新生活が始まり、初めてのひとり暮らしをスタートさせた人も多いのではないでしょうか。ひとり暮らしは楽しい反面、限られたお金を上手に使うことが求められます。

今回は、限られたお金を上手に使うために知っておきたい節約術を紹介します。

【学生の部屋選び】 家賃の安さだけを優先すると 出費が増える!

学生の部屋を決める理由No.1「家賃が安いから」は落とし穴あり

1か月の生活費の中で最大の割合を占めるものが家賃です。学生の多くは「家賃は安くおさえたい」と思い、多少学校から遠くても安い家賃の部屋を探します。

しかし、自転車や徒歩で通学できる範囲であれば問題ないのですが、交通費が発生する場合には要注意です。

一般的には、家賃は駅や交通の便のよい場所から遠ければ遠いほど安くなります。つまり、家賃の安さだけにこだわり過ぎてしまうと、家賃が安くなった分、交通費が必要になってしまう可能性があるのです。

部屋探しをするときには、家賃単体で考えるのではなく生活費全体で損得を考えるようにしましょう。

家賃が多少高くても実は生活費の節約ができるポイントはココ

家賃の安い理由は、立地ではなく部屋の中にあることがあります。

たとえば、洗濯機の蛇口位置が低い場所にあり、設置できる洗濯機が限られるという場合です。

古い物件では、ひと昔前の電化製品に合った間取りや蛇口位置のままになっていることがあります。蛇口位置が低いと高さの低い洗濯機を選ばなければなりません。

最近の電化製品は横幅をスリムにして高さを出す傾向があります。セールにでる洗濯機も大量につくられる一般的な高さのものがほとんどです。

設置する場所に高さ制限があれば、お買得な洗濯機があってもセール対象外の商品を選ばざるを得ないことになるかもしれません。

洗濯機や冷蔵庫は単価が高いため、定価とセール価格では数万円の違いが出ることがあります。

部屋選びには日当たりも大切です。日当たりの悪い部屋や西日の強い部屋は家賃が安くなります。

しかし、日当たりの悪い部屋は部屋が暗くなるため、照明を使う時間が長くなります。西日の強い部屋では夏になれば冷房を使う時間が長くなることでしょう。

つまり、家賃が安くなっている分、電気代がかさむということです。「暗い部屋はいや」「暑い季節は苦手」という人は、多少家賃を出しても快適な部屋を選ぶほうが生活費を節約できることでしょう。

お金やモノを守るために持っておきたいもの

ひとり暮らしをすると自宅で料理をする機会が増えることでしょう。

自炊は生活費の節約になりますが、火の扱いは心配です。火事を出してしまえばお金も家財も失ってしまうかもしれません。

初期消火に使えるものを備えておけば、万が一の際にもお金やモノを守れることでしょう。初期消火といえば消化器をイメージしますが、消防訓練などで実際に消火器を使った経験がない人は、いざというときに使えない可能性があります。

また、消化器は小さいモノでもひとり暮らしの部屋におけばそれなりに場所を取ります。だんだんと邪魔に感じて押し入れにしまい込んでしまうかもしれません。ひとり暮らしにおすすめの消火グッズはスプレータイプの消化器です。価格も1,500円程度で手頃です。

消火スプレー
≪画像元:楽天

日常の節約術

日常生活でも節約はできます。

たとえば、トイレットペーパーの節約はホルダーに設置する前に芯をつぶすだけです。丸い芯をつぶすことで回転しにくくなり、使用量を抑えられるのです。

ひとり暮らしを始めても、長年の生活習慣を急に変えることはストレスになります。

シャンプーのプッシュ回数を減らせば節約になりますが、3回プッシュしていた人が1回に減らせば物足りなさを感じることでしょう。そのようなときには、プッシュする部分に輪ゴムを巻いておくとプッシュ回数を減らさなくても、押し込む深さが浅くなるので使用量を減らせます

また、換気をよくするだけでクリーニング代を節約できるかもしれません。

筆者は大学生のときに木造アパートの1階に住んでいました。お風呂も洗濯機も共同のとても古い物件でした。そのためクローゼットはなく、服は組み立て式のハンガーラックにかけていました。朝は早くから登校し、バイトを終えて帰ってくると9時過ぎでした。

換気をすることもなく数か月が過ぎた時のことです。ふとハンガーラックにかけてある服をみるとカビがはえていたのです。コートやワンピースなど洗濯機で洗えない服はすべてクリーニングに持ち込み、クリーニング代1万円以上を払いました。

家賃は2階よりも1階のほうが安かったため1階を選んだのですが、こまめに換気ができない人は多少家賃を払ってでも2階以上を選んだほうが結果的には得かもしれません。

夏頃に再考してみる

4月から新生活が始まった人は、新しい生活に慣れるまでは毎日を乗り越えるだけで精いっぱいでしょう。しかし、夏頃になれば生活に慣れてきます。すると、お金にも目を向けられるようになります。

「今の部屋が本当に財布にやさしい物件なのか」をもう一度考えてみてはいかがでしょうか。ひとり暮らしのときに身につけた節約習慣は、社会に出てからもきっと役に立つはずです。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)