「高配当株投資をしているけど、仕事が忙しくてなかなか保有銘柄のメンテナンスができない」というこがあります。

株式投資では四半期に1度の決算発表後に投資チャンスが訪れる銘柄があります。

しかし、本当にいい材料であればすぐに株価が上がってしまうためチャンスの時間は非常に短いです。

そこで本記事では今回の四半期決算をほぼ全てチェックした筆者が、11月19日時点で6.5%を超える高配当かつ今後3年にわたって増配が期待できる1銘柄を厳選して紹介します。

※株価や各種指標は2021年11月19日のデータです。

淺沼組(1852)

浅沼組

≪画像元:淺沼組

【予想配当利回り】6.52%

淺沼組は建設業を営む会社です。

民間を中心に官公庁建築にも実績があるのは強みと言えます。

業績面は正直停滞している感があり、今後も成長企業のように増収増益が続くことを期待することは厳しいでしょう。

それでも多くの建設会社が人件費高騰などを受け今期業績見通しが厳しい中、淺沼組はほぼ変わらずの業績見通しを出していて建設業の中では安心感があります。

今回淺沼組をおすすめする一番の理由は、中期3か年計画で株主還元策が修正され、2022年~2024年までの配当見通しが大きく増額されたことにあります。

淺沼組中期3ヵ年計画配当見通

≪画像元:淺沼組(pdf)≫

※2021年度とは2022年3月期のことです。各年度1年足すと実際に配当される年になります。

当期だけでなく、今後3年にわたり配当金が約100円も増額されたことはビックサプライズとなりました。

新しい中期3か年計画が発表された翌日の株価は、一時ストップ高を付けるほど高騰しています。

当期の配当利回りは6.52%と十分高配当銘柄と言えますが、3年後の2024年3月期の配当利回りは7.10%とかなり高くなる見込みです。

淺沼組の配当利回りが本当に高いのか他の高配当銘柄と比較してみましょう。

個人投資家に人気の高配当銘柄であるJT(2914)は配当利回りが6.10%、日本郵政(6178)が5.76%です。

両銘柄ともに増配が期待しづらいため、今後3年の中期投資であれば淺沼組に軍配が上がります。

他には商船三井や日本郵政の海運株が、業績絶好調を受けて配当利回りが10%を超える見込みです。

確かに1年だけ見れば海運株に軍配が上がるでしょう。

しかし、海運株は世界の景気に大きく影響されるため、世界景気が悪化すると一気に業績も悪化し減配されるリスクがあります。

3年後結果的に海運株に投資していた方が多く配当金がもらえた、という可能性はありますが、より安全で確実に配当金をもらうなら淺沼組の方がよいでしょう。

投資チャンスをうかがう

淺沼組へ投資する際の注意点

淺沼組へ投資するメリットばかりお話したので、注意点についても頭に入れておきましょう。

それは中期3か年計画が改悪される可能性です。

会社発表の資料は一番信用できますが、完全に信用するものではありません。

今回は良い方向へ修正してくれましたが、業績が思わぬ形で悪化した場合に減配する可能性はあるでしょう。

3か月に1度くらいは会社のIRページをチェックしておくべきです。

もし減配が発表されて配当利回りが下がってしまったら、損切して他の銘柄に入れ替える必要があります。

もう一点注意すべきことは、2024年が近づいてきたときに、次の中期計画で配当政策がどうなるかチェックことです。

高配当が継続されるなら継続保有でいいですし、減配見通しとなるなら他の銘柄に入れ替えるべきでしょう。

淺沼組が値上がりして買えなかった場合

短期間で株価が急騰した場合、配当利回りは下がってしまうためいったん投資することを待つのも手です。

淺沼組は3月一括配当銘柄なので、来年3月の権利落ち後に値下がりするのを待ってから投資してもよいでしょう。

NISA枠を取っておいて投資すると非課税の恩恵を受けることができ、さらに利回りをアップすることができます。(執筆者:株式ディーラー歴10年 勝越 晴)