積立投資は資産運用を始めようと考えた際に取り掛かりやすいとされています。

最近よく聞く「つみたてNISA」や「iDeCo」もこの積立投資をする人向けの税制優遇制度です。

安心で安定した資産形成をできると言われていますが、この安心という言葉が独り歩きしているように感じます。

いざ始めるときに知っておきたいことについて書かせていただきます。

積立投資、ドルコスト平均法

1. 積立投資も投資の1つである

知っておきたいことの1つ目は、積立投資も投資の1つであることです。

預金とは違って資金が目減りすることもあります

全く知識がなくても誰でも必ずうまくいくというものではありません。

そもそも積立投資とは、

毎月一定額の同じ投資対象のもの(主に投資信託)を買付けていく投資方法

です。

「ドルコスト平均法」という投資手法で行えば安心して安定した運用ができると言われています。

毎月一定額で積立投資をすれば、価格が安いときには多く、価格が高いときには少なく買い付けられるため、結果的に平均購入単価を平準化できるという投資のやり方です。

目減りした時に怖くなって積み立てをやめてしまう方がいますが、これこそ絶対にやってはいけません。

買い付けている商品を安く買うチャンスはまさに購入単価を下げる大切な時期なのです。

動揺せずにコツコツと積み立てを続けましょう。

2. きれいな右肩上がりにならない

知っておきたいことの2つ目は、シミュレーション通りに右肩上がりに資産が増えるものではないということ。

「毎月いくらを何年間、仮に何%で積立投資をした場合には、20年後にはいくらになります」という簡単なシミュレーションはできます。

シミュレーション結果を見ると右肩上がりに資産が増えるように見えますが、右肩上がりに増えるのは積立部分です。

運用益は買い付けている商品が値下がりすれば目減りすることもあります

もちろん、積立部分の元金も目減りすることもあります

積立投資は元本保証されているわけではないのです。

現実には上がる時期もあれば下がる時期もあり、シミュレーションのようにきれいな「右肩上がりにならないこともある」ということを知っておきましょう。

3. 長期で行うことでこの効果を得られる

長期投資のメリット

知っておきたいことの3つ目は、長期間続けることでこの効果を得られるということです。

積立をしている期間は対象のものの価格が高く、積立をやめるときに価格が安くなっていれば平均購入単価は高く安くなった時に売るということになってしまうので損失を出すこともあります。

長期とは10年から20年程度を指しているので、その間毎月積み立てを続けられる金額でする必要があります。

「つみたてNISA」の税制優遇が年間40万円だからと言って、安易に毎月3万3,000円に設定しようというのはやめたほうがよいと言えます。

後に積立金額を増やすことも可能です。

まずは無理のない範囲で始めましょう

毎月の収入から積み立てるやり方、今まで貯めたお金を分割で積立に充てるやり方があります。

計画を立て、自身のライフステージが変わっても続けられる範囲でスタートし、「10年以上先に必要な資金形成をする」と考えましょう。

4. 利益が出て初めて恩恵を受けられる

知っておきたいこと4つ目は、「つみたてNISA」は利益が出て初めて恩恵を受けられる制度であるということです。

「つみたてNISA」はやればお得だと思っている方がいらっしゃるようですが、運用益が出て初めてお得になる制度です。

通常、投資信託や株式で出た運用益には20.315%の税金がかかります

つまり、100万円の利益が出た場合に20万3,150円の税金がかかるため、受け取れる利益は79万6,850円です。

「つみたてNISA」を使えば税金を支払う必要はなく、まるまる利益を受け取れますという制度なのです。

運用益が出なければ恩恵はないということも併せて覚えておきましょう。

積立投資、ドルコスト平均法は投資初心者におすすめ

ここまでをまとめると次の通りです。

・ 積立投資をする際は、ライフステージが変わっても続けられる範囲で始める。

・ 途中で運用益が目減りしても積み立てを続ける。

・ シミュレーションのように右肩上がりに増えないこともある。

・ 教育費や老後などに備える、長期的な資産形成のために行う。

・「つみたてNISA」は利益が出て初めて恩恵を受けられる制度である。

積立投資、ドルコスト平均法は投資初心者におすすめの方法です。

毎月定期積立をできる方であれば使わない手はありません。しかし、安易に始めて「資産を増やす目的で始めたのに減らしてしまった」では本末転倒です。

このような注意点にもしっかりと目を向け始めていただければと思います。