3万円到達か?というムードから一転して、日経平均は下げ幅を拡大し、金曜日には2万9000円を割って、結局、747円安の2万8751円で終えました。

これは南アフリカでの変異株急拡大により警戒され売りが出たと言われています。

このコロナの変異株は、感染力が強く、ワクチンが効かない可能性があると報じられていました。

確かに、コロナウイルスの変異によって警戒され株価が下がるということはわかりますが、それは後付けとも解釈でき、このレポートでも記載したようにテクニカル指標は前々週から売りシグナルが出ていました。

月の満ち欠けも影響

月(Moon)も影響、要チェック

3万円に近づくと日本の主要な銘柄に売りが入り、何度もチャレンジしましたが、BOX上限では水曜日に上値を切り下げてしまい、そして一気に10月29日と11月1日の窓を埋める下落となり、11月11日の安値を割り、2万9000円も割って金曜日を終えました。

天体ショーとなった皆既月食からは流れが変わってしまったようです。

次の新月は12月4日。満月が12月19日です。月の満ち欠けで転換するというアノマリーがありますので、毎月チェックしていきましょう。

現状分析

チャートを細かく見ていきましょう。

現状分析

火曜日に勤労感謝の日で休場でしたので、4日営業日でした。

水曜日に5日線を超えられず、25日線まで下げてしまい、木曜日に辛うじて25日線の上に出て陽線となりましたが、金曜日に一気に大陰線で75日線を割ってきました。

典型的な下降フラッグ型を形成しましたね。

移動平均線

5日線は向きを下向きとして25日線をデッドクロス寸前まできています。

25日線も横向きから若干下向きになり、デッドクロスとなると11月の上昇相場の終焉となります。

75日線は上向きから横ばいへと変化していますので、並び順は5日、25日、75日線の安定上昇ですが、向きを下に変えたことでまもなく上昇の終わりの位置になってきています。

トレンドライン

長らく下値支持線としていた10月6日と10月29日、11月11日そして11月18日安値を結んだラインを割ってきました。

今度はこの下値支持線だったラインが、上値抵抗ラインとして機能します。上は直近の11月26日、27日に開けた窓を意識します。

そして2万8,000円の心理的節目と、2万8,100円の水平ラインが下値支持線として機能します。

一目均衡表

ここから雲のねじれ現象がいくつもありますから、しばらくは注意が必要です。

転換線と基準線の位置関係が4日後には逆転して、トレンドが下降となります。

遅行線は下向きで、更なる下への加速にも警戒しましょう。

ボリンジャーバンド

波打ちしながら横ばいで縮小しつつ、金曜日にTPラインを割り、-1σから-2σまで到達しました。

TPラインも下向きのことから、下へのウォークにも注意しましょう。

スローストキャスト

買われすぎゾーンを割って下向きのまま経過しています。

この後、売られすぎゾーンにいつ到達するのか、そこからいつ脱するのか見ていきましょう。

MACDは、0ラインより上を推移していますが、水曜日に下向きにクロスしています。

ヒストグラムも水曜日から陰転となっています。

総合判断

トレンド転換となるほどの大きな陰線を金曜日につけ、まずはこの下げ止まりを確認しなくてはなりません。

フィボナッチでは現在50%で止まっていますので、上昇に転じるのも、更なる下降に向かうのも半々となっています。

しかし、日経先物をみると、61.8%押しを大きく割り込み、10月7日安値まで全値戻しもあり得る展開ですし、2万8,000円台を割って2万7,000円台に突入しています。

VIX恐怖指数も大きく上昇しており、米指数も欧州もアジアも大きく売られています。

世界全体で連れ安の展開もあり得ますので、世界情勢にも十分に注意していきましょう。(執筆者:城 晶子)