者や悪質な出品者がいるもの事実です。

Amazonで買う際には慌てて購入ボタンを押さずに、必要最低限の情報を確認したうえで商品を購入するようにしましょう。(執筆者:せどりや投資も行うマルチな事業主 菊池 貴弘)

《菊池 貴弘》
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菊池 貴弘

ブラック企業の会社員から、脱サラしフリーライターに。ライター業の傍ら、せどりや投資も行うマルチな事業主。記事は副業・投資・節約といったお金に関するジャンルがメインです。ややこしい、わかりにくい、でも絶対詳しくなりたい。そんなお金に関する情報をできる限りわかりやすく皆さんにお伝えします。 寄稿者にメッセージを送る

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